すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし」より

2022-06-07 | 本の紹介
(こちらは、夫のオリバーとの共著)




さやかちゃん(こう呼ばせてください。自然なので)に
私が出逢ったのは、トロムソ。

さやかちゃんと夫のオリバーが、トロムソに惹かれて
移り住んでいた一年半の時期。
もう6,7年前になるでしょうか。

さやかちゃんとは
お茶をしては、
わいわい一緒によく笑いました。

「英語がんばろう」
「ノルウェー語も、がんばろう」
と励まし合ったものです。

「暗いのへこむー」
「また今日も雪で気分落ちた・・・」
と言いつつ、前向きによく考える。
新しいことを 自分のものにしていく。

そんな彼女には、いつも感心していました。

さやかちゃんとオリバーが「日本に住む」と決め、
トロムソを発つ日、
涙で潤んだ飛行機を
家から見上げて見送ったのが、
ついこの間のよう。

あのさやかちゃんが、今や二児の母。
出版した本が、完売、再版!
と知ったのはコロナ期。

「おめでとうーーー! すごいー!!!」

この度の帰国で念願の本を入手し、
トロムソに帰ってから一気に読みました。

わかりやすい!
こりゃ、若い人に受けるはずだわ!

彼女は、あの時期にこんなに学んでたんだ!
しかも、こんなに生かして暮らしているんだ!

最も感心・共感したのは、

北欧でのあの心地よさは、なんだろう? 
と今でも問い続ける姿勢。

観察力と分析力(自分のことも)で、
ほどよく 心地よい「自分流」を見つける姿勢。

「ノルウエーかぶれしない」
「ノルウェーのよさ、日本のよさを知って、
 自分の生き方に生かす」。

これを心がける私に 
年代も違い、
北欧に縁多きさやかちゃんの視点は
あらためて柔軟で新鮮!

「北欧っぽくって、素敵!」
と飛びつく前に ちょっと一呼吸。

さらによき「自分流」を見つけられますように。

そう願って、この2冊をお勧めしまーす。

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行き詰まる前に 届きますように

2012-08-02 | 本の紹介

7月29日
「認知症介護で行き詰まらないために」
という講演会のお手伝いをさせていただきました。

主催は、「公益社団法人認知症の人と家族の会三重県支部」、
講師は、多賀洋子さんでした。

多賀さんは、「縁側の日」にも来てくださっています。

日頃から、京都弁でとっても優しくわかりやすく、
お話をされる方です。

実は・・・
多賀さんの2冊の本を皆さんに紹介したいと
私は、ずっと思っていたんです。

そこで、今日は本の紹介をさせてください。

●『ふたたびのゆりかご』(講談社)。
 『認知症介護に行き詰まる前に読む本』(講談社)

最初に出版されたのが、
『ふたたびのゆりかご』

認知症になったご主人と
笑い合えるようになるまでの日々が綴られています。

その後
進行し続けるご主人との生活にも限界がやってきます。

苦渋の末、
ご主人の入院・入所を決行されたものの
ふっきれない葛藤の日々。
施設のご主人とのつき合い方で心が定まったというところまでを
『認知症介護に行き詰まる前に読む本』にして、
昨年12月に発行されました。

ところが、
なんと発行の一週間後にご主人は急逝されたのです。

しかし、
彼女の話も本もとてもわかりやすいので、
もう今年の二月から8回も講演会の依頼に応えていらっしゃるのです。

● 本の仕上がりに感嘆!

