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そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

迷い婚-すべての迷える女性たちへ-

2007年07月29日 | ラブロマンス/青春

2005年 アメリカ 97分
■原題「Rumor Has It...」
■2007.7.22 wowow
■監督 ロブ・ライナー
■出演
   ジェニファー・アニストン(サラ・ハッティンガー)
   ケヴィン・コスナー(ボー・バローズ)
   シャーリー・マクレーン(キャサリン)
   ミーナ・スヴァーリ(アニー・ハッティンガー)
   マーク・ラファロ(ジェフ)
   リチャード・ジェンキンス(アール・ハッティンガー)

 《story》

「だれもがきっと迷った分だけ、幸せになれるはず!」

サラはジェフのプロポーズを受け入れて以来、どこか気持ちがすっきりしない。不安ばかりが頭の中をよぎる。妹の結婚式に二人で実家に戻った。そこで母が父と結婚する前にある男性と外泊していることを知る。それは、映画「卒業」のモデルとなったボーだった。ミセスロビンソンはおばあちゃん。サラは自分はボーの子どもではないかと思い会いにいく。しかし、ボーは子どものできない身体のため、自分の子ではないと否定した。ボーと一晩過ごしたサラは、パーティーにも出席し、そこで婚約者のジェフにボーと二人でキスをしているところを見つかってしまう。サラは実家にもどり泣き崩れる。そこで父からすべてを知った上で母と結婚したことをしる。なぜなら母が選んだのは父だったからだ。

 迷った分だけ不幸になることも

何も考えない方がいい場合もあるよ。きっと頭のいい人が迷うのかもしれないな。自分の心が見えて、整理できてないことが許せなくて、先が見えないことが不安で、レールを引くことを願うのかもしれない。私なんか、考えたらだめ。2本のうち1本当たりで1本は外れのとき、考えて引くとほとんど外れてしまう。慎重にしなければと思うと滑る。
ボーという人は役得だな。三代続けて女性を・・・でも続かないこと、結婚できないことは不幸なんだな。さみしいよね。夫となるジェフは心が広いというか深いというか。日本だったら、婚約しているのに他の人と一晩過ごしたら、絶対婚約解消。寄りが戻っても、きっと尾を引くよ。いつまでもくよくよ考え、ことある事にそのことを引っ張り出すなんて最低なんだろうな。ジェフの人間の大きさに感動。
おばあちゃんの冷静さにも感激。あれはまさしく「奥様は魔女」のママだ。

 公式サイト「迷い婚-すべての迷える女性たちへ-」

連理の枝

2007年07月18日 | ラブロマンス/青春

2006年 韓国 107分
■原題「連理枝/NOW AND FOREVER」
■2007.7.13 wowow
■監督 キム・ソンジュン
■出演
   チェ・ジウ(ヘウォン)
   チョ・ハンソン(ミンス)
   チェ・ソングク(ギョンミン)
   ソ・ヨンヒ(スジン)
   ソン・ヒョンジュ(医者)
   チン・ヒギョン(看護士長)


  《story》

「残された時間を幸せだけでうめてあげたい」

「それは永遠なる愛の約束。
   二本の枝が絡み合い、一本の樹となるように
    私たちの想いは溶け合い重なり合う。
    あまりに切なく美しい感涙のラブストーリー。」

青年実業家ミンスはプレーボーイ。まるでゲームのように女性をかえていく。ある雨の日、ミンスは自動車でバス停にいた女性のヘウォンに水をかけてしまう。ミンスは彼女を病院まで送るが、車の中に携帯を忘れてしまう。友人のギョンミンに彼女を落としてみせると、ミンスは検査入院をしてヘウォンに近づく。そして、病院を抜け出し行動するうち、ミンスはヘウォンに明るさに心を奪われていく。友人のギョンミンもスジンとの出会いにときめき恋に落ちていく。ある日、ミンスとヘウォンは動物園に行くが、雨にうたれたヘウォンが倒れてしまう。病院に担ぎ込まれたヘウォン。ミンスはヘウォンが難病のため助からないことを知る。ヘウォンはミンスと別れることを決意する。しかし、ミンスの心の中ではどんなに短い時間でもヘウォンのそばにいて愛したいという気持ちが大きくなっていった。それはミンス自身も、検査の結果が・・・・・・。

