大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0688 一枚刃平鉋 銘 賀茂

2018-12-01 18:29:52 | Weblog
今日はもう12月だ。 1年は早かった。 色々バタバタしている内に1年が終りそうだ。 今日は冬にしては暖かい日差しの1日だった。 久し振りに町田骨董市に来た。 鉋は買わない積りが結局2丁も買ってしまった。 この鉋は若いお兄ちゃんが持って来た物だ。 鶴川でアンティークな喫茶店をやってますと言ってたな。 鉋は数丁有ったが この古そうな物を選んだ。 500円だった。 表馴染みにはダンボールの様な厚紙が貼って有った。 刃を抜くとその厚紙は刃に食っついて一緒に取れてしまった。 紙が湿気を吸うのか、やはりすぐい錆だ。 スクレーパで削り落とした。 このまま刃を挿入しても 上手く止まらない。 紙を貼ると錆びるのでやりたくない。 そこで極薄い細長い木片を2本作った。 それを刃の入る溝に貼り付けた。 刃を木片で表馴染み側に押し付ける事になる。 これで刃を入れて当たる所を削り取って納めた。
こう言う修理は聞いた事は無いが まあ試し削りするだけなので、刃が止まればそれで良い。 台もものすごく狂っていた。 台下端は四面面取りして有った。 家具屋が目違い取りに使った物だろうか。 刃幅60ミリ 全長75ミリで まだ使える。それにこの刃は随分薄い。 昔の物なんだろう。 刃口も大きく開いているので、口埋めが必要だろう。 ぼちぼちと修理しよう。 刃は相当ベタ裏で 裏をすき取って裏押ししている。 使えるまでにはかなり時間も掛かりそうだ。 はたしてこれが今年の最後の骨董市となるかどうか。 ぼろ市は人が多く混むので今年は行かない予定だが。

さてこの鉋のその後について、大きく開いた刃口には 樫の板を切り出して木端返しから貼り付けて対策した。 まあこれで一応削れる様だ。 暫くそのままにしていたら下端は随分狂っている。 刃を挿入して馴染み部分の強く当たる所が段々と外側に膨らむ様だ。 膨らみを鉋で削り落とした。 この台は古くなって材に弾力だ無くなっているのかも知れない。 結局台は打ち直さないと駄目かも知れない。 刃も研ぎ直しているが、まだ不十分だ。(2018/12/2) 

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