すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

術後、一睡もしない母との夜

2008-12-13 | 素老日誌

11月26日(水)より

9時から手術。
手術後は疲れてすぐに眠るだろう、と思いきや!

まったく眠らず動きっぱなし。
「看護婦さんだけでは無理」ということで、
夜の付き添いをすることになった。

予定外だぁ・・・!

●「トイレくらい行かせてもらわな、どもならん!」

術後は、紙おむつか、人工的な排尿か?
と問われ、日頃使っている「紙おむつ」をお願いした。

ところが、
「漏れた時のため」と「自ら排尿する」とは、
同じ「紙おむつ」でも違うらしい。

「トイレに行く」と言ってきかない。
安静にするどころではない。

「トイレくらい行かせてもらわな、どもならん!」

人としての権利権を守るがごとく、
どすの利いた声である。

体に手が触れようものなら、
「邪魔されてなるものか」と振り払う。

その様は、明らかに異様・・・!

認知症からくる症状かと思ったが、
全身麻酔の後にある「興奮状態」らしい。

●首の点滴も抜いてしまった!

「これだけは絶対にはずされないように」。
「これ」とは、首にとりつけた点滴。

私はそれを監視しなくてはいけないのだ。

うとうと・・・ハッ!

まさか・・・

首の点滴がはずされている・・・

ほんのちょっとの隙に やられた~!!

夜半の1時だというのに
お医者さんも駆けつけて、処理してくださる。

私がついていながら・・・・申し訳ない。

しかし、一睡もしないで動きっぱなしの人の「監視」には、限界がある。

このようなことに毎晩つきあっている人もいるのだろう。
夜半に眠れていたことは、ありがたいことだったんだ。

●「睡眠の注射」が効かない・・・。

夜半3時、看護婦さんが言い出した。
「睡眠の注射を打ちましょうか?」

副作用はないのだろうか? 
咄嗟にそう思った。

しかし、これでは私の身ももたないし、
母もますます異常になっていく。
注射をお願いする

しかし・・・!

注射の効果は、まったくなし・・・
へえー、効かないことがあるんだぁ!

●「子守唄」も効かない・・・。

母:トイレに行ってくるわ。
娘:今日は紙おむつでしような。

何を言っても、この繰り返し。

ふと、思いついたのが、「子守唄作戦」。

よし!

ところが・・・
寝させてもらえない、
同じことに何度も答え続けてきて、
イライラ・・・!

優しい声なんて・・・
子守唄なんて・・・無理だー!

そこで、心の中で歌いながらお布団をとんとん・・・。

母:なんや?
娘:子守唄でも歌おうかと思って。
母:そうやな。

母は私の頭をなぜながら、
五木の子守唄を歌い出した。

「逆やん!」と思いつつ、私は「子ども」になりきることにした。

なんと母は、2番までを全部歌いあげたのだ。
こういうことは、よく覚えているんだよなあ。

歌いきって、母は言った。

母:さあ、あんたはもう寝な。
  私はちょっとトイレに行ってから寝るから。

ああ、今夜はまだまだ終わらない・・・!

 

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