 ちょっと物足らないのは
何となくすっきりしなくて、しらじらしく感じるのはなぜ。切なさを作ろう作ろうとしているように感じてしまうのは、先入観からなのだろうか。映画館でみたら、またちがうのだろうか。チェ・ジウを、以前ほどよく思わなくなってしまったからかな。何となく彼女の演技が、演技しているというように見えてしまう。演じているとしか見えなくなってしまった。それに、以前から思っていたことで、不治の病で、病人なのに、なぜあんなに動きまわれるのだろうかと疑問があった。たくさんの韓国映画やドラマで、命に関わることなのに、病院から出て、普通の生活を送る。それって本当にあることなの? と不思議に思っていた。だから、二人とも不治の病だなんて、それこそあるのかなと疑問符が先についてしまった。

 公式サイト「連理の枝」

青いうた-のど自慢 青春編

2007年07月15日 | ラブロマンス/青春


2005年 日本 115分
■2007.7.8 wowow
■監督 金田敬
■出演
  濱田岳(達也)  冨浦智嗣(良太)
  落合扶樹(俊介)  寺島咲(恵梨香)
  斉藤由貴(恵梨香の母)  室井滋(赤城麗子)
  緑魔子  豊原功補  魚谷輝明  岡本奈月
  平田満  木下ほうか  甲本雅裕  団時朗
  由紀さおり  生方恵一

  《story》

「ぼくらの心は、いつも悲しいほど青い空」

青森県陸奥、自然に囲まれた町。達也はお金だけを信じ、お金があれば何でもできる思い、中学を卒業して東京に出る。弟の良太は、個性的で何でも一生懸命、素直に人一倍楽しくやろうとする。おいしくないけど、チャーハン作りに打ち込んだり、卒業パーティーの歌に熱中する。恵梨香は達也のガールフレンドで、中学を卒業したあと、美容師の道に進んだ。俊介は、東京の進学校に行った。それぞれがバラバラになってしまった。達也は次第にヤクザの道に入り込んでいき、帰れなくなってしまった。恵梨香は、達也が忘れられず、俊介の告白も受け入れられなかった。良太は、みんなに内緒でのど自慢に応募して、予選参加の権利を得る。達也に戻ってきてほしいと頼むのだが、帰ってくることなく、3人で参加。そして見事予選を通過し、本番に望むことに。達也は戻ってくると信じている良太。本番が始まった。

 よう気がついた
世の中お金次第よ・・・そういうところもある。でも、そうじゃないところもある。お金のない生活は、お金がある人の身の回りを見てうらやましく思うものだ。心が大事なんて後からわかるもの。でも、わからないときもある。達也は、かろうじて気づくことができた。のど自慢の番組を見るために必死になった。そして、今の自分を隠さずそのまま仲間に会うことができた。一番ふらふらしていて、一番危なくて、落ちるときはとことん落ちるタイプ。仲間のところに戻ることができたけど、また裏切りやすいタイプ。辛抱強くこつこつできないタイプ。女を泣かせるタイプ。泣いても女がついていくタイプ。好きなことをやって、わがままなのに、みんなから好かれるタイプ。そして、かわいそうなのが、一生懸命にこつこつがんばるけどむくわれない俊介。バカにする奴もいるけど、愛嬌があってかわいがられる良太。のど自慢は、こわれそうだけど一番輝いている青春そのもの。懐かしくうらやましい青春。今もあるのかなあ。


転校生 -さよなら あなた-

2007年07月08日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 120分
2007.7.1 サロンシネマ2  with r,t
■監督 大林宣彦
■出演
  蓮佛美沙子(斉藤一美)  森田直幸(斉藤一夫)
  清水美砂(斉藤直子-一夫の母)
  厚木拓郎(山本弘-一美のボーイフレンド)
  寺島咲(吉野アケミ-一夫のガールフレンド)
  石田ひかり(大野光子-先生)
  田口トモロヲ(斉藤孝造-一美の父)
  窪塚俊介(斉藤孝一-一美の兄)
  関戸優希(金子正枝-一美の友人)
  高木古都(佐々井山香-一美の友人)
  古手川祐子(斉藤千恵-一美の母)  長門裕之 
  高橋かおり  小林桂樹  犬塚弘

