すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

近況報告から、あらためまして。

2023-02-22 | そらちゃんレポート
今日は、今年に入ってからの
私の近況報告をいたします。

1. EDEL(アンティックブティック)

月曜、火曜10時~5時、
クビにもされず、続いています。
片言とは言え、
英語、ノルウエー語、日本語を
使っている自分に、びっくり。
EDELの仕事が、ますます楽しくなっています。

2. 日本語教室

生徒は5人。
相変わらず、教材作りをしています。
子どもの成長に立ち会える喜びよ。
以前より楽しくてたまらないのは、
年のせいもあるかも。

「教える・学び合う」。
これが、ほんと私って好きなんだなあ。

3. 月2回のハープレッスン

ハープの音色に触れ、
日本語が喋れて、
新しい曲、技法とも出逢える。
私の癒しの時間。
あんなに練習して弾けた曲さえも
見事に忘れる。
それでも続く。
「好き」のある幸せ。

そして、新しいこと・・・

4. サワー菌のパン作り

小麦と水だけでできたSurdeig(サワー菌)で
焼いたパンが美味しくて、
はまってしまった。
菌を増やす都合で、毎週焼いているんです。
この私が!

5. コーラスグループに入った。

私はアルトでハモルのが好き。
でも、トロムソに来てから、とんとご無沙汰。
友達に誘われて気楽に入会。
ところが・・・
人前で歌う機会が多い、
今年は、50周年記念コンサートですって。
えらいとこにはいってしまった。
だけど、楽しくて頑張ってます。

6. 私、歩けています!

当たり前のことかもしれないけど、
歩けるありがたさよ。
膝の回復に時間はかかったけど、
以前よりも安定して
雪の上を歩けているのです。
どうも歩き方が変わったらしい。

* ** * * ** * *

他にもやりたいことは、多々あり、
時間、ペース作りが課題ですわー。

こんな私の生活からのブログ・「すぎなの風」。
水曜日に発信したいと思っているんですが、
「週一回発信できたら、よし!」
と書いてます。

抜けた時は、
「ははあん、やすんどるな」
と、お許しくださいm(__)m

こんな「すぎなの風」ですが、
あらためまして、
よろしくお願いいたします。

EDELで毛皮のうち布を修繕して、
満足!
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やっとサウナができました!

2023-01-18 | そらちゃんレポート
せめて、年内に出来上がってほしいわぁ。

その願いも叶わなかったサウナ、
先週、やっと出来上がりました!

8月、サウナ注文。
  私たちのペンキ塗りも終わり、
  いつでもOK状態。

9月、おー、来た来た!
  が、家に運ばれることなくトラックは去った。
  なんと、到着寸前にガラスが割れて、
  再配達ですと。
     販売元はデンマーク。

一体いつ、着くんやあ・・・。

10月、厳重な梱包で無事到着。
  が、ガラスのパーツが重過ぎて、
  私と相方さんでは運べない。
  近所の人に手伝ってもらい、家の中へ。
       が、問題発覚に手間取る。

一体いつ、問題解決できるのか・・・

11月、義母の引っ越しなど、
    続々入ってくる荷物の中で
    移動不可、埃が溜まるばかり。

      一体いつ、組み立てられるんや・・・。

12月、荷物が片付き、サウナ設置にとりかかる

       が、誰もが忙しいJUL。 
   移動の手伝い得られず、年越し。

一体いつ、サウナに入れるんや・・・。

1月 「今から行けるぜ」。
  友人からのメールから、
  サウナ設置、電気屋、配管工事と、
  とんとんと進み
  シャワーボックス設置まで終了。
     セールで買っておいた木製の床を敷いて、完成!

洗濯・洗濯干し・物置き場が、
サウナ、シャワー・洗濯・洗濯干し場に変身!

