そよかぜから-映画

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闇の子供たち

2008年11月24日 | 人間/社会派ドラマ


2008年 日本 138分
2008.11.17 シネツイン2
■監督 阪本順治
■出演
   江口洋介(南部浩行)  宮崎あおい(音羽恵子)
   妻夫木聡(与田博明)
   プラパドン・スワンバーン(チット)
   プライマー・ラッチャタ(ナパポーン)
   豊原功補(清水哲夫)  鈴木砂羽(梶川みね子)
   塩見三省   佐藤浩市(梶川克仁)

 《story》

「これは、事実か、真実か、現実か」
「幼児買売春、臓器密売の知られざる“闇”が今、明らかになる」
「値札のついた命」


バンコクの日本新聞社支社の南部の元に、日本人の子どもがタイに渡り臓器提供を受けるという情報が入る。調査を始めた南部は、その臓器がタイの生きた子供から提供されることを突き止める。一方、大学で福祉を学ぶ音羽は、タイの社会福祉センターにボランティアとしてやってくる。そこで、家族のために売られていった子どもの現実を知る。調査のため施設にやってきた南部と音羽は日本に戻り、移植手術を受けないよう説得する。バンコクに戻った音羽は、売春宿から届けられた手紙をたよりに、行方不明になっている少女を捜す。ある日、黒いゴミ袋に入れられ、ゴミ収集車に放り込まれた少女を救出すr。南部は移植のためにやってきた日本人の情報を得て、その病院に連れて来られたタイの少女を見る。そして撮影に成功する。タイの子供達の実態を訴えるために開かれた集会で、発砲事件が起きる。その事件をきっかけに売春宿が摘発される。しかし、南部の心の闇は・・・。

 心の闇かあ

本のラストとちがっていた。本では明るい未来というより、あきらめずに前向きに進もうとする意欲で終わっていた。しかし、映画の中では売春宿の摘発、そしてだれもが持つだろう心の闇を訴えていた。それは、この映画は遠くの出来事ではないぞ、だれだって自分の心に闇を生み出すことができるよ、そう訴えていた。自分の中にある闇は、人の心に生まれようとする闇をどう思うのか。押し隠しながらも、平気な顔をして、人の闇に唾を吐く。または、自分の闇をどう扱っていいか分からず、闇を作る人間に嫌悪感を持つ。自分へのコンプレックスは大きく深まっていく。誰もが抱えるであろう闇、人は人になるためにその闇とどう付き合っていくのか。闇を持つこと自体許されないのか。闇を抱えながらも、生きていく方法を探ることが必要なのか。それ以前に、人はどうして闇を抱えてしまうのか。弱い物ものにいつものしかかっていき、つぶすことで生きている。

下宿してまもなく高熱が出る。薬を飲んで寝る。熱は下がったが、全身発疹ができる。下宿のお婆さんから聞いた病院を訪ねる。古い昔からあるような個人病院。そこで、湿疹の薬をもらう。それから定期的に薬をもらうようになるのだが、その薬こそ副腎皮質ホルモン剤の入った軟膏だった。目の周りはいつのまにか黒くなっていく。鈍感な私は薬のためだと気づかない。よくきくけど、すぐに再発。薬が手放せなくなる。広島に帰り、アレルギーの専門の医院に行くまで続いた。鼻炎もそうだけど、アレルギー性鼻炎という名があまり知られていない。アトピーも然り。よくわからない病気。漢方薬の煎じ薬を飲み、アレルギーの食材を除き、子どもの頃は喘息で宗教にまですがった。どれも悪影響だと言えば言い過ぎだろうか。宗教は信じなくなった。いつも人目を気にするようになった。イライラがつのり、たいぎい病に悩まされた。まあ、病気ではなく性格の問題かもね。

 公式サイト「闇の子供たち」



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2 コメント

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そうだよね (sachi-to)
2008-11-30 07:38:53
自害は、終わりではなく、ある意味深い闇に覆い隠すことかもしれません。確かにそれは自分の抱えている闇につぶされてしまったのでしょう。難しいことかもしれないけど、生きて自分を正面から見つめ直すラストなら。どうだったでしょうかね。
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こんにちは。 (ひきばっち)
2008-11-29 23:16:15
誰しも心の中に、人には知られたくない部分があると思います。
この映画の主人公、江口洋介演じる南部にも、闇の部分があった訳ですよね・・。
映画的には自害して決着をつけて・・解りやすいラストにしてありましたが、現実であれば自害はしてほしくないですね・・。どんなかたちであっても、生きていて欲しいです。
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