  《story》

「おかしく切ない、青春“逆転”ファンタジー」
「おれが生きたらおまえは死ぬの?」

両親の離婚を期に、母と二人で尾道から信州に引っ越してきた。ここは一夫にとっては幼少の頃暮らしていたところ。転校初日、クラスで紹介されたあと、「一夫ちゃん」と呼ぶ声。幼なじみの一美だった。さっそく一美は一夫を連れて家に帰る。一美の家は蕎麦屋で、裏のさびしらの水を取り入れおいしい蕎麦造りに励んでいた。一美は一夫を連れてさびしの水場に行く。杓で水を飲もうとした瞬間、二人は水の中に落ちてしまう。ふらふらのままお互いに家に帰ったが、二人の心と体が入れ替わっていた。一美の心をもった一夫と一夫の心をもった一美。二人は戸惑いながらも、それぞれの家でそれぞれの生活を送る。あるとき、一美は身体の異変のため病院に入院する。そして不治の病であると言われる。一美のボーイフレンドの弘と一夫のガールフレンドのアケミを交え、一美の外が見たいという希望をかなえるために行動を起こす。一夫は一美の身体のまま死んでしまうのか。

 前回よりおもしろかった
でも、前の方がよかったと言った。前回のもかなり前に見たけど、いつものことだけどあまり覚えていない。蓮沸さんがよかったのかもしれないな。ちょっと彼女に関心あり。けど、大林監督って、どうしてこんなところにこだわるのって思う場面がある。一美のセクシーな姿はいいけど、あまりにこだわりすぎって感じもする。どうにかして蓮沸さんを脱がしたかったのかもって思ってしまう。「あした」もそうだった。着替えのシーンなどそこまで撮る必要があるのかと思ってしまった。全体のイメージに合わない。身体が入れ替わった不思議さは確かにある。でも、今回は入れ替わったまま死んでもいいか、という思いにもう少し焦点をあててほしかった。そこが前回とちがうところだと思ったから。偶然に元に戻るのではなく、一美の一夫が自分死ぬべきなんだと、もう一度あの水に意識的に落ちるとなると感動もふくらむんではないだろうか。

公式サイト「転校生 -さよなら あなた-」

 『ありがとう大五郎』  大谷淳子 大谷英之 新潮文庫 【BOOK】2007.7.1
以前から、書店で気になっていた文庫本だった。この本を買って読もうと決めたのは、「感動する文庫」で検索したら上がってきたからだ。今回は生協で注文、5%引き。本来は、図書館で借りたり、中古本を求めたりする方が安上がりなんだけど、読んだ本は自分の本棚に並べたいという気持ちが強い。忘れやすい質なので目に見えるといころに残して置きたいのだ。だから文庫本だ。
感動はこの家族の生き方にある。奇形の猿であろうが何であろうが、大切だと決めたら全エネルギーをつぎ込む。気持ちの中ではさまざまな葛藤はある。でも、その葛藤から逃げ出さす真正面からぶつかっていくところが憧れる。「憧れる」と言ったらおかしいかもしれない。「すごい」では軽すぎる。人のために何かをしたいという気持ちはあるけど、どうしても自分が前に出てきて、その自分を追い越すことができない。でも、大谷さんはそれを実践している。
大五郎が精一杯生きようとしている姿は、くじけそうな私に励ましのエールを送ってくれた。身体じゃない心(気持ち)だよと。その気持ちが難しい。ただ1点。「生きる」ことに傾けたい気持ち。
人間と同じ食べ物を食べて起こる奇形。中国の輸入食品の危険性が叫ばれている。これまでも、食べ物は中身ではなく外形にこだわる私たちのために、中身に何が使われているかわからない不安は言われてきた。本当は中身なんだよね。でも、店頭に並ぶ姿から選ぶとしたら、どうしても外見になってしまう。それは「作る現場、育てる現場」を知らないからなんだと思う。育てる経験、育てている人が身近にいなくなってしまっているのだと思う。
人間としての生き方、気持ちの大切さ、そして生(食)への警鐘をひしひしと感じる。

パッチギ!

2007年06月23日 | ラブロマンス/青春

2004年 日本 119分
2006.1.28  シネマツイン1
  2007.6.16 DVD
■監督 井筒和幸
■出演 
   塩谷瞬(松山康介-府立東高2年生) 
   高岡蒼佑(リ・アンソン-朝鮮高校3年生)  
   沢尻エリカ
    (リ・キョンジャ-朝鮮高校2年生/アンソンの妹)  
   楊原京子(桃子-アンソンの彼女) 
   尾上寛之
    (チェドキ-朝鮮高校2年生/アンソンの弟分) 
   真木よう子(チョン・ガンジャ-朝鮮高校3年生) 
   小出恵介
    (吉田紀男-府立東高2年生/康介の同級生) 
   波岡一喜(モトキ・バンホー-朝鮮高校3年生/アンソンの親友) 
   オダギリジョー(坂崎-康介に「イムジン河」を教える坂崎酒店の若主人)  
   光石研(布川先生-康介と紀男の担任)