出来上がりは、予想以上。
ぐっすり眠れるし、
トロムソプールへの往復時間を
家で過ごせる。
一日の至福の時間。

「思い切って、よかったなあ」。






「一体いつ・・・」状態から、
1月の「サクサク」状態は、
びっくりするほど。

「時が来る」って
こういうことですねえ。

思い通りに事が進まないからと、
イライラするのはやめましょう。
できないときは、仕方がない。
目の前のこと、やるべきことをして、
時を待て。

新年早々、よい学びを頂きました。

そうそう、
「サウナいいなあ。贅沢だな」
と思われるかもしれません。

でも、こちらに住む人から見たら、

「毎日お風呂に入れるって、
 いいなあ。 
 贅沢だな~!」

ですよ。
お忘れなく~!


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トロムソ島が、光の島になる。

2022-12-12 | そらちゃんレポート
北欧の雪国。
クリスマスの時期、
トロムソの町は、どんなんだろう?

まず、クリスマスとは言いません。
「JUL(ユル)」です。
※ Julについては、ここで書いています。

「Julと光と灯りたち」
https://blog.goo.ne.jp/s_l_s_sugina/e/873382c6852a7d902b77a74b5911c1ef

JULは、
23日のLillejul(リッレユル・小さなJul)に始まって、
新年まで家族・友人が集う時期。

それに向けて、
Julgave(ユルガーベ・プレゼント)を用意したり、
家の飾り付けをしたり、
お菓子を焼いたり、
あちこちであるJulコンサートに行ったり。

日本のクリスマスとお正月が
一緒になったようなものです。

でも、つくづく日本と違うなあ、
と感じることがあります。

派手な飾り、色とりどりのイルミネーションがない。
クリスマスソングの音楽もあったり、なかったり。

地味なものです。


Stortoget(ストールトーゲ)julmarket(ユルマーケット)

いつだったか、
トロムソの街中の通りの上の明かりを
色とりどりにゆっくり変わっていくものに
した時がありました。

私は、気分が変わっていいなあ、
なんて思っていたのですが、
翌年は、暖かい色一色になりました。

市民から
「落ち着かない」という声が多かったそうです。

色が変わり続ける空の色と合う色が選ばれる。

確かに大事だわな、
と最近は私も納得しています。

でも、この時期、
トロムソ島は、
まるで「光の島」になります。

一軒一軒が光を放つからです。


個人の庭の木も灯されている。


高校の校庭の木にも


日曜日の高校の窓

初めてトロムソに来たとき、
家々の暖かい光の色に感動したものです。
トロムソに帰ってくると、
今もこの色に
ほんわかした気持ちになります。

忙しい時季ですが、
皆さん、ゆっくりまいりましょう。


トロムソ島の対岸から
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ノルウェー語が、なんやっていうんやー!

2018-02-26 | そらちゃんレポート

   2018.2.20.7:79

今日から一週間、

こちらの学校は冬休みです("春"でなく)。
私も学生なので、お休みです(^^♪

ソラのことを書いてから、すっかりご無沙汰してしまいました。

ソラのブログを読んでいただいた上に
私にメッセージをくださる方もありました。

また、オリンピックで日本、ノルウェーが入賞すると
“お互いおめでとう!”とメッセージをくださったり、
NHKでノルウェーのトロムソが特集されたらしく、
「見たよ!行きたくなった!」と報告してくださったり。

このように「メッセージをくださる」という行為に
どれだけ励まされていたことか・・・

きっと心の中で私を思い出してくださっていた方もあると思います。

あらためて、お礼申し上げます。
ありがとうございました。

実は、年明けから2か月は、
私、かなりしんどい思いをしておりました。

昨年8月末から始まったノルウェー語学校では、
ノルウェー語でノルウェー語を学びます。
どんどん早まるペースにヒーフー!

新年からの新しい先生は、
喋って、書いて、問いかけてくる。

その速さと量の多さ!

