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すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

急ですが、ブログをお休みいたします。

2025-01-13 | ノルウェーの福祉
新年のあいさつの直後で 
驚かれると思いますが、
しばらくブログをお休みいたします。

多くの方がご存知かと思いますが、
このブログサイトは、
1月2日から
サイバーアタックの影響を
受けていたんですね。

実は、
前回の新年のブログの投稿には
難儀しました。

いつもは、PCで編集、
写真は携帯からアップしていました。

PCではアクセスできるように
相方さんがしてくれましたが、
携帯からは未だアクセスできないまま。
PCでも問い合わせにもアクセスできません。
日本の知人にも、読めない人がいます。
トロムソに住む人は全く開けません。
(海外からアクセス不可にしているのかも)

規模が大きいのか、
しばらく時間もかかるかもしません。

これまで特に問題もなく無料で
続けてこれたことに感謝です。

現在スタッフの人が頑張っていると思うと、
気の毒で応援するばかりです。
Gooが続けられますよう、
セキュリティー力をあげた復旧を祈ります。

Gooは、CMがないのが気に入り、
過去の投稿も大事にしたかったので、
他のブログに変えすに続けてきました。

この度見てみる
なんと
18年続けていました。

そして、
ノルウエーからの初めての投稿が、
2015年1月23日。

えっ、ということは、
あれから、ちょうど
10年

10年かあ。

いやー、よく書いてきた、
よく生きてきた。

読んで下さる方があってこそでした。
皆さん、本当にありがとうございました。

そういえば… 
先日、Airbnbから、
Harukoさん、おめでとう!
スーパーホストになりましたよ」
というメールをもらいました。

お客さん17件全員から
5つ★を頂いてきたからのようです。
ありがたいことです。
(プレゼントもあるんですって!)

そっか、私も自分にご褒美をあげなくちゃ。
日本へ帰ることを現実的に進めるためにも、
この10年を振り返ってみたい。

そこで、
「10年のご褒美」として、
ブログをお休みすることにしました。

急なことですが、
このように決心したわけでございます。
どうぞご理解くださいませ。

次回は、7月2週目といたします。
(ご褒美は、思い切りいこう!)

7月、
またブログで会えますのを
楽しみにしています。

これから、まだまだ寒くなります。
皆さん、体に気をつけて、
機嫌よくいましょうね。

※ よかったら、
 過去の投稿も覗いてみてください。

先日、相方さんが会社からもらった花束。
勤続40周年のお祝い。
ご褒美月です。

家族以外の人と海外で過ごす年越し

2025-01-07 | ノルウェーの福祉
新年明けまして、
おめでとうございます。

義父母が亡くなってから、
家族でない人と一緒に
年を越すようになりました。

日本にいた時のように、
「お節作り」に
時間と労力をかけることなく、
あるもので軽く作るようにもなりました。
Jul(クリスマス)で、
ご馳走は十分ですし。

日本で家族と過ごすのとは、
ひと味ふた味、
違います。

日本では普通にあるものでも、
ここでは貴重な食材。

日本にいたら
決して出会わなかったであろう人たち、
縁ある人たち。

自分だけで作らず、
人が作ったものも頂ける。

実に
美味しく
有難いのです。

今年は、友人の家に呼んでい頂き
トロムソにいる学生さんも一緒に
賑やかな年越しでした。

ちなみに私が作っていったのは、
黒豆、だし巻き卵、
うどん(日本語教室のあまり)、
ぜんざいのみ。


写真撮るの忘れて 
金時おこわ パクリ!

帰国の際に買ってきたという
友人の
出身地のもち米
金時おこわ
焚いている時の香りがたまらん。
大粒金時の甘みが口に広がる。
(大きく まめに 生きましょう

だし巻き卵は、
息子の妻が私に持たせてくれた
(どっちが嫁か姑か?)
東京限定だし巻き卵のもとで。
小型の丸いフライパンに
卵を薄くしき、
根気よく巻きました。
(玉子焼き器がほしい!)