 《story》

「世界は愛で変えられる」

「パッチギ」とは頭突きのこと。
1968年京都。朝鮮高校の番長アンソンは、妹のキョンジャに言いがかりをつけ、服を汚した日本のつっぱった高校生をぼこぼこにした。そのときそばにいた松山康介は、キョンジャに一目惚れしてしまう。東高と朝鮮高校のサッカーの親善試合を申し込みに行ったとき、、「イムジン河」をフルートで演奏するキョンジャに出会う。康介は楽器店で坂崎にギターを習い、「イムジン河」を練習する。そして、公園で祝宴を開いていた、キョンジャンたち在日朝鮮人の人たちの前で、「イムジン河」を演奏し、親しくなっていく。
かっての日本へ強制的に連れてこられた歴史、それを知らない若い日本人の康介。その溝はあまりに悲しかった。二人の行く末は・・。

けんかは迫力満点。現実だったら死んでるな。けんかは好きではないので、ほどほどに。「パッチギ!」が題だけど、「頭突き」とはどんな意味が込められているのだろうか。精一杯つっぱること。つっぱらなければ生きられないこと。そうさせてしまった歴史の悲しさがそこにあるのかもしれない。そして、何もしらない日本の高校生。だからこそ、純粋に愛せるのかも。隔たりの河は、それを見ているだけで悲しみがこみあげてくる。しかし、越えられる。戦うためでなく、愛するために越えられる。けんかと愛。けんかは憎しみしか生まないけれど、愛は新しい命をつくりだす。理屈ぬきで、河を越えていきたいものだ。

 公式サイト「パッチギ!」

   2007.6.16 DVD

 純粋に愛する心
韓国だろうが日本だろうが、純粋に愛する心はステキだ。「ロミオとジュリエット」のように、敵だ味方だと言っていても、何もなかったかのように愛し合える。実際に何もないのだ。それを子どもはよく知っている。だから、子どもどうしだとすぐに仲良くなれる。大人は理屈をつけて素直になれない。今、世界中の子どもがここに集まったら、イスラムだろうが、キリストだろうが、北朝鮮だろうが、ロシアだろうが、黒人だろうが、白人だろうが、だれであろうがきっと仲良くなって遊ぶことができる。純粋に愛する心を持ち続けたい。でも・・・それは理想だと言ってしまう自分が悲しい。
いい映画だと思うけど、どうも喧嘩のシーンは好きになれない。あそこまでする必要はないと思う。「パッチギ」という題にした意味があるのだと思うけど、暴力はいやだ。

 『イノセント・ボイス-12歳の戦場-』 オスカー・トレス 訳/曽根原美保
竹書房文庫 【BOOK】 2007.6.22


「世界には誕生日を喜べない子どもたちがいます」
1980年エルサルバドル。中南米の小さな国。ここで内戦が勃発。政府軍と農民の土地をめぐっての争いがきっかけだった。農民はゲリラ組織を作り対抗した。政府軍は学校に乗り込み、12歳になった子どもを連れて兵士にしたてた。たとえゲリラに味方しても兵士にされてしまう。逃げるしかない子どもたち。チャバの家は政府軍とゲリラ基地の間にあり、毎晩のように銃撃戦の場となった。その度に、姉と弟とベッドの下に潜り込んで震えていた。チャバは11歳。もうじき12歳になり、政府軍に連れていかれる。逃れるために、屋根の上で息を潜めて隠れたこともあった。しかし、そのことがばれてゲリラの基地に逃げ込んだ。が、そこにも政府軍はやってきて、チャバは捕まってしまう。銃を突きつけられ、川に連れていかれ銃殺されようとしていた。そんな恐怖を、今の日本の12歳の子どもは、果たして共感できるだろうか。家の中に弾が飛び込んでくる恐怖。5時までに家に帰らないと殺されてしまうかもしれないという恐怖。想像もできない状況の中で生活しているのだ。そんな現実を知らなければならない。そして、どんな戦争も争いも、どんな理由をつけても、子どもを巻き込んでしまうことに変わらないということを知るべきなのだ。
 
 映画「イノセント・ボイス 12歳の戦場」 


シムソンズ

2007年06月10日 | ラブロマンス/青春


2006年 日本 113分
■2007.6.4 wowow
■監督 佐藤祐市
■出演
  加藤ローサ(伊藤和子)
  藤井美菜(尾中美希)
  高橋真唯(小野菜摘)
  星井七瀬(林田史江)
  大泉洋(大宮平太-コーチ)
  田中圭(加賀真人-カーリング選手)
  丸山智己(田辺幸彦-平太の元チームメイト)
  山本浩司(渡辺恭輔)
  徳井優(小野昌和-菜摘の父)
  宇梶剛士(伊藤謙一-和子の父)
  高田延彦(本島則之-喫茶店のマスター)
  松重豊(高松康文-記者)
  森下愛子(伊藤佳子-和子の母)
  夏八木勲(石神保-平太のコーチ)

