すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

近況報告から、あらためまして。

2023-02-22 | そらちゃんレポート
今日は、今年に入ってからの
私の近況報告をいたします。

1. EDEL(アンティックブティック)

月曜、火曜10時~5時、
クビにもされず、続いています。
片言とは言え、
英語、ノルウエー語、日本語を
使っている自分に、びっくり。
EDELの仕事が、ますます楽しくなっています。

2. 日本語教室

生徒は5人。
相変わらず、教材作りをしています。
子どもの成長に立ち会える喜びよ。
以前より楽しくてたまらないのは、
年のせいもあるかも。

「教える・学び合う」。
これが、ほんと私って好きなんだなあ。

3. 月2回のハープレッスン

ハープの音色に触れ、
日本語が喋れて、
新しい曲、技法とも出逢える。
私の癒しの時間。
あんなに練習して弾けた曲さえも
見事に忘れる。
それでも続く。
「好き」のある幸せ。

そして、新しいこと・・・

4. サワー菌のパン作り

小麦と水だけでできたSurdeig(サワー菌)で
焼いたパンが美味しくて、
はまってしまった。
菌を増やす都合で、毎週焼いているんです。
この私が!

5. コーラスグループに入った。

私はアルトでハモルのが好き。
でも、トロムソに来てから、とんとご無沙汰。
友達に誘われて気楽に入会。
ところが・・・
人前で歌う機会が多い、
今年は、50周年記念コンサートですって。
えらいとこにはいってしまった。
だけど、楽しくて頑張ってます。

6. 私、歩けています!

当たり前のことかもしれないけど、
歩けるありがたさよ。
膝の回復に時間はかかったけど、
以前よりも安定して
雪の上を歩けているのです。
どうも歩き方が変わったらしい。

* ** * * ** * *

他にもやりたいことは、多々あり、
時間、ペース作りが課題ですわー。

こんな私の生活からのブログ・「すぎなの風」。
水曜日に発信したいと思っているんですが、
「週一回発信できたら、よし!」
と書いてます。

抜けた時は、
「ははあん、やすんどるな」
と、お許しくださいm(__)m

こんな「すぎなの風」ですが、
あらためまして、
よろしくお願いいたします。

EDELで毛皮のうち布を修繕して、
満足!
コメント (2)
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オーロラ祭り(Nordlysfestival)より ~「ぺールギュント」を知っていますか?~

2023-02-15 | ノルウェーの文化


やっと一瞬顔を出した太陽(2月9日11:32)

今年の2月は、異常気象。
通常、日に日に高くなる太陽に、
雪景色も清楚で美しい季節。
オーロラ、犬ぞり、クジラなど
ツアーも充実します。

ところが、今年は
強風の大雨、大雪を
繰り返しています。

こんな天気、私も初めてです。

キャンセルされるツアーもあり、
旅行者もがっかりしていることでしょう。

自然以外のことも 
頭に入れて頂きたいの
こういうことも あるある、だからです。

Nordlysfestival(オーロラ祭、1月29日~2月4日)は、
これを目当てにトロムソに来る人もいるくらいです。
少し紹介いたしますね。

●nordlysfestival(オーロラ祭)とは?

オーロラが発生する如く、
多様な音楽、人との出逢いによって、
新鮮なエネルギー、音楽が生まれることを願って
名づけられた
「オーロラ祭」。

斬新コラボあり、ジャンルもいろいろ。
音楽学校の生徒の演奏は無料、
プロの演奏でも無料の企画があります。

●ノルウェーで知ったのは

今回、私が一番に買ったチケットは、
「ペールギュント」。
本場で見れるとは!