黒豆は、
日本の物より小粒ですが、
煮たのがスーパーに売っています。



湯と砂糖を足して軽く煮る。
一晩漬けおくと、
美味しくふっくら出来上がります。

煮干しを炒った
田作り。
(尾頭付きですよ~!)

アーモンドとクルミの甘がらめ。
これは、正月でなくてもほしい。

甘酸っぱい
なます
大根はここでも売っています。
祝い色の意味でも欠かせない。

見慣れぬハムのようなものは、
伝統食Sylte(スィルテ)
圧力かけて、
肉の旨みを凝縮している。
渦巻型といい、
新年の祝いにぴったり!
と思います、私は。

アスパラの甘辛漬け。
(ぐんぐん伸びる!)
これには、日本酒もすすみます。

何年か前に
お土産で頂いたという日本酒
むちゃ美味。



年越し
そばは、
手打ち(足踏み)
うどんとの
二色麺
(型にはまらぬ、この発想!
 厄切りも、長寿も
 倍のご利益!?)




今年の年越し花火は劇的でした。

カウントダウンの
数字の点灯は、
斜面の雪が多くて危険なため中止

ところが、花火開始寸前、
曇天だった空がにわかに開き、
オーロラが現れたんです。
それが短時間で、まるで、
主役の花火の前座を飾るようでした。


左の山頂に花火が上がる

世界に
思いがけない佳き展開が
拡がりますように。

前兆であることを願い、
重ねて眺めていました。


花火で体が冷えた後は、
ぜんざいとケーキ。
(写真がない!)

この一年、
心身の安定第一に、
自然体でおれるよう
努めたいと思います。

今年もよろしく
お願い申し上げます。

ノルウエー発信ノーベル平和賞から

2024-12-13 | ノルウェーの福祉
ばったり出会った友人から
「おめでとう!」
隣人から メールで
「おめでとう!」

10月、
ノーベル平和賞が発表された日でした。

「被団協」の名前すら知らなかった私は、
慌ててネットで調べました。

「日本人なのに知らないの?」
と言われているような瞬間が
時々あり、
無知な私は、
ほんとドキッとするのです。

ノーベル賞はスウェーデン。
しかし、ノーベルの希望で、
平和賞だけは、
ノルウエーで選ばれ、
授賞式はオスロ市庁舎で行われます。
(この理由は、またいつか)



オスロ市庁舎 壁画は
ノルウエー人の自由と平和の意思を象徴する



「お祝いに来ています」と
オスロに住む日本人の友人が
送ってくれました。

当日、
私は10時から6時まで仕事で、
帰ってから
「生中継」を再生して見ました。


彼らに友人の声が届いただろうか?

これまでも
ノーベル平和賞授賞式を
テレビで見てきましたが、
特別な感動があったわけでもない。

しかし、今年は特別でした。

「日本人だから」だけでなく、
ノーベル平和賞の意味が伝わりました。

まず、3年委員を務め、
今年委員長になった
若手のフリードネスさん。

彼の表情、声色には、
なんとも含蓄がある。

彼は英語、
字幕はノルウエー語。

私は、
画面を止めては翻訳機。
わかりたかったんです。

※ 翌日、広島新聞が、
オスロで彼にインタビューしているのを発見。
もちろん翻訳つき。有難い時代ですねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=jaclQN8vejI