 《story》

「初雪降ったら、いいことあるよね?」
「本当にあった青春のストーリー」


北海道常呂町。ここは北の広大な大地、そして広がるオホーツク海。そしてカーリングの街。将来が見えない和子に、あこがれのカーリング選手の真人が声をかけた。「カーリングのチームを組んで、大会に出ないか」・・・・即席で作ったチームは、なかなかチームメイトとなじめない美樹、大学受験を目指す菜摘、そして目立たない史江だった。コーチは平太。美樹以外は初心者で、練習はしたものの、初試合では1点も取れず、大差をつけられ負けてしまう。1点をどうしても取りたいと、バイトをしてお金を貯め、平太にコーチを頼む。平太はかつてのチームメートから、嘘をつけずルール違反をしたことを告げ、試合に負けてしまったことを恨まれていた。でも、平太はごまかさず楽しんでカーリングしようと彼女たちに教える。そして選手権大会で、初めての1点をとった彼女たちのチーム、シムソンズは・・・。

 楽しむために
スポーツは本来楽しむところから生まれたものだよね。楽しむために練習もする。苦しみも乗り越える。そこに結果もついてくる。負けても勝っても楽しんでやってる人たちは表情がちがう。いくら強くても、人を押しのけ、自分が先に進むことをめざしている人はどこか歪んで見える。心が渇いていて、楽しんでいる人をうらやましそうに見ている。好きで好きで、自分の身体を鍛えることも楽しくて楽しくて、試合や発表会になるとワクワクして、自分の結果を大切にして、人の結果も大切にして、そんなスポーツって、ただの理想だろうか。
和子は自分勝手で、どんどん先に決めて、みんなを振り回す。確かにそうだよね。でも、彼女のような存在が必要だ。彼女が自分のことしか考えていなかったら、ただの独裁者でしかないけど、みんなのことを考え引っ張るリーダー。

公式サイト「シムソンズ」

 北海道にあこがれるのは 2007.6.10
どうしてなんだろうね。北海道や沖縄は、なぜか懐かしく感じてしまう。自然がいっぱいだから・・・それとも人間が素朴だから・・・都会と田舎のイメージの違いかな。都会は物があふれ、何でも手に入る。でも、なんだか寂しい感じがする。田舎は、人があまりいなくて寂しいけど、心が落ち着く。お金と時間と条件がそろえば、北海道常呂町に行ってみたい。もしかしたら、北海道じゃなくてもいいのかも。日本映画を見ていたら、風景だけで満足してしまう。どの町でも懐かしく感じてしまうんだ。どこにでもある街角でさえいいなあと思ってしまう。きっと何かを求めて旅したいのだろう。
とは言っても、また北海道に行ってみたい。過去二回あるけど、何度でも行ってみたところであることは確かだ。


しゃべれども しゃべれども

2007年06月07日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 109分
2007.6.2 シネツイン2
■監督 平山秀幸
■出演
  国分太一(今昔亭三つ葉-外山達也)
  香里奈(十河五月)  森永悠希(村林優)
  松重豊(湯河原太一)  八千草薫(外山春子)
  伊東四朗(今昔亭小三文)  
  占部房子(実川郁子)  
  外波山文明(末広亭の師匠)
  建蔵(今昔亭六文)
  日向とめ吉(今昔亭三角)
  下元史朗(十河巌-五月の父)
  三田村周三(「とり久」のおやじ)
  山本浩司(柏家ちまき) 


  《story》

「ひょんなことから『話し方教室』をはじめることになりました」

「しゃべれども しゃべれども 気持ちが伝えられず」


古典を愛する今昔亭三つ葉は、早朝の寄席で話せるようになったものの、客の受けはあまりよくなく、伸び悩んでいた。ある時、尊敬する師匠の講演の共をして、無口で無愛想な五月に出会う。そして、三つ葉の家で、話し方の教室を開くことになってしまった。大阪から転校してきたいじめにあっている小学生、解説の下手な元野球選手の湯河原の三人が集まった。しかし、三人は言い争いが多く、なかなか落語を覚えようとしない。三つ葉は、思いを寄せていた女性が結婚することになり落胆。それでも、教室に通うそれぞれが、いつのまにか触れ合い力を出し合い始めた。三つ葉も、一門会で師匠の十八番の「火焔太鼓」を話すために練習に入る。それぞれの発表会、想いは伝えられたのか。