一生懸命聞いてもわからない。
(もともと聞くのが苦手な上に知らない単語だらけ)
聞かなきゃもっとわからないから、
集中して聞く。

疲れてクラスメートと喋る(もちろんノルウェー語)気力も失せる。

宿題も半端じゃない。
私は英語で調べるのですが、
その英語がわからず、また調べる。
それでもわからないと相方さんにSOS。
まあ、時間のかかること。

1月は精神状態がおかしくなってきました。

授業についていきたいのに、ついていけない焦りと情けなさ。
真面目にやるからこそ、疲れて萎えていく心理。
言葉が通じない、わかってもらえない孤独感。
自分が馬鹿にされているんじゃないかという被害妄想。
学校に行きたくない気持ち。

などなど・・・いっぱい味わいました。
そして、いっぱい泣きました。

そこへソラのことがあり、また違う涙で、ぐっしゃぐしゃ。

お蔭で、

「ノルウェー語がなんやっていうんや!
 日本語、喋ってみい!(笑)」

と吹っ切れ、2月から気持ちを入れ替え方法も変えて、
何とか再スタートしていました。

冬休み前日は、「打ち上げやーーーー!!」
とクラスメートとビールで乾杯!

こんな美味しいビール、ひっさびさ!!


日本では、受験期も大詰め。
こんなもんじゃないですよね。
ほんと日本の子どもたちは、よく頑張っていると思います。

教室をしていたときも思ってはいましたが、
今もっと心から伝えたい。

「もちろん、結果は大事。

 でも・・・

 小さくても自分の進歩をしっかりと見て。

 そして、

 頑張っている・頑張ってきた自分に
 自分で拍手することを忘れないで」

   

   2018.2.24.冷たく凍っていても、川底ではサラサラと水が流れているのです。

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ソラ、天高く翔ぶ

2018-02-01 | そらちゃんレポート

トロムソでは、1月21日、2か月ぶりにお日様が顔を出し、

日に日に明るくなっています。

待ちに待ったお日様。

しかし、私はそれを
溢れる涙と嗚咽で見ることができませんでした。

今日は、皆さんに悲しいお話をせねばなりません。

1月28日ソラは、永久の眠りにつきました。

●ソラに起こった激痛。

1月19日の夜、ソラはいつもと変りなく散歩に出たのですが、
帰り道突然歩けなくなったのです。

翌朝一番にお医者さんに行き、
できるチェックは全部してもらいました。

健康的にはまったく異常なし。
ただ高齢からくる
脊柱脱臼を起こしているということがわかりました。
(これは痛烈な痛みだそう)
それによってある反射神経も反応していない。

ソラには以前から痛みがありました。
ですから散歩も気をつけていました。
そして、いつからか、
以前と同じ方法で撫ぜたり抱いたりしにくくなっていました。

しかし、それとはまた別です。

突然、脊柱脱臼に襲われたのです。

そして、先生は、私たちに「安楽死」の話もされました。

は?

私たちには全く考えられない話でした。

しかし、後に「これしかない」と思う時が来るのです。

●回復の希望をもっての痛み止め。

この反射神経がつながれば回復の見込みがある。
そのために反射神経を修復する薬と痛み止めの薬を使うことになりました。

すると、反射神経が一本繋がったのです!
15歳にして奇跡! 

しかし、それも束の間と化しました。

薬の強さを調整したり安定剤も服用しましたが、
どれも回復にはつながらず、
ソラの歩行は日に日に悪くなっていきました。

何度も腰を下ろそうとするのですが、痛くてできない。
そして、また歩き続ける。
私が止めようとすれば、甲高い声で叫んで逃げる。
腰から背骨を通して体中が痛いようだ。
その間に脚はよろける、ついには転ぶ。
それでも立ち上がって、歩き続ける。
何とか、抱き止める方法を見つけたのですが、
何分経っても激しい息遣いは休まらず、
そのうちまた鳴いて、歩き出す。

