今日も余り上天気では無い。 それでも午前中散歩に行った。 散歩から帰り 昼食後 午後から 鑿の柄の交換に掛った。 柄に使う材料は 廃棄予定の鉋台を 細割にして使った。 写真の鑿の枕になって居るのが、今回使った鉋台の残りの部分。 大体22みり角程度に材料を取り、鉋で21ミリ径の丸棒を作った。 それを長さ12センチ程度に切断して使った。 木口に6ミリ径の穴を開ける。 丸棒に6ミリ径の穴を真っ直ぐいきなり開けるのは難しい。 そこでまず2ミリ径の呼び穴を開ける。 この時 調速ドリルで加減しながら下穴を真っ直ぐ開ける。 その後3ミリ 4ミリ 5ミリと順に下穴径を大きくしながら 穴明けを行い 最後に6ミリ径の穴を開ける。 ここまで木口に真直ぐ中心に開けば大成功だ。 ナカナカ真中に真直ぐ穴は開かない物だ。ボール盤なら上手く行きそうだが やはり難しい。 手で開ける方が確実で上手く出来る。 後は口金がはまる様に 先端を削って調整する。 口金が上手くはまったら、鑿を仮差しして その後丸穴を鑿で四角に削る。 とこんな感じで何時も作っている。 柄の交換が終わった鑿の写真を載せて置こう。 たっぷり半日掛った。 柄にはOILを塗って有る。 これで一応完成だがこの後 少し研ぎ直して置こう。 3分の角鑿がまた一本使える様になった。 久し振りに道具いじりした。 まだまだ柄の短い鑿は沢山有るから その内少しつつ柄の交換を行って行こう。
この鑿は大和骨董市で購入した物だ。 2年程前の事になるか。 確か二本まとめて買った鑿の内の一本だった。 軽く研いで引出に保管して有った。 柄の桂に近い部分が裂けて欠けて無くなって居た。 これでは使えないので いずれ柄を付け直す予定だったが、忘れていた。 この所 外出を控え自宅で木工を楽しむが、それも少し飽きて来たかも知れない。 そこで今日は鑿の修理でもしようか。 と言う事で鑿の柄を抜いて見た。 彦成の鉋はもって居るが、鑿は初めて見る。 結構まじめな作りの様だ。 それに柄の中に隠れる 込みの部分の作りが良いと思う。 桂はこの鑿の物では無いだろう。 錆びているが全く使われて形跡の無い桂の様だ。 この柄は 赤樫かも知れない。 本来は柄を付け替えて修理せず この桂と口金を 別の鑿に流用する目的で手に入れたはずだ。 それでも折角使えそうな鑿なので 修理して見よう。