スピーチを終えて

田中さんのスピーチは日本語。
でも、知らないことばかりでした。

心で聞き終わり、
涙まみれで拍手です。

唯一の被爆国で
80年活動を続けてきた
現役92歳の被爆体験者から
世界に発信することができた。
それが、これからの世界の平和に 
どれほど意味があることか。

被爆生存者が減っていく一方、
世界の戦争は絶え間ない。
かろうじてまだ原爆は使われていないが、
世界中が危うい時代。
世界中どこにいても、
情報が得られる時代。

「もはや世界中の責任」

というフリードネスさんが訴えるのは、
「原爆の恐ろしさ、
 決して忘れてはいけない。
 伝えられた私たちが守り、
 選び、行動する時だ」。

この式典に 欠席する国もある。

が、私は、
その発信国ノルウエーにいたのか。
さらに
彼らの声をもっとも聞けるはずの
日本生まれの日本育ち。

普通に生きる私でも、
すべきことがある。

諦めずに生きてこられて
また続けていかれる彼らに、
ただただ敬服、感謝です。

さあ、今から、
仕事に行ってきます。


極夜前の地元のクリスマスマーケット

2024-11-22 | ノルウェーの福祉












昨日から、トロムソでは
太陽が見えないmørketid(モルケティード:極夜)が
始まりました。
極夜の到来は、
Jul 始まりでもあります。
毎年、この寸前に開かれる
Julemesse(クリスマスマーケット)
行ってきました。

主催は、歴史あるKvaløyaslette(クバロヤスレッタ)、
会場はトロムソ博物館のホール。
ま、全く色気はないです。
でも、町から「トロムソ博物館行き」バスで10分、
毛糸の製品(もちろん全て手作り)品が豊富です。

ここに住んで約8年。
帽子も手袋もマフラーも、
必要な分は揃っている。
オーナメントも
義母から譲り受けて、
十分。

あれもこれも欲しくなるけど、
がまん、がまん。

でも、あと何回来れるか、
と思うと、買っちゃいました。

毎年「いいな~」と見ていたものから。





リネンと綿の織物。
タぺストリーにもできるかな。
毛糸文化は充実していますが、
自家製織物が出るマーケットって、
トロムソで、他にあるのかなあ?



これ、初めて見る!
白地は羊の皮。
針で染色して絵付け、
中に詰めてあるのは羊の毛。
軽くて、触感が心地いい。



これまた、見たことがない木地。
ライラックですって。
ライラックは、
私たちが結婚した日に
花盛りだった記念の木。
蓋と本体の木目が、美しく合います。
二人して「買おう!」
指輪も作らなかった私たちの
「今頃記念」に。

日頃お目にかかれないものに出逢えるのも
クリスマスマーケットの面白さ。

さあ、これからクリスマスの飾りつけです。

日本も寒くなってきましたね。
皆さん、体に気を付けて、
機嫌よくいましょうね。

リップスワインで、早々と年納め気分!

2024-11-11 | ノルウェーの福祉
y
今日は、9月に仕込んだ
リップスワインの続きです。

あの3週間後に、
次の工程を予定していたのですが、
発酵が足りてなくて、
もう少し時間を置いていました。



こんな姿に・・・。
出し切ったんだよなあ。
お疲れ様!
これを取り除いて・・・



この状態で待ったのが、
よかったかどうか?

●さあ、いよいよ瓶詰だ!

発酵が止まったのは、
ほぼ5週間目
さあ、いよいよ瓶詰です。

と、その前に もちろん、
試飲!



アルコール度を調べているところ。
あれ? アルコール度低いど。


アルコール度は低いけど
酸味と甘みのバランスがいい。
こりゃ、お酒に弱い女性好み?

さあ、瓶詰めだ!






友人の道具のお蔭で、
スムーズにできました。
やっぱり道具は、要りますなあ。

●60度になるまで温める



次は、バクテリアを殺す作業。
瓶が割れないよう
慎重に温度管理。
ゆっくり20分ほどかけて温める。
60度になったらOK。



リップス6.3㎏から
約7ℓのワインができました。

瓶を開けるのは、
新年の楽しみとして、
おこぼれワインで
カンパーイ!



つまみは、その日焼いた
サワードゥのパン。
実は、発酵しすぎた上に、
塩を入れ忘れたという…。
それを 恐る恐る出した・・・
が、意外にも、
よく合う!


