神宮花火

2009年08月06日 | 出来事 -

本日は、神宮花火。

会社の屋上からは、とても綺麗に見えて、毎年の年中行事のようになって
パーティ(飲み会)をひらいている。10Fだから、高さも丁度良い。
屋上からは、神宮の“みごとな森”を後ろに見て、目の前に球場と、花火を
眺めることができる。

夕方5時ごろには、すでに、屋上に、「花見」のように場所取りがはじまり・・・
ビルに入っている会社が、ガムテープ持参で何かを貼りつけている。
ここから、ここまでは、「うちの陣地だヨン」という感じで・・・(笑)。
それをみつけて、あせりまくる総務の人々。 突然、机と椅子を運び始めた。
一大事だろうな、彼らにとっては・・・・。



日本の会社は、歓迎会だの慰労会だの、忘年会、新年会、花見大会、
いろいろと理由を見つけては、皆で酒を酌み交わし、親交を深める。
本当に、親睦会として成立しているのだろうか・・・と思いながら、
数回参加したが、あまり溶け込めない自分を感じた。
「お酒を飲めない(飲まない)から」・・・という単純な理由だけではない。
やっぱり、基本的には「フリーランサー」だし、業務委託契約で流れ歩く
一匹狼のような存在だから、正社員とは全く違う立場だからだろうか。

その場での会話で、ある程度楽しむことはできても、心底楽しいかと問われたら、
やはり「No」と答えるだろう。
私自身は、お酒を飲まないでも、その場の雰囲気を簡単に盛り上げられるが、
若い頃と違って、今はその価値をあまり認めないようになった。
これも仕事の一環であり、お付き合いの範疇でしかない今の私にとってみれば、
その領域を越えるだけの喜びにはならない。
正直に言えば、不安定な代わりに、自由な立場を守ることができる・・・
非常に“微妙な”立ち位置にいることは認識している。


会社の担当も、心から楽しんでいるのか、面倒なのか・・・
正直わからない(笑)ところがある。
数日前から、「からあげ」や「かわきもの」・・・いろいろとメニューを
考えていた。毎年の年中行事を、あやふやにはできない。
相当の数のビールが運ばれてきて、お得意さんも“やってきた”。
総務部の方は大変だぁ。

私は、一人、さめた心持ちで、電車が混む前に「帰宅しちゃった!」。
(ちゃんと、屋上の用意は手伝ってからだけれどね)
経理の大御所が、「何?かえっちゃうの~~?」と、私を強くにらむ。
「Yes!」―正社員ではない気楽さが、有難い・・・・この一瞬!!

   
   率直に言うと、本当に「今日は全く気が乗らなかった」。
   心が痛むことが、あまりに多かった。
   朝から、ずっと、ヒロシマ原爆投下を、痛々しく想いおこしたり・・・
   マイケル・ジャクソンのデスマスク報道(心無いデマ報道)が腹ただしく、
   失踪したままの「のりピー」が心配だったりで・・・・。
   政治やマスコミのおろかさ、人の弱さが、胸に突き刺さっていたから。
   今日の私は・・・迷わず、エレベーターのボタンを押してしまった。
   お酒を飲んで、花火を見て、みんなで騒ぐ気にはならなかったのだ。
   そんな気分では、到底なかったから・・・。



蒸し暑い中、とぼとぼと歩きながらの帰り道。
今日は、浴衣姿の若者が街にあふれ、駅周辺はいつもと違う雰囲気だった。
「青春だなぁ~」と感慨深く、街にあふれた人々の方に、気持ちが傾く。
「今」しかない“この時期”を、思う存分に、楽しんでほしい・・・
そう感じながら、若者達の笑い声を聞いた。
シアワセを感じるのは、まだ見知らぬ人々の“驚きの笑顔”を想い描く方だ。

しかし(若者には特に)忘れてほしくない。
「平和」な日本であってこその「みんなの笑顔」であることを・・・・。