そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

美しき野獣

2008年12月14日 | アクション


2005年 韓国 125分
■原題「RUNNING WILD/BEAST」
■2008.12.6 DVD with r
■監督 キム・ソンス
■出演
   クォン・サンウ(チャン・ドヨン)
   ユ・ジテ(オ・ジヌ)  オム・ジウォン(カン・ジュヒ)
   ソン・ビョンホ(ユ・カンジン)
   キム・ユンソク(ジュ・ヒョンテ)
   カン・ソンジン(チョ・ヨンチョル)
   イ・ジュンムン(イ・ドンジク)

 《story》

「愛のために泣く」
「正義のために泣く」


凶悪犯罪捜査官チャン刑事は、まっすぐな性格で、犯人逮捕のためなら暴力も辞さない過激な刑事。だが、不器用ながらも家族を愛し、腹違いの弟の出所に出迎え見守ろうとする。しかし、その弟が、同じ日に出所し、政界にのし上がろうとしているヤクザの組織に殺される。このヤクザのボスであるユ・ガンジンを追うソウルのエリート中央検事オ・ジヌとチャンが手を組む。脅威感じたユは、二人を暴力刑事として陥れる。チャンは、ユを射殺しようと追いつめるが、狙撃隊に撃ち殺される。オは投獄されてしまう。数年後、出所したオは、ユを呼び出し撃ち殺す。

 暴力でしか解決できない

映画自体はおもしろかった。正義を貫こうとする姿勢は、「美しい」と表現できるかもしれない。悪を許せない、その憎悪が一斉にユに集中する。そして、それを阻む悪もまた現実にあることを痛感する。悪を守る悪。しかし、よく考えれば暴力は暴力だ。チャン刑事の暴力は正義でも何でもない。ただの感情をぶつけているだけ。美しいとは言えない。むしろ悪だ。捕まって当然、罪を償うべきだ。暴力で暴力は解決できない。チャンの復讐は正当で、ヤクザの復讐は正当ではないという、おかしな現象が生まれる。「美しき」というより「悲しき」だ。暴力でしか解決できない悲しさ、非条理がそこにある。正義は貫かれなければならない。しかし、それが暴力でなら正義ではなくなる。その悲しさだ。

 公式サイト「美しき野獣」

 初めての下宿で500mlくらいの湯を沸かす電気ポットを買ってもらった。コーヒーやお茶を飲むときに使った。東京で一人暮らしを始めた子どもに何かを送ろうと、二人で店に行った。湯沸かし保温ポットよりも、少しの湯を若洲だけのポットに決めた。あの時と同じ、思い出す。私は学生、子どもは社会人。ポットくら自分で買えるだろうけど、心ばかりの誕生日プレゼント。あの頃の私と比べたら、彼は大人だ。自分で何でもできる。私は仕送りをしてもらい、養ってもらっていた。バイトはしても、それは遊びの小遣いだ。パチンコにもはまって結構無駄遣いもした。米だけは買って、ラーメンとの寂しい食事も続いた。タバコも吸ったから、計画性のない、万年金穴のわがまま学生だった。



最新の画像もっと見る