すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

美しく厳しいロフォテンに羊あり

2017-08-11 | ノルウェーの自然

                 8月4日夜9時 

先週は1週間Lofoten(ロフォテン)というところに行っていました。

Lofotenは、ノルウェーでも美しいと評判の場所です。

また、Lofotenは、相方さんのお父さんの故郷。

祖父母が亡くなってから、
皆の別荘として30年維持してきた家を今夏手放すことになりました。

そこで、お父さん、お母さん、おばさんも一緒で
私は、思い出話にずっと耳を傾けていました。(たまに相方の通訳あり)

何とか、ノルウェー語どっぷり1週間を楽しんで帰ってこれました。

昨年は頭痛がしたり泣けてきたことを思うと、進歩です!

● 今年こそは、ブルーベリーを摘むぞ!

私にはどうしてもしたいことがありました。
それは、ブルーベリー摘み。
昨年、Lofotenでブルーベリーに出逢ったものの摘むことができず、
後になってLofotenはブルーベリーが豊富で格別美味しい、
と知って悔やんだんですよねえ。

その場所に行ってみると、
ありました!

● ここの羊は逃げないの?

カラカラ・・・カラン・・・カラン。

ブルーベリーを摘んでいると、
羊の首に着けられた鈴の音が聞こえてきます。

夏の間、羊は山に放され自由に過ごしているのです。

それにしても、音が大きくなってくる。
草を食みながら、こっちに来る?

私たちがいることに気づいてないの?

気づいた! 
じっと見ている・・・それでも来る!

じっとしている私の前をゆったりと通っていきます。

こんな近くで会ったことがなかったので、ドキドキでした!

これまで出逢った羊は、

人を見かけると駆け出して行ったものですが、
ここの羊は違うようです。

● ここにも! 羊とブルーベリーは共存している。

後日、家の裏山(600m)に登りました。
その名も「羊山」。

昔は、この山には数先頭の羊がいたそうですが、
今ではめっきり減ったとのこと。

登り始めると、羊!
ではなく、ブルーベリーがいっぱい生えているではありませんか!

        ここ一体にブルーベリーが生えている。

これを摘み出したら、進まない・・・。

ここは我慢、がまん。

でも、時々つまんで口を潤す。贅沢~!

羊はブルーベリーを食べて、
代わりに肥しも落としていく。
つまり、羊とブルーベリーは共存しているわけです。

頂いているだけなのは、人間でした。

● BGMは、“Jeg ser deg søte lam”

「おお、羊だあ!」


少し歩めば、また「羊だあ!」


石がゴツゴツのところでも彼らは淡々と登っていきます。

山の上の方が、
虫もいないし涼しくて気持ちがいいのかもしれません。
また、ここにはオオカミがいないので、安全地帯なのでしょう。

本当に彼らは、自由奔放。
ストレスなんて、ないんだろうなあ。

私の頭の中では、ある曲が流れていました。

先日日本に帰ったとき、
北欧民族音楽を演奏するハーピスト上原奈未さんに聞かせていただいた
ノルウェーの曲の一つ、“Jeg ser deg søte lam”

「私は、可愛い仔羊を見ているの」という感じでしょうか。

この曲が気に入って、
ちょうどLofotenに来る前に練習をしていたんです。

● 美しい裏の厳しさゆえに

Lofotenに入るといきなり山が険しくなり、見応えもあります。


フィヨルドに面する海の色は
濃紺にエメラルドグリーンがくっきりと現れます。

大海原とフィヨルドに沿って山が切り立つ地形も手伝って、

天候は急変するし荒れもします。

 

昔からLofotenで盛んな漁業は、
厳しい現実と背中合わせだったに違いありません。

            これ全面に大量のタラが干される。

家に帰ってきたら、このゆったりした羊、仔羊に
漁師も癒されていたのではないでしょうか?

そうそう、おじいさんも漁師でした。

そんなことを想っていると、
この曲が、私の中でますます盛り上がっていくのでした。


その勢いでLofotenの思い出にと、
やってきました(笑)

弾いている曲は・・・おわかりでしょう(^^)

               8月3日夜9時30分

コメント (2)
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ソラ、回復して長距離ドライブ!