今回は、
Arctic Filharmoni (トロムソのオーケストラ)
Hålogaranteater(トロムソの劇団)
オーロラ祭の共同。

演劇とオーケストラが
同ステージで上演と、特別版です。

「ペール・ギュント」は、
中学校の音楽の授業で初めて聞いて以来、
「朝」「魔王の宮殿」は、
すっかりお馴染みに。

でも、
「グリーグ」「イプセン」の名は
テストの為に覚えたようなもので、
それ以上にはならなかったんです、私は。

でも、ノルウェーにいると、
何かしら知れるものです。

「イプセン」は、
ノルウェー出身の有名な劇作家。
でも実は、ノルウエーではあまり売れず、
海外で称賛を浴びてから、
ノルウエーに凱旋したそうです。

「グリーグ」は、
ランゲレイク(ノルウエーのハープの一種)で
弾き語る地方のおばあちゃんからも学び、
作曲に生かしていたんだとか。

「魔王」が、
「トロル」のことだったなんて。
そう、あの
ノルウェーの昔話の定番・「トロル」です。

「ペール・ギュント(PEER GYNT)」
男の人の氏名。

ペールは、自分勝手で無責任な男。
ペールが町から追い出され、
長い世界放浪の末、疲れ果て故郷に戻る。
待ち続けていた奥さんの膝で、
「自分の人生は何だったのか」と
呟きながら息を引き取る。

このペールの人生を脚本にしたのが
イプセン
それに 
グリーグが音楽をつけて、
有名になったんですねえ。

「ペールギュント」の魅力は何なのか。
その答えは・・・まだです。


EDELのアンティークの中にも!

●旅行者にもチャンスがある!

オーケストラと3人の役者が同じ舞台で共演。

本来はセリフだけのところ、
「語り」を創作し、
ペール以外は、一人2役、3役をこなす。

オーケストラ奏者も、演奏場所で、
一役買ったり、全員で歌ったり。
あまりのよきハーモニーに 
コーラスもいたのか、と探したほど。

演奏は臨場感あふれ、
なんと新鮮に聞こえてきたことでしょう。

演奏と演劇を同時に官能できた
この企画は、斬新で、
ノルウエー人にも大好評でした。

言葉はわかるもんじゃないけど、
私も大満足。
ほんと、おもしろかったです。


終演後。この小さい舞台をフル活用した。


関心のある方は、
こちらをチェックして下さいませ。

Nordlysfestival(オーロラ祭)(英語あり)

Arctic Filharmoni (トロムソのオーケストラ)(英語あり)

Hålogaranteater(トロムソの劇団)

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それでも、やっぱり太陽が見たいわよ!

2023-02-01 | ノルウェーの自然
昨日、EDELに出勤すると、
同僚に聞かれました。

「太陽、見た?」
「まだよ・・・ (がっかりな私)」
「私、昨日見たわよ!(得意げ!)」
「えっ、どこから!?(
真剣に驚く)」

太陽が地平線の上に出ても、
地形によっては、山が遮る。
雲がかかれば、当然見えないが、
その天気すら、地形によって異なる。

この違いは、山、フィヨルド、そして島の多い
ノルウエーならばでしょう。

しかも、まだ一日の限られた時間しか
太陽は出ていない。
その時間に、見える所まで行けなければ、
見れないわけです。

太陽が帰ってきたからって、
すぐに見れるとは限らない。

今年は、かなりじらされています。

天気予報の太陽の形が
「半円」から「全円」に変わってから、
もう10日経っていますからねえ。

左上端のLongyearでは、半月マーク。
つまり、まだ太陽が出ていないということ。
(これは、明日2月2日の予報です)

今日は家で仕事。
すると、11時ごろから晴れてきた!
おお、今日こそは!
と、ミーテイング前の相方さんと車で出かける。
(ミーテイングまで30分しかない)

しかし、また曇ってきた。
ううう、見れるか。

結局、見れず。
が、相方さんは、ケロリと言います。

「明日は晴れそうだよ。
 明日だね」。

また、横で女性の声が聞こえる。

「なんて、ドラマティックな色なの!」




太陽の留守中、一日中静かな光で照らしてくれた。
それも、常に太陽の場所を指し示しながら。
なんと忠誠心高い存在よ。


太陽の反対側の山。
私たちに太陽が見えなくても
照らされる面積が、日に日に広がる。

うん、確かにドラマティックだよ。
太陽が、そこにいることもわかる。
そうね、明日、見れるかもしれない。

でも、でも。

私は、ただ一目見たかったのよ。

あの眩しい太陽が
こんなに愛しいとは。

ここで得た尊い感情だわ。

私のような人を救うかのように 
ただ今、Nordlys Festival(音楽祭)まっただ中。

次回は、Nordlys Festival(音楽祭)から
お話しますね。

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