縁側の日で
「2冊目の本を書いている」とお聞きしてはいましたが、
その内容には驚きました。

想像していた「『ふたたびゆりかご』の続編」
だけではなかったのです。

専門に近い見地と
経験者としての見地から、
心がけることが端的にまとめてあります。

多賀さんが認知症について、
よく勉強されていたことにあらためて感心しました。

しかも、文章教室で長く勉強されていたということもあり、
わかりやすいのはもちろん、
美しい表現で、ぬくもり、せつなさなど揺れ動く心情も伝わってきます。

「介護者も本人も少しでも楽になって、いい時間を過ごせるように」
という願いが、
2冊目の本になったのでしょう。

これは、「友人が書いたから」ではなく
本当にお薦めの本だと思います。

本を読んだ人から、
私にも嬉しいお知らせが届いています。

「父が認知症で、
父の介護に振り回されている母に読んでもらいました。

『お父さんは、病気なんやなあ』と、
やっと母が父の認知症を受け入れることができました。

そして、母が自分のしたいことをするようになりました」。

「本題」の通り、

行き詰まる前に、
この本が  届きますように。


 

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「介護の備え」は、自分磨き

2011-06-24 | 本の紹介

●2011.06.24.より

 

今日は、本の紹介です。

 「わが家流でいい!『ほがらか介護』」(羽成幸子著・鳳書院)

 6月の縁側の日に参加できない方が、
わざわざ届けてくださいました。

 字も大きくて、面白くってすぐ読んでしまいました。

 

 いま介護している方、
介護してもらっている方、
近所や親戚の人を手伝おうと思っている方、
まだ他人事だけど気になっている方・・・。

 

 お勧めです!

 余裕のあるときに読んでおくといいのではないでしょうか?
渦中にはまってしまうと読めないものです。

 

私の気に入ったフレーズを少し紹介しますと・・・。

 

 

・介護上手な人は、介護と同時進行で自分を生きている人。
・介護を楽しくするためには、介護者が心豊かになること。
・介護は自立の学校
・自分でできることが増えると、生きる気力が湧いてくる。
・ご先祖様を味方につける
・「できることがあったら何でも言ってね」より「これならできるけど、手伝おうか?」
・聞きっぱなしがいい

 

などなど・・・・

 

著者・羽成さんの趣味は、お稽古事。
61歳までに70個のお稽古事をされたとか。

 

そんな彼女の優しいユーモアとセンスに思わず、拍手!

 

 介護が人を豊かにしてくれる
「自分磨き」が介護の備えになる

 

という

意外であり当然のメッセージでした。

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西の魔女が死んだ

2008-10-13 | 本の紹介

「西の魔女が死んだ」 梨木香歩 小学館

● またまた津で上映中!

津の大門シネマで10月17日(金)まで上映中。

昨日知りました!

ぜひ見ていただけたらと思い、

「本」のメッセージをお届けいたします。

● 魔女修行の基礎とは?

まいは、中学一年生。

学校での人間関係から不登校中、

おばちゃんと暮らすことになりました。


おばあちゃんによると、
まいは、超能力に長けた家系だとか。

才能に思い当たらないまいは、

おばあちゃんに聞きます。

「私も、超能力が持てるようになる?」

「なりますよ」

こうして、おばあちゃんからまいへの

「魔女修業」が始まります。


「精神力をつけるため、基礎トレーニングから。

まずは、

寝寝早起き、食事をしっかりとり、

よく運動し、規則正しい生活をする」。


●こんなおばあちゃんになりたい~!

この修業に自信のないまいが聞きます。

「意志の力って、あとから強くなるものなの?」

「生まれつきの意志が弱くても

少しずつ長い時間をかけて、

だんだんに強くなりますよ。

最初は、何にも変わらないように思います。

だんだん疑いの心、怠け心、

あきらめ、投げやりな心が出てきます。

それでも、黙々と続けるのです。

そして、永久に何も変わらないんじゃないかと思われる頃、
ようやく以前の自分とは違う自分を発見する出来事が起こるでしょう。
その繰り返しで少しずつ、強くなっていくのです」。

これは、私が日々努めたいと思っていること。

また、おばあちゃんは、まいに
「~しなさい!」とは、決して言いません。
おばあちゃんが伝えようとしていること、
その伝え方は、
まさに私が、望んでいることなのです。

ああ、こんなおばあちゃんになりたい!!

この本を読んでいると、

私は、いつのまにか

「まい」に寄り添っているのです。

だから、教わることが多いのでしょうか。

映画も本もお勧めです。

コメント (2)
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