2017-08-01 | そらちゃんレポート

●「雪が解けたら、外で過ごせる!」を励みに。

「ソラちゃん元気でよかったね」。

日本に帰ったとき、
ブログを読んでくださっている方から言っていただきました。

でも実は、雪のトロムソで元気にしていたソラの表情がさえなくなり、
日に日元気がなくなっていたのです。

「やっぱり家の中の生活は、ソラに合わないのか・・・」
「雪が解けて外で過ごせるようになったら元気になる!」
そう私が私に言い聞かせていました。

ソラに悪いところがあるなんて、思いもせず・・・・

●足の付け根に痛みを訴える!

ある日、ソラの様子がおかしい?
と、後ろ足の付け根を触ると、
悲鳴のような鳴き声!

様子を見る限りさほど変わりはなかったのですが、
その翌日散歩から帰ると、気が狂ったように歩き回ります。

これは、緊急事態だ!
とすぐに医者に連れて行きました。

脚の関節に炎症を起こしていたのですが、
高齢からだろう、ということでした。

それは、薬と散歩を控えることで、治っていきました。

「高齢」を実感し、痛みに気づいてやれなかったことを反省。
さらに、思わぬ病気が見つかっていったのです。

●歯石の影響力を初めて知る

まずは、ソラの口臭。
日本にいた時から気になっていたのですが、
歯石が原因でした。

歯石なんて意識したことがなく、
とってもらったこともありませんでした。

しかし、歯石が内臓に影響を及ぼすと聞き、
取ってもらうことにしました。

しかし、歯石は菌の巣窟。
抗生剤も施されました。

歯石を取ると口臭はすっかりなくなり、
そばにいる私たちも快適になりました!

抗生剤も効いたのか、ソラの動きも軽くなったのです。

●えっ、6本の抜歯!?

次は、虫歯。
かなり痛むはず、とのことで「痛み止め」を使ったら、 
いきなりソラの表情も動きも元気になりました。

そんなに痛かったとは・・・

その違いに驚き、虫歯を抜くことにしました。6本です。(>_<)

治療後2日は軟食で少量の食事。
ソラはほとんど起き上がってきませんでした。

しかし、徐々に回復し一週間で治療前より元気になりました。

歯石を取るのも抜歯をするのも全身麻酔。

高齢だけに心配でしたが、してよかったです。
いや、もっと早くにしてあげるべきでした。

●このストレスは、何者?

ちょうどその頃、陰部をしきりに舐めるようになっており、
そのストレスか、
以前ゲージに入る練習を始めた時に出た毛を抜く動作も始まりました。

検査の結果、「生理」ーとっくに閉経と思ってましたーでした。
ソラが若返ったのか?
虫歯の炎症による卵巣の異常である可能性もあるということでした。

すでに炎症が起きていたので、ホルモン療法で生理を止めることになりました。

虫歯の痛みもなくなり、
生理を止めてもらったことで、
陰部をなめることも、毛を抜く動作もほぼなくなりました。

「歯石」「虫歯」を侮ってはいけない!
ソラが、私たちに教えてくれているようです。

●助手席の足元なら大丈夫!

全ての治療が終わったのが、7月20日。

元気になったソラを待っていた次の課題は・・・長距離ドライブ!
というのは、7月末にはLofotenという所に行く予定なのですが、
車で最低でも6時間はかかるのです。

とにかく車に乗るのが苦手なソラ。
犬が車に乗るのに必要とされるゲージで医者に行き少しずつ慣れて来たものの、
まだ怯えており6時間は無理。

そこで、助手席の私の足元で練習してみたら、
すぐ慣れてきて、これなら行けるぞ!となりました。

●ドライブ9時間、初体験!

ドライブは、30分、45分、1時間、1時間半と時間を延ばしながら、
外を歩いて休憩しながら進みました。

           休憩の時は、草に夢中!

ソラは、車の中では座ろうともせず、
座らせてもすぐ立ち上がるのです。

それが、自分から座わるようになり、

やっと横になったのが、8時間目!

そのまま眠ったときには、私たちがガッツポーズ!
(私たちは何もしてないんですけど・・・(>_<))

約9時間かかって、無事到着しました。
ほ~~~~~。

●「犬は、痛みを我慢する動物なのよ」

 治療の3か月を経て、

「犬は、痛みを我慢する動物なのよ」

そう教えてくれた友達の言葉が身に沁みました。

Lofotenの初めての家で相方さんの家族にも慣れて、
ソラは、ガーガー寝ています。

目を覚ませば、尻尾を振って私たちの後をトコトコついてきます。

 なんと健気なのでしょう。

ますますソラが愛しい~~~(^^)       

コメント (3)
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