■2008年 日本 138分
■2008.11.17 シネツイン2
■監督 阪本順治
■出演
江口洋介(南部浩行) 宮崎あおい(音羽恵子)
妻夫木聡(与田博明)
プラパドン・スワンバーン(チット)
プライマー・ラッチャタ(ナパポーン)
豊原功補(清水哲夫) 鈴木砂羽(梶川みね子)
塩見三省 佐藤浩市(梶川克仁)
《story》
「これは、事実か、真実か、現実か」
「幼児買売春、臓器密売の知られざる“闇”が今、明らかになる」
「値札のついた命」
バンコクの日本新聞社支社の南部の元に、日本人の子どもがタイに渡り臓器提供を受けるという情報が入る。調査を始めた南部は、その臓器がタイの生きた子供から提供されることを突き止める。一方、大学で福祉を学ぶ音羽は、タイの社会福祉センターにボランティアとしてやってくる。そこで、家族のために売られていった子どもの現実を知る。調査のため施設にやってきた南部と音羽は日本に戻り、移植手術を受けないよう説得する。バンコクに戻った音羽は、売春宿から届けられた手紙をたよりに、行方不明になっている少女を捜す。ある日、黒いゴミ袋に入れられ、ゴミ収集車に放り込まれた少女を救出すr。南部は移植のためにやってきた日本人の情報を得て、その病院に連れて来られたタイの少女を見る。そして撮影に成功する。タイの子供達の実態を訴えるために開かれた集会で、発砲事件が起きる。その事件をきっかけに売春宿が摘発される。しかし、南部の心の闇は・・・。
心の闇かあ
本のラストとちがっていた。本では明るい未来というより、あきらめずに前向きに進もうとする意欲で終わっていた。しかし、映画の中では売春宿の摘発、そしてだれもが持つだろう心の闇を訴えていた。それは、この映画は遠くの出来事ではないぞ、だれだって自分の心に闇を生み出すことができるよ、そう訴えていた。自分の中にある闇は、人の心に生まれようとする闇をどう思うのか。押し隠しながらも、平気な顔をして、人の闇に唾を吐く。または、自分の闇をどう扱っていいか分からず、闇を作る人間に嫌悪感を持つ。自分へのコンプレックスは大きく深まっていく。誰もが抱えるであろう闇、人は人になるためにその闇とどう付き合っていくのか。闇を持つこと自体許されないのか。闇を抱えながらも、生きていく方法を探ることが必要なのか。それ以前に、人はどうして闇を抱えてしまうのか。弱い物ものにいつものしかかっていき、つぶすことで生きている。
下宿してまもなく高熱が出る。薬を飲んで寝る。熱は下がったが、全身発疹ができる。下宿のお婆さんから聞いた病院を訪ねる。古い昔からあるような個人病院。そこで、湿疹の薬をもらう。それから定期的に薬をもらうようになるのだが、その薬こそ副腎皮質ホルモン剤の入った軟膏だった。目の周りはいつのまにか黒くなっていく。鈍感な私は薬のためだと気づかない。よくきくけど、すぐに再発。薬が手放せなくなる。広島に帰り、アレルギーの専門の医院に行くまで続いた。鼻炎もそうだけど、アレルギー性鼻炎という名があまり知られていない。アトピーも然り。よくわからない病気。漢方薬の煎じ薬を飲み、アレルギーの食材を除き、子どもの頃は喘息で宗教にまですがった。どれも悪影響だと言えば言い過ぎだろうか。宗教は信じなくなった。いつも人目を気にするようになった。イライラがつのり、たいぎい病に悩まされた。まあ、病気ではなく性格の問題かもね。
公式サイト「闇の子供たち」
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この映画の主人公、江口洋介演じる南部にも、闇の部分があった訳ですよね・・。
映画的には自害して決着をつけて・・解りやすいラストにしてありましたが、現実であれば自害はしてほしくないですね・・。どんなかたちであっても、生きていて欲しいです。