 しゃべれない気持ち
それはよくわかる。自分でも自分の思いがわかりかね、どう話していいのかわからない。世間話の1つや2つできなければいけないのに、ちょっと心に余裕がないと、もう言葉がでない。栄養ドリンクを飲んだり、安定剤を飲んだり、心が落ち着けば少しは話ができる。そんな自分と五月が重なった。でも、彼女はそれが魅力にもなりうる。黙々と働き、ときおりほおずきを眺める姿だけで、気落ちが表される。それに美人だしね。不細工で何の取り柄もなく話し下手なんてどん底だ。あの村林少年だって、あんなにしゃべることができたら最高だ。しゃべることが苦手なのと、しゃべっても気持ちが伝えられないのは別だ。気持ちはにじみ出るもの。受け取るもの。きっと受け取ることが苦手だから、うまくしゃべればかったり、いくらしゃべっても伝わらないのdろう。しゃべれない気持ち、それは受け取れない鈍感さ、または自分勝手さかもしれない。

公式サイト「しゃべれども しゃべれども」

 私は透明人間 2007.6.7
ここにいるけど、だれも見ようとしない人間。いてもいなくても何にも変わらない。むしろいることでみんなの心を逆撫でしている。いなければいないで不審に思われる。と自分で勝手に思っているだけで、何の影響もないかもしれない。起きていようが寝ていようが体制に変化はない。たぶん、ここで倒れても、発見されるのは明日かな。それは自業自得なのだとつくづく思う。何も知らない、何もできないものは透明になって目立たなくするのが一番なのだから。

うつせみ

2007年05月21日 | ラブロマンス/青春

2004年 韓国/日本 88分
■原題「3-IRON」
■2007.5.13 wowow
■監督 キム・ギドク
■出演
   イ・スンヨン(ソナ-妻)  ジェヒ(テソク-青年)
   クォン・ヒョコ(ミンギュ)  チュ・ジンモ(チョ刑事)
   チェ・ジョンホ(看守)

 《story》
留守の家に侵入して、自分の家のように生活する青年テソク。汚れ物があれば洗濯し、壊れたものがあれば直す。物を盗るわけでもなく、むしろきれいにして出ていく。家にある写真などをバックにデジカメで写真を撮る。
留守だと思ったある家で、夫に暴力をふるわれ、片隅でじっとしていた女性ソナがいた。帰ってきた夫は、また妻に暴力をふるった。精気を失った彼女をテソクは連れ出す。二人で留守宅に侵入して生活する日々を送る。しかし、ある家で帰ってきた住人に通報され、警察に捕まってしまう。刑務所に入ったテソクは、独房で奇妙な行動をとる。壁にへばりついたり、看守の背後に密かに入り込み、そこにいるのにいない雰囲気を作り出す。刑務所から出たテソクは、再びソナの家に行くのだが・・。

 不思議な世界
現実の中にある不思議な世界。異次元でもない、未知でもない。現実を少しちがった角度から見た世界。その究極の姿。心の中はこうなんだよと、実際にイメージとして見せてくれているようだ。隣の家のことに関心がないからこそできること。留守を隣に頼む家があれば、明かりがついていればすぐに変だと思うはず。
日本題の「うつせみ」とはどういう意味だろう。生きている人間のこと、それともせみの抜け殻。両方とも合わせた感じがする。生きている人間だが、現実の境目にいる人間、場合によってはそれは現実ではなく、人間の抜け殻なのかもしれない。幻であるかもしれない。まあ、よう考えたものだ。
ただ、この映画が何を言いたいのか。ひとつの現実の愛の姿を見せようとしているのか。心は別にところにあり、それこそ現実なのだと、目の前にあるものはただの抜け殻なのかもしれない。主人公のテソクとソナの台詞がひとつもない、しゃべらない、不思議な世界だ。