薬の効く時間が短くなったり、
効いているのか?という状態も訪れるようになりました。

そのうち薬が効かなくなる・・・。
ソラはどうなるのか・・・
これは、どういうことを意味するのか・・・

●「安楽死」を肯定する考え方の基本

「安楽死」。

それは、もう歩くこともできず、
食欲もなくなって、
もうすぐそこに「死」が見える状態の時に使うもの。

私はそう思っていました。

この痛みの中、15歳の誕生日を迎えたソラは、
食欲もあり毛並みはつやつや。

私が思い浮かべていた姿とは、全く違うのです。

しかし、今ソラを襲っている、
そしてこの先和らげることもできない激痛は避けようがないのです。

「動物の立場になって、
動物に不必要な苦しみを与えてはいけない」。

それが、ノルウェーでは動物を飼う基本的考え方。
飼い主の気持ちは別なのです。

犬だけでなく、酪農国で野生も含め、
身近に動物がいる彼らの生活には、
この考え方に沿ったエピソードがいくつかあります。

それを聞いた時はピンと来なかったのですが、
すべてに納得が行きました。

もし、それしかないとしたら、いつが一番いいのだろう。

何度も電話で相談する相方さんに、先生は
「穏やかにおれる時。早い方がいい」
と言われていたそうです。

●ハープが役に立ったとき、役に立たなくなったとき

ソラにできることが限られた私たちに、
ひとつ救いの術がありました。

それは、ハープ。

ハープを弾くと、
歩き続けるソラがゆっくりゆっくりと腰を下ろし
眠りに就くのです。

私の相方さんは、「マジックだ」と言いました。

ソラは私のハープの第一聞き手で、
本当に好きでいてくれました。
6年間毎日毎日聞いてくれたお蔭で、
こうしてソラに弾いている時間。
なんと尊く思えたことでしょう。

しかし、ハープマジックが効いたのも
私たちが決心する2日前まで。

ついに弾いても弾いても歩き続けるようになるのです。

●この日のこの時間帯がベスト

26日金曜日、
私たちは「いつがいいのか?」を本気で検討しました。

これまでのデータ(表に記録していました)、
薬の効力時間、ソラの症状と傾向などから、
私たちなりに予測すると
「日曜日の午前10時」。

すでに薬の効力時間は短くなっているしムラもある。
でも、前倒しに薬をあげたら、
土曜日に短時間でも穏やかな時間を作れるだろう。

しかし、ソラの変化が早まっていることから、
月曜日では穏やかな時間を作る自信はない。

二人の間で、迷いなく異議なく決まったことは、
私たちの救いでした。

●土曜日、プレゼントのような時間

土曜日は、これまでにないソラの落ち着いた日になりました。

まずは、ソラの15歳の誕生日を祝いました。(当日は、それどころでなかった)
息子と娘の声にソラは反応し、カメラ越しの彼らを見つめます。
私も相方さんもソラを抱いて思いのたけ撫ぜることができました。
ソラとよく一緒に過ごした私たちの友だちにも会いに来てもらうことができました。
私と相方さんの演奏も聞いてもらいました。

今思っても、あれは「プレゼント」のような時間でした。

●いよいよ日曜日・・・

 

日曜日朝5時、相方さんが、言いました。

「4日間、大便が出てないじゃないか。
だから余計に痛いんじゃないか?」

ささやかな可能性を見つけようとする相方さんの言葉でした。

「そうや!今日はそれを試さなあかん!」

ところがその直後、早朝からソラは大便をしたのです。

それから薬も飲んだにも拘らず、
ソラは痛がり鳴き歩き始めました。

そして、なんとか穏やかにおれるようにと
お医者さんに確認し、痛み止めを追加しました。


●ソラ、今度は空高く飛ぶよ。

ソラが穏やかにおれる環境で、

ということでお医者さんは私たちの家に来てくださいました。

「ソラは、ここまで飛行機で飛んできたなあ。
今から、らくーになって、
もっと高-く、空たか―く翔ぶよ。
だって、ソラの名前は、"お空のソラ"やからな」。

ソラは、私の膝で私の言葉をじっと聞いてくれました。

そして、穏やかに静かに眠りにつきました。

 

