すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

これが、冬の伝統料理・Møljeかぁ!

2021-01-25 | ノルウェーの文化

1月21日、トロムソに太陽が戻ってきました。

太陽のなかったこの二か月、
することが多く疲れ気味でしたが、
不思議ですねえ。

太陽を目にしたら、元気が出てきました。

しかし、今年は異例。
太陽と共に雪もやってきています。

どうなるんだか…

さてさて、

この週末、私、念願の食べ物に舌鼓をうちました。

Mølje(モリエ)

魚や肉のレバー、卵を言うのですが、
1月2月はタラの産卵期。

バレンツ海からくるタラの卵は特に大きい。

この時期には
魚屋さんに新鮮なタラのMøljeが並びます。

ところが、私の相方さんは、
Møljeが好きじゃない」、と言うのです。

それで少し買って日本風に甘辛く煮たり、
レストランで私だけ食べたりしていたんです。

美味しいんですよ。

でも、私はここに住んでるんだし、
「なんだかなあ」と思い続けて4年。

ついに、妹さん、お義父さんの方法でご馳走になりました。

卵は、袋が破れないように、低温で30分以上茹でる。

ごめん、やぶれちゃった!(妹さん) あらあ、かなり注意が要るのね。

魚も低温で、茹ですぎないように。


とにかく「新鮮」が必須!

ただ、驚いたのは、茹でる水に入れる塩の量。

味見すると、ちょうど海水ほどの辛さです。

レバーは、表皮を除いて、鍋に取る。

 
これに生玉ねぎを刻んで入れて煮るうちに、

出てくる出てくる。

これが、Tran(トラン)。

ビタミンDの補給に必須、極夜に欠かせない。
毎日飲んでる、あのTranです。

おー、これが!!

ここに魚の煮汁を足して、ソースの出来上がり。

見栄えはよくないんだけど・・・・なんとも旨い!

塩加減もよく、素材の味そのもの。

魚の生臭さは、まったくなし。

これが、冬の伝統料理Møljeかぁ!


薄いパリパリのfratbrødにバターを塗って。これがまた旨い!

なんと、誰よりも
「美味しい、美味しい」と食べているのが、
相方さん。

は・・・・???
わけわからん・・・

また私の語力、理解不足…???

まあ、ええわ。

これで、毎年我が家でMøljeが食べれる~~~‼

1月2月に来た方には、お勧めします!

皆さん、旬のものを食べて、元気でいましょうね。

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北ノルウェーの魅力を語るブログが始まった!

2021-01-18 | ノルウェーの自然

2021年が明けて、
皆さんにお勧めしたい友人のブログが始まりました!

笠島克恵(よしえ)さんの
「北ノルウエーをリサーチする」

私が住むのは、トロムソ県のトロムソ市。
同じ県内で、車で2時間弱にある
Lyngen(リンゲン)という地域からの発信。
Lyngenには氷河が多数あります。

トロムソ大学で博士課程(海洋物理学)修了後、
極域(北極、南極)の研究、観測に関わること13年。
「ノルウエーを知るための60章(明石書店)」に執筆もしている。

その彼女が、北ノルウエーの魅力を日本語で発信してくれる。

これを、私は待ってたんです!

専門的に北極圏のことを知っていただきたい。
トロムソに来た人には、ぜひLyngenもお勧めしたい。

そんな願いを込めてご紹介いたします。

Lyngenの夏の氷河と氷河から流れ出る川(よしえさんより提供)

 

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雪がないから、湖上でスケート!

2021-01-11 | ノルウェーの自然

まずは、情報の訂正をさせてください

トロムソで、
クリスマスに雪がないのが、23年ぶり。
お正月に雪がないのは、85年ぶり。

そして、今日もまだ雪がありません。

ここで雪がないと、スキーができず、
さぞかし退屈だろうな、と思っていたら、
思いがけない光景に出逢いました。

湖がスケートリンクになっている!


標高約350mにあるストール湖 2021.1.1.

雪の多いトロムソでは、毎冬湖上には積雪。
スキーはできても、スケートはできないのです。
人工のスケートリンクは、屋内、屋外とあるのですが。

だから、もっと驚いたのは、

ここの人は、スケートもできるんや!
スケートシューズも持ってるんや!

聞けば、体育の授業でスケートもするそうです。
凍った坂道も普通の靴で
滑りながら降りていく子どもたちです。

なるほど、そりゃできるはずだわ。

スキー道具などの無料貸し出し場があるのですが、
もうスケートシューズは品切れ。

それにしても、自由にやってますわ。

 
滑ったり、踊ったり、アイスホッケーしたりは、想定内。
 
 
うちの近所のプレスト湖

スケート靴がなくても、
氷の上を這ったり、歩いたり。

スパルクというソリを普通の靴で押したり。


これが、スパルク。  

自転車まで!(○つきタイヤ)

暗い中も、ヘッドライトつけて。

雪や氷、寒さを厭わず、外に出て楽しめる。

この体質、習慣、もう少し身につけたいものです。

トロムソでは、新種コロナの予防のため
1月4日から2週間、
自宅勤務し、訪問を控えるよう言われています。

日本も感染がひどくなりませんように。
皆さんも気をつけてくださいね。


スケートに気がない私は、こちらに惹かれました。
そーだ、こうやって外で会えるんだ!
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2021年の始まりに 月を追いかける

2021-01-02 | ノルウェーから

新年明けまして
おめでとうございます。

2020年も特別でしたが、
2021年はもっと特別な年になりそうな気がします。

元旦に、何か特別なことをしたいな~

トロムソは、新年に入っても雪が降りませんでした。
23年ぶりのことだそうです。

日本では毎年初日の出を拝みに行っていましたが、
ここではできません。

しかし、太陽の姿はなくとも
その存在を示すように日中照る月が美しく、
心惹かれます。

満月の時は、月は太陽の反対側にある。
つまり、極夜期は
満月が一日中地平線の上にあるということです。

極夜期の満月は2回だけで、
先日の満月は12月30日。

そこで、トロムソから見えない時間に(でも明るいうち)
月を追いかけることにしました。
雪がないので、山にだって登ることができます。

こんなチャンスは、めったとありません。

これは、大当たり!
お蔭で、忘れえぬ2021年の始まりとなりました。

今年は、

去年尻込みしたことにもトライしたいと思ってます。
それも楽しんで。

どうぞ

心穏やかな年となりますように。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

12月31日 11:17 この後、トロムソ島から見えなくなる。
 

太陽の光もピンクで美しいが、今日は背を向けて進む
 

見えた!標高約400m もう少し見たくて山に登ることにした
 

登っている間は、見えない


静けさの中、控えめに しかし、どっしりと照る 2020.1.1.13:00
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