手間をかけた自家製を頂くとき、
最高に美味しく感じる。
いや、実際美味しい!
なんて贅沢なんだろう。 
あーだ、こーだと
次回の改善策で盛り上げる。
来年もやる気満々です。

世の中は、大きく変わり、
来年のことを決めかねている中、
一番星のようにきらり! 

すでに年納め気分です。

皆さん、
寒くなってきたでしょうが、
機嫌よくいましょうね。



Airbnb に お客様第一号!

2024-08-08 | ノルウェーの福祉

この2・3週間、
同僚の夏休みの間、一人勤務。
バタンキューの毎日でした。

一方、Airbnbに記念すべき展開がありました。
そう、初めての予約があったんです!

思いがけず、早い。
しかも「2日後に到着」とのこと。
(ひぇー!)

大慌てで大掃除に
部屋の中の説明作りなどなど。
なんとか、
考えてきた準備はできました。
(ふ~~~)

初めてのお客様は、
忘れないものでしょうが、
まさに特別なお客様でした。

彼はドイツ人ですが、
トロムソ大学で3年間学び、
うちの近所の学生寮で
一年暮らしていたそうです。

彼曰く、
「僕には、この地域が
世界で一番美しい場所。
だから、この地域で探しました」

この地域を希望して見つけてくれた」
と、聞いて私たちは感動。
「私たちのお客様一号」
と、聞いて彼も感動。

そんな嬉しい出逢いの日でした。

さらに、
彼の旅の目的が印象的なんです。

7年前に挑戦した「E1を歩く旅」の
続きをしに来たというのです。

相方さんも知らなかった
「E1」とは、
※「E1とは」をクリックすると詳しくわかります。
北の端ノールカップから
イタリアのシシリアに続く道のこと。
調べてみて、
その過酷な道のりにびっくり。

今回、続きから歩くと決めたものの、
前回が厳しかったので、
彼も心配そう。

でも今回は、
ノルウエーからフィンランド、スウェーデンと、
国境の山を越える5日間。
食料の量、装具を見直し
備えたきたそうです。
これは、彼の「挑戦」でしょう。

「無事山を越えることができました。
 今回は食料も足りたし、
 山の頂上にテントを張って寝るのも大成功。
 素晴らしい体験ができました」。

彼から知らせがあったときには、
「やったねー!
 おめでとうー!」
と相方さんと乾杯。

彼の成功に、というだけではありません。
彼の成功を聞いて、
やっと初仕事を終えた心境になれて、
自分たちにも乾杯!

Airbnbのお客さんから、
こんな感動を頂けるなんて、
思ってもいませんでした。

そして、彼は、Airbnbに
丁寧なレビューを残してくれました。
(ありがたや~!)

Airbnbを始める時も、
何人もの人にアドバイスを頂きました。

今も、私たちのページを見て、
感想、改善点を指摘してくださる方がいます。

自分たちでは気づかないことだらけなので、
率直な意見を言ってくださる人の存在は、
本当に有難いです。

今、ありがたいことに
4件の予約を頂いています。
とうことは、
もうどなたでも見ていただけます!

トロムソ島の高台にある

       居心地のよいリビング」

※ここをクリックしてもらうと 私たちの情報が見れます。




気づいたことがあったら、
何なりとお知らせください。

暑い中、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

皆さん、機嫌よくいましょうね。

心にいつも“Hygge”を

2024-07-26 | ノルウェーの福祉
デンマークから世界へ

私たちの旅行は、いつも事前計画なし.
気の向くまま過ごします。
この日は、市役所へ。



オスロの市役所は、
庶民の希望、信念が
見事に描かれています。

コペンハーゲンは、どうだろう?

ところが、ツアー時間には早すぎたので、
買い物ができる受付に行ってみました。
そこでこの本を見つけました。



皆さんは、この本をご存知ですか?