 今ほしいもの
けっこう欲張りでわがままで、ほしいと思ったらずっと思いこむ。子どもの頃はしつこく言い続けて買ってもらっていた。がまんできずに根に持つ。ぐずぐずねちねちこだわり続ける。一番やっかいな性悪タイプ。
で、今ほしいものは「カーナビ」です。けっこう高い。DVDが見れて、CDも聞けて、ワンゼグチューナーもついている。となるとやっぱり高い。今のハイエースは12年目だから、いつか買い換えるときに付け替えたい。やっぱり10万以上になる。ダメだ。次に眼鏡。今の眼鏡はもう5年以上かけている。見えにくくなってきた。すでに遠近両用が必要だ。長持ちする疲れない眼鏡となると2万円。そして、新しいノートパソコン。古いやつは子どもが福岡に持っていったから、そう頻繁に使うわけでもないけど、やっぱりほしい。さらにデジカメ。すぐにシャッターが押せて、倍率の大きいズームがあって、広角もあって、きれいなやつ。できれば、折り畳みの自転車。小さめのリュック。お腹周りがゆったりしているスラックス。助手席に座ってくれる人。あとは優しい言葉かな。

 『国境の南』 恩田 陸  新潮社文庫 【BOOK】
『図書室の海』の中の短編。この短編集の中では、私にも意味がわかった気になれる作品。読み終えて、フンフンそうだったのか、と納得しかけるのだが、エーッと疑問符も湧いてくる。なぜヒ素を入れて楽しむのか。いまいちよくわからない。けっこう美人で人当たりもいい。仕事も責任をもってする。あとは家庭があればきっと幸せな家族を気づいていただろう。もし何らかの起因をあげるとしたら、一人でいること。休日もだれかと騒いで楽しむことなく、身の回りのことをして一人で過ごすこと。そこに目に見えない歪みが生じたのかもしれない。新しいマスターが以前のマスターの息子であったこと。以前のマスターも身体の具合を悪くしたこと。その落ちとは何だろうか。頭の悪い私にはわからなかった。もっと明快な、ハッとする発見であってほしい。マスターとその女性は通じ合っていたということ。よくわからんなあ。

デイジー アナザーバージョン

2007年05月03日 | ラブロマンス/青春

2006年 韓国 102分
■原題「Daisy」
■2007.4.27 wowow
■監督 アンドリュー・ラウ
■出演
   チョン・ウソン(パクウィ)
   チョン・ジヒョン(ヘヨン)
   イ・ソンジェ(ジョンウ)
   チョン・ホジン(チャン刑事)
   デヴィッド・チャン(組織のボス・チョウ)

 《story》

「愛は枯れない」

【パクウィの視線から編集した作品】
パクウィは殺し屋だった。ある日校外の家で作業をしていたとき、風景画を描いている女性を見かける。その女性が川にかかった丸太の橋を渡るとき、川に落ちてしまう。女性は助かったが、絵の道具が流されてしまう。パクウィはそれを拾い、川に橋を架け、道具をそこに置いた。その女性は1日で橋が架かっていることと道具が置いてあることに驚いた。お礼に自分が描いたデイジー畑の風景画をそこに置いた。
パクウィは、町に出て広場で絵を描いていたヘヨンを見つめ、毎日デイジーの花をこっそりと贈った。ある時張り込みをしていたジョンウが、自分の顔を描いてほしいとヘヨンの前に立った。ジョンウの手にはデイジーの鉢があった。ヘヨンは、ジョンウが自分にデイジーの花を贈ってくれているのだと思い、彼を愛し始める。
その広場で銃撃戦が起こった。巻き込まれたヘヨンは声を失ってしまう。ジョンウは自分の責任だと、彼女の前から去っていく。悲しみに打ちひしがれる彼女を慰めようと、彼女の前にパクウィが姿を現す。殺し屋を捕まえようとおとり捜査を始めるジョンウ。彼を殺す指令を受けるパクウィ。真実を知らないヘヨン。

 どこがちがうのだろう
視点が違うと言われればそうだ。初めから殺し屋のパクウィから見た物語の展開だし、ラストも自分の愛する者たちを奪った復讐で幕を閉じる。しかし、ほとんど中身は変わらないので、大きな変化を感じることなく、大きなちがいを感じることなく、物語はすすむ。鈍感な私は真新しい発見をすることなく過ぎた。前回と同様、もしかしたらあの刑事のジョンウが生きているのではないかと思った。彼女は死を免れることができて、ハッピーエンドになればいいなと思った。そんな前回と大きなちがう展開を期待していただけに、少しがっかりかな。