この日は前日までの連日の曇天と打って変わって、
太陽の光、月の光、星の瞬き、オーロラまで手伝ってくれて
朝から晩までずっと満天、美しい空模様。

それが連日続いています。

全身全霊でソラと過ごした10日間の疲労感、
心に残った重きもの。

まるで、それらを見通しているかのように。

ソラ・・・ありがとう・・・。

 ** * ** ** ** * ** * **

何とかこのブログを書くことができました。
皆さん、長文を読んでくださって
ありがとうございました。

生前お世話になった皆さん、ありがとうございました。

そして、ソラのことをずっと遠くから見守って下さった皆さん、
ありがとうございました。

本当にソラは幸せもんです。

   

        2013.11.

 

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年越しは、うどん打ちと花火で

2018-01-01 | そらちゃんレポート

新年あけまして、おめでとうございます!

    戌年 「今年もよろしくお願いします」。ーソラよりー

●「息長く、気長に」と、うどん打ち

新年までJulは続き、
連日親戚や友人と集まり、ご馳走が続きました。

日本ならお正月にすることを年末にしている感じです。
その分、新年を迎えるご馳走や特別な行事はないようです。
(ちなみに相方さんは、2日から仕事です)

毎年お節料理を作っていた私としては、
うーん、どーも物足りない・・・

そこで思いついたのが、友人の置き土産・製麺機!

そば粉はないけど、うどん粉ならある!

しっかり地に足つけて

力まず、のびやかに拡がりますように。

待つときは待つ。
されば、軽やかな時来たる。

息長ーく、気長ーにおれますように。


あれ、なかなかいいなあ。

これ、年末の恒例行事にしちゃう?

●雪山に上がる花火で新年を迎える

トロムソの新年のカウントダウンは、花火です。
山に火が灯され、"2017"から"2018"に変わりました。

山だけでなく、花火は町中あちこちで上がっています。

今年は、雪も降らず、空は晴れ、お月様も輝き、
明るい年越しでした。

   お月様と花火

きっと今年もいい年になりますね。

皆さんにとっても、よき年となりますように。
本年もよろしくお願いいたしますm(__)m

        

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リビングでも、人のおうちでも(ソラちゃんレポート)

2017-10-24 | そらちゃんレポート

●車に乗れるようになって、行動範囲が変わった!

7月以来、あれほど怯えて抵抗した車に、
今では自分から乗り込むようになりました。
と言っても、ソラがジャンプするにはステップが高く、
「せいのう!」と吊り上げられてます。

秋にはソラも一緒に山に登りたいと思っていたのですが、
それは難しそう。
そこで、ドライブしていろんな所を体験しました。

  サーモンリバー

  お泊りの必需品・ケージ

●屋外で自由に

トロムソでは、散歩先でリードに繋がれていない犬をよく見かけます。

でも、「kom her!」の一声で、彼らはすぐに飼い主の元に戻る。
実によく躾けられています。

でも、悲しいかな、ソラの耳は衰えていて、
「そらー!」と呼んでも知らん顔。
「呼んで戻る」は無理・・・。

それでも放してあげたくて、こんな所に連れて行きます。
犬を屋外で放すまでの練習の場でしょうか。

ここでリードを外しても、14歳のソラは走りません。
ここでも、クンクンと臭いをかいで、草むらに行く。
犬より植物が好きなソラ。

リードから解放されても、ソラの行動は同じでした。
きっとソラなりにいつも自由にしているんですね。

最近は、私も
「もっとソラを躾けておけばよかった」とは思わなくなりました。

●ブルーベリーを発見!?