「Hygge」は心地よさ。
「Lykke」は幸せ。

ノルウエー語にも同じ言葉がありますが、
「Hygge」の使い方が違うかも、
と、思うようになってきました。

作者はデンマーク人。
タイトルはデンマーク語ですが、
世界の平和、幸福のため発信したく、
本文は英語。
日本語含め、
多言語に翻訳されています。

Hyggeのおすそ分けを頂いて

私たちの前の二人の男性が、
結婚式の手続きをしています。
(市役所で結婚式を挙げることができる)

それを見ていた相方さんは驚いています。
「結婚の手続きが、
 ノルウエーより簡単だ」。

私は、同性婚の場に立ち会えていることに
感動しているのですが。

それにしても、
なんとも幸せそうな二人。

「この様こそ、HyggeにLykkeだわ」
と思っていると、
二人が、私に話しかけてきます。
それも日本語で。
(大学で日本語を勉強し、
 2か月日本にいたことがあるそうです)

「写真を撮ってもらえますか?」
「もちろん!
 実は、今日は、
 私たちの結婚記念日なんです」。
「え、今日が!?  
 おめでとうございます!」
「お二人も、今週なんですね。 
 おめでとうございます」。

という訳で、
お祝いの写真を撮り合いました。 
思いがけないお裾分けを頂いて。

心にいつも「Hygge」を

私たちは出逢って13年、
結婚して8年。 
よう続いたもんです。 

「私が怒る、文句言う」はあっても、
相方さんからは一切なし。

彼がノルウエー人だからか、
性格だからか。
少なくとも彼には、
デンマーク人が言う
「Hygge」を優先することが
身についている気がします。

要るのは、私。

それで、トロムソの図書館で
「Hygge」を借りようと思ったら・・・
 ない!

ノルウェー人には当たり前で、
要らないと・・・?

私は、キンドルで購入しました。
(日本語!)

子どもの頃から気に入っていた言葉・
「心にいつも太陽を」。

だけど、これもいいかもね。

「心にいつも“Hygge”を」。

市役所で買ったポストカード、
トイレの入り口にかけました。



百聞は一見にしかず「自転車の国」

2024-07-20 | ノルウェーの福祉
イラついてきた頃
「コペンハーゲンに行こう!」

日本でもすることが多く
(相方さんは日本でも仕事)、
トロムソに帰ると、毎日
仕事、夕食、Airbnb の準備。

が、思うように進まず、
イラついてきた頃、
相方さんからの提案。

「コペンハーゲンに行こう。
近くて、ご飯は美味しいし、
見るもの、新鮮だよ」。

珍しく押し切る相方さんのお蔭で、

コペンハーゲンに行ってきました。
それまでに終わらせよう、と
がんばれましたし。

「北欧」とひとくくりにされるのに
違和感を感じてきた私は、
違いを見つけるのが、
癖になっています。

それにしても、
これほど違うとは!

 歩行者より、
 自転車が優先?

空港からコペンハーゲンの街まで
電車で約10分。

着くなり、目についたのがこれ。



これは、ノルウエーでも普通です。
でも、次に目に飛び込んできたのが、これ。



え?
自転車だけ?
しかも、2両?



※改札を通らずに出れる。

「自転車の国」の伏線を感じながら、
ホームの階段をのぼると…。




首都の駅前とは思えぬ
自転車ばかりの光景。

私の背後からは
リンリンリーン!! 

あまりのスピードに、思いました。

「あぶないやろ!
 歩行者より、自転車優先かいな、
 この国は」。

すると、
相方さんが、私の腕を引っ張る。

「はるこさん、そこ、自転車道」

はっ? 

