大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0685 二枚刃平鉋 銘 是千代(八分)

2018-10-21 23:25:05 | Weblog
この鉋も大和骨董市で手に入れた。 台上面の脇が大きく角面取りして有る。 もしかすると以前は長台鉋だったのかも知れない。 兎に角 台下端は 刃口が高くて台尻と台頭が低い。反り台と言う感じでも無いが、何か特殊な仕立ての様だ。 刃の銘は是千代で八分 長さは85ミリ有るから まだ十分使える。 銘 是千代は鏨で彫って有り、そこに朱を入れて有った様だ。 何処の誰が作った物か知らないが、怪しい鉋だ。 押さえ棒は 4ミリ位ある太い角棒になっている。 裏も立派な物が付いて居るが、銘は無い。 現在刃の研ぎ直し中。 台は下端を削ってそのまま使いたいが、狂いが大きくて無理かも知れない。 仕立てて削れるまでには相当時間が掛かると思う。 これでもう一丁同じ様な鉋と含めて 千円だった。  

この鉋のその後に付いて少し書いて見よう。 台下端を調整している。 刃口に対して台頭側と台尻側の下端が随分低い。 それに捻じれもある様だ。 総て削り落として均すと 台は随分薄くなる。 そこで台頭と台尻の一部を削り取ってそこに別材を貼り付ける。 その後台を均して平面を出した。 こんな事は普通はやらないだろうな。 刃口も3ミリ以上開いているので詰めた。 これで削って見ると まだ調整は不完全で薄くは削れないが、随分引きが軽い。 是千代は何者か知らないが 案外良い鉋の様だ。 これなら台を打ち直しても良いかな。 結構良い鉋が手に入って嬉しい。 まだこれから刃を研ぎ直して十分遊べる鉋だな。

その後ネットで調べると 小熊作の是千代鉋が見付かった。 小熊登代吉と言う鍛冶屋さんは多分 新潟の人だろうと思う。 私の物がそれと同じ物か写真だけでは判り難いが、やはり朱が鏨文字に入っていた。 まあそんな感じで少しは手掛かりが掴めた。 その後色々忙しくてこの鉋に係っていない。 もう少し切れる所まで何とかしたいと思う。(2018/11/4)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 0684 二枚刃平鉋 銘 西勘 | トップ | 0683 神流鉋の削り »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
時間を掛けて (xxxNEOxxx)
2018-10-23 14:17:05
安かったけど使えるまで・・・解るw
返信する
是千代 (やまさん)
2018-10-25 11:38:34
使えるまでには時間が掛かるけれど、これをそれだけ楽しめる時間が多くなると前向きに考えれば良い訳だ。
しかし実際 集中力が無くなって来ているので、確かに時間は掛かる。 ここであせもロクな事は無いんだな。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事