ある日のこと、ソラは初めての地でどんどん進みます。
それが、水がついた道だったので、
私は、ソラを違う道に誘導しました。
すると、その違う道から、また同じ場所に向かおうとするのです。
あきらめて水浸しの道を行くと・・・

なんとブルーベリーがいっぱい!

ソラ、お手柄やわあ!

でも、ソラはすぐに飽き、
ブルーベリー摘みに夢中な私たちに付き合わされるのです。

●2階のリビングに来るまでの壁

ソラとリビング(2階にある)で一緒に過ごす。

9月始めにして、この念願がやっとかないました。

なぜ、そんなにかかったのか?

まずは、階段がソラには滑りやすく、登ろうとしませんでした。
抱いて連れていこうものなら、
暴れて飛び降ります。

   ベランダまでは来れるんだけどなあ

やっとベランダからリビングに入った時、
ソラはいきなり走り出し、
あっという間に階段を滑り落ちてしまいました。

幸いにも怪我はなかったのですが、
2階はさらに遠のきました。

●やっと二階のリビングに来れました!

それでも、冬までにリビングに来てほしいと思っていたら、
そのチャンスが訪れました。

時が14歳のソラから記憶を消してくれたのかもしれません。

今では、二階に来たがります。

なのに、未だに二階に来ると落ち着きません。
あっちこっち歩き回ってばかり。
床に横たわることがないのです。
そのうち、と思うのですが、これがなかなか、なかなか。

  クンクン何かきっと落ちている・・・!あんたは、掃除機か?

しかし!
私がハープを弾くと、横になってくれるんです。
ソラは、ずーーーーっと、私の第一の聞き手でいてくれましたから。

ただし、私が弾きこなした曲しか横にならない・・・厳しい!

●えっ、よそのうちでも平気?

この週末は、相方さんの妹さんの家に泊りました。
やっぱり、あっちこっち歩き回ります。

でも家では、日本にいた時のように来客に吠えるのですが、
ここでは全く吠えません。
よそのお宅では、番犬ではなくなるようです。

そして・・・

ガ~~~、ガ~~~

なんと、来客もあった中、ソラはいびきをかきだしたのです。

おー!私と相方さんは、にんまり。
皆さんには、素敵な犬だと褒めてもらって帰ってきました。

今日は一日中、ガー、ガー寝ています。
たぶん、あと二日は、寝まくると思います。


正直で、賢くて、すぐしり込みするソラ。

全てに時間と手間のかかるソラ。
ゆっくりゆっくり変化していくソラ。
優しく穏やかに私につき合ってくれるソラ。

「ありがとう」。

やっぱり、それしかないなあ。

今週は、私の語学学校の秋休みです。
秋と言っても、
先日から山は雪で真っ白。
町は一日中霜景色です。
気温はほぼ0℃。

ソラ、この冬も無事乗り越えてな。

   

   

 

先日お泊りしたセニア(Senja)にて

トロムソにて 山は、トロムスダーレンスティンデン(Tromsdalstinden)

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ソラ、回復して長距離ドライブ!

2017-08-01 | そらちゃんレポート

●「雪が解けたら、外で過ごせる!」を励みに。

「ソラちゃん元気でよかったね」。

日本に帰ったとき、
ブログを読んでくださっている方から言っていただきました。

でも実は、雪のトロムソで元気にしていたソラの表情がさえなくなり、
日に日元気がなくなっていたのです。

「やっぱり家の中の生活は、ソラに合わないのか・・・」
「雪が解けて外で過ごせるようになったら元気になる!」
そう私が私に言い聞かせていました。

ソラに悪いところがあるなんて、思いもせず・・・・

●足の付け根に痛みを訴える!

ある日、ソラの様子がおかしい?
と、後ろ足の付け根を触ると、
悲鳴のような鳴き声!

様子を見る限りさほど変わりはなかったのですが、
その翌日散歩から帰ると、気が狂ったように歩き回ります。

これは、緊急事態だ!
とすぐに医者に連れて行きました。

脚の関節に炎症を起こしていたのですが、
高齢からだろう、ということでした。

それは、薬と散歩を控えることで、治っていきました。

「高齢」を実感し、痛みに気づいてやれなかったことを反省。
さらに、思わぬ病気が見つかっていったのです。

●歯石の影響力を初めて知る

まずは、ソラの口臭。
日本にいた時から気になっていたのですが、
歯石が原因でした。

歯石なんて意識したことがなく、
とってもらったこともありませんでした。

しかし、歯石が内臓に影響を及ぼすと聞き、
取ってもらうことにしました。

しかし、歯石は菌の巣窟。
抗生剤も施されました。

歯石を取ると口臭はすっかりなくなり、
そばにいる私たちも快適になりました!

抗生剤も効いたのか、ソラの動きも軽くなったのです。

●えっ、6本の抜歯!?

次は、虫歯。
かなり痛むはず、とのことで「痛み止め」を使ったら、 
いきなりソラの表情も動きも元気になりました。

そんなに痛かったとは・・・

その違いに驚き、虫歯を抜くことにしました。6本です。(>_<)

治療後2日は軟食で少量の食事。
ソラはほとんど起き上がってきませんでした。

しかし、徐々に回復し一週間で治療前より元気になりました。

歯石を取るのも抜歯をするのも全身麻酔。

高齢だけに心配でしたが、してよかったです。
いや、もっと早くにしてあげるべきでした。

●このストレスは、何者?

ちょうどその頃、陰部をしきりに舐めるようになっており、
そのストレスか、
以前ゲージに入る練習を始めた時に出た毛を抜く動作も始まりました。

検査の結果、「生理」ーとっくに閉経と思ってましたーでした。
ソラが若返ったのか?
虫歯の炎症による卵巣の異常である可能性もあるということでした。

すでに炎症が起きていたので、ホルモン療法で生理を止めることになりました。

虫歯の痛みもなくなり、
生理を止めてもらったことで、
陰部をなめることも、毛を抜く動作もほぼなくなりました。

「歯石」「虫歯」を侮ってはいけない!
ソラが、私たちに教えてくれているようです。

●助手席の足元なら大丈夫!

全ての治療が終わったのが、7月20日。

元気になったソラを待っていた次の課題は・・・長距離ドライブ!
というのは、7月末にはLofotenという所に行く予定なのですが、
車で最低でも6時間はかかるのです。

とにかく車に乗るのが苦手なソラ。
犬が車に乗るのに必要とされるゲージで医者に行き少しずつ慣れて来たものの、
まだ怯えており6時間は無理。

そこで、助手席の私の足元で練習してみたら、
すぐ慣れてきて、これなら行けるぞ!となりました。

●ドライブ9時間、初体験!

ドライブは、30分、45分、1時間、1時間半と時間を延ばしながら、
外を歩いて休憩しながら進みました。

           休憩の時は、草に夢中!

ソラは、車の中では座ろうともせず、
座らせてもすぐ立ち上がるのです。

それが、自分から座わるようになり、

やっと横になったのが、8時間目!

そのまま眠ったときには、私たちがガッツポーズ!
(私たちは何もしてないんですけど・・・(>_<))

約9時間かかって、無事到着しました。
ほ~~~~~。

●「犬は、痛みを我慢する動物なのよ」

 治療の3か月を経て、

「犬は、痛みを我慢する動物なのよ」

そう教えてくれた友達の言葉が身に沁みました。

Lofotenの初めての家で相方さんの家族にも慣れて、
ソラは、ガーガー寝ています。

目を覚ませば、尻尾を振って私たちの後をトコトコついてきます。

 なんと健気なのでしょう。

ますますソラが愛しい~~~(^^)       

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