確かに歩道は、横にありました。
(自転車マークもちゃんとあります)



自転車の国とは聞いていましたが、
これほどとは・・・。



 地形的条件も違っていた。

自転車の量だけでなく、
まだノルウエーの光景とは違うんだけど・・・。



そっか、
ヘルメットは必須じゃないんだ。
ママチャリもいっぱい。

デンマークの国には高い山はなく、
ほとんどが平野。
自転車道があれば、
誰でも自転車に乗れるわけです。

山の国ノルウエーには、
雪道、坂道あり、
しかも車道を走るので、
ヘルメット必須、
ギア付きクロスタイプの自転車が
主流です。
見るからにアクティブ。

デンマークの地形に
自転車が合い、
環境にも人にも優しく
道路整備した本気に拍手です。

だけど、
自転車の駐車量も半端ない。



自転車の盗難は? 
一家に平均何台? 
家の自転車置き場はどうなっているの? 

すっかり「自転車」に
頭奪われた初日でした。


お土産は、かわいく。

願うは、「心穏やかに 笑みを浮かべる義母」

2022-11-15 | ノルウェーの福祉
皆さん、お元気ですか?
2週間、アップできませんでした。
覗いてくださっていた方、ごめんなさい。

実は、
義母の転院でバタバタしておりました。

元の施設も待機している人が多いので、
退去も早急に進めたいと
家族で頑張っておりました。

洗濯機、乾燥機、冷蔵庫などの電化製品、ソファなど、
大きいものはネットですぐに全て売れ、
皆さん、すぐに取りに来てくれました。
お陰様で この週末には、
綺麗に家を空け退去することができました。

ネットの普及あり、
大きい物も自分で運んでしまうフットワークの軽さ、
相方さんの兄妹の結束力のよさもあり、
「10日」で済ませた。

予期せぬ速さでした。

お義母さんは、かなり弱っており、
お医者さんが入院の依頼をするものの、
病院が満室で叶わず、
冷や冷や度は、高まるばかり。

そこへ、待ちに待った
Sykehjemmeの空きが出たと
知らせが来たのが、月曜の夕方。

二日後、水曜日に義母は引っ越しました。

Sykehjemmeとは、
患者10人単位で、医者、看護婦がおり、
個人に合わせてゆったりと関わってもらえます。
個人の部屋には、トイレ、シャワー室、テレビもあり、
家具も持ちこめます。

家族・客人が来たら、
お茶をしながらくつろげる共有のリビング、
食堂では、コーヒーやお菓子も頂ける。
コンサートなど行事も定期的にある。
(日本で言うと、何に当たるのでしょう?)

義母が、これまでいたのは、
Omsorgsleilighet
(日本で言うサービス付き高齢者マンション?)で、
ヘルパーの日常的サポートが受けられます。
看護師はいますが、医者がいない。
家族が病院に連れて行くか、
非常時は
かかりつけの医者が往診してくれていました。

義母は、喋れない上に、
呼びベルを押せなくなるなど、
多くの点で、義母がここで暮らすのは、
きつくなっていました。

手違いでSykehjemmeへの手続きが
遅れていることが発覚したり、
本当にヒヤヒヤする日々でした。

でも、幸いにも、何とか間に合った。
家族は、どんなに安堵したことか。

高齢者の需要に対して、
施設が不足しているのは、
ノルウェーも同じだと思います。

お義母さんも安心したのか、
忍耐の緒が切れたように眠り続けました。
体の痛みもあり、
ますます弱っていくのがわかります。

検査をして原因を突き止め、治療をする。
もう、そういうことはしない。

それが、
本人の希望です。

私たちも覚悟しなければならない時期。

どのような心構えで、
この時期を過ごせばいいのでしょう。

私の父母、義父の時とも違い、
改めて考えました。

心穏やかに 笑みを浮かべる義母

それだけをイメージして、
できるだけ自然体で過ごすことにしました。

義父が亡くなったのは、
昨年6月末。

その頃、ちょうど咲き誇っていた花が、
不思議と今、
うちの居間で
また花をたわわにしています。




簡易テストのお蔭かな? 義母回復しています

2022-06-24 | ノルウェーの福祉
 


日曜日のこと

あかんわあ。
今日は、晩ご飯、どっかに食べに行こう!

日本にいる間も気がかりだったお義母さんは、