大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0550 二枚刃平鉋 銘 福三郎 六分

2015-11-15 19:34:20 | Weblog
今日は朝小雨だったが、雨が止んだので 高幡不動骨董市に行って見た。 七五三のお参り
と菊まつりで いつもより人手は多い。 菊の展示も有り 業者の出展スペースが制限され
るのか業者の数は少ない様だ。 一回りしてこの鉋を見付けた。  何となく良さそうな鉋
だが、最初は誰の物か判らず 買うのは止めようかと思った。 銘の部分を見ると福の字が
見えた。  良く見ると福三郎の鉋の様だ。

私も持って居るが 関西の三木の鉋がこんな所に有るのは珍しいと思い、また買って来た。 これで千円だった。
刃には 純玉鋼 福三郎 特別製 マークが有る。 馴染みの面側には UF1000 Ⅲ
ドット 三木のマーク と色々押してある。 この鉋の台を見ると、それ程古い物では無い
様に思う。  昭和の年代まで遡れるかどうかと言う所だろうか。

刃を少し研いで見たが それ程研ぎ易い方では無い。 地金も極軟鋼を使っている様だ。
台の狂いを直して削って見ると 結構良く削れた。 もう少ししっかり研ぎ直せば結構使え
そうだ。  この福三郎鉋も問屋が何処か三木の鍛冶屋に作らせた物だろうと思う。 今も
作っているかどうか知らないが 結構関東でも使われていた物かも知れない。 台もしっかり
していて裏刃も有るから 安い買い物ではないだろうか。  

何度か研ぎ直して削って見ると良く削れる。 これなら買って来て良かった。
コメント
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