 『追伸』 重松清 新潮文庫 【BOOK】
重松さんの作品って、なんてすごいんだろうと感心した。「きよしこ」のときと、全然ちがう受け取り方だ。もっとこの人の作品を読んでみたくなった。
ずっとずっとハルさんと敬一の関係がうまくいかず、何年も衝突し、離れていくばかり。でも、ハルさんの心の中には大きなぬくもりが、母親としての包容力が消えることなくそこにあった。おたがいに不器用で、うまく表現できず、特に敬一は死んだ母親の死ぬ間際の思いに縛られてしまった。その抜けたくても抜けられない、まるであり地獄のような心の様相はよくわかる。奥底にもっと素直になれよという声があるけど、その声があること自体恥ずかしく、自分ではない感覚にはまってしまう。彼の心をひらかせたもの、それは弟の健太の思いであり、妻の和美であり、何よりもどんな衝突があっても決して突き放すことなく思い続けたハルさん自身だった。この三人の言動なくして、敬一の心を溶かすことはできなかった。人はいつもだれかに支えられている。そのことにどんな展開で敬一は気づくのだろうか、と思いながら読んでいくと、ノートの最後の言葉だった。すばらしい「追伸」だった。この言葉が、下を向いていた心をいきなり天に向かわせた。
「追伸 敬一くん 私も天国に行ってからも、ずっと敬一くんの母親です」

ダンサーの純情

2007年04月30日 | ラブロマンス/青春

2005年 韓国 111分
■原題「Innocent Steps」
■2007.4.18 wowow
■監督 パク・ヨンフン
■出演
   ムン・グニョン( チャン・チェリン)
   パク・コニョン(ナ・ヨンセ)
   ユン・チャン(チョン・ヒョンス)
   パク・ウォンサン(マ・サンドゥ)
   キム・ギス(イ・チョルヨン)
   チョン・ユミ(オ・ミス)

 《story》

「この世で最も純情な<天使>と奏でる。“愛と希望のステップ”」

「どんな朽ち果てた現実にも、きっと<天使>は舞い降りる」

パートナーをライバルに奪われ、足をけがして、絶望に明け暮れるヨンセ。そのダンサーとしての力は群を抜いていて、彼を心配したマ先輩が、中国から新しいパートナー呼び寄せる。しかし、中国からやってきた女性は、身代わりのダンスが踊れないチェリンという少女だった。一時は彼女を追い出したが、世間知らずのチェリンを放ってはおけず、パートナーとして訓練することを決意する。ダンスの猛特訓が始まった。次第に二人の心は通い合っていった。チェリンのダンスの技術は見る見る向上していった。3ヶ月後のダンス会場。受付で、ライバルのパートナーにチェリンの名があり、またしてもヨンセはパートナーを奪われるのだった。

公式サイト「ダンサーの純情」

 ほんとうにこんなことがあるの
パートナーを奪われるって本当にあるのだろうかと思った。初めのパートナーは自分の意志でヨンセを捨てたんだ。人の心があったら、気持ちよく踊れないよね。案の定ダンスをやめていく。さまざまな技術をともなうものがあるけど、練習すればある程度力はあつく。でも、最期は心の問題にぶつかるんだと思う。だから、こんな形でパートナーを手に入れても、心から満足できるダンスはできない。人ってやっぱり心のある生き物なんだなと思う。何を見ても、心を伝え心を感じる。自分の才能におぼれている姿は、どんなに力があっても、響いてこないものだ。
悲しい映画だと思った。それは、ヨンセが踊れなくなったからだ。それを許しているまわりや社会があることが悲しいと思った。純粋にダンスを愛し、一生懸命に練習してきたのに、踊れなくさせられてしまう。そんな社会が恐ろしい。それがまかり通る社会が悲しい。確かにチェリンは純情で天使のようだ。その心の悲しみは、社会のひずみに壊されていく悲しみだ。そんな涙ではなく、そのひずみで支え合う喜びに感動したいものだ。

 Dr.コトー診療所
たまたまネットで見つけた日本のドラマ。韓国のサイトで、韓国の字幕で日本のドラマを動画としてあげていた。違法なのかどうなのかわからない。最初にコマーシャルが流れ、ドラマが始まるから、日本の無料動画と同じだ。でも、昨日あったドラマもすぐにあがるからやっぱり・・・
2004年に放映されたドラマを見た。あのときは最期の2~3話しか見ていなかった。いいドラマだとわからなかった。それまで見ていなくても最終話で涙がいっぱいあふれた。その後のスペシャルで、おおよそのあらすじはわかった。2006年も見ることができた。2004年のドラマを見たいなあといつも思っていた。これは素晴らしい。現実にはありえない理想の話だと思うけど、どの話も涙がいっぱいあふれてしまう。こんな先生に出会いたいものだ。こんな島に行きたいものだ。DVDボックスがほしいけど、3万近いからダメ。テレビでやらないかなあ。永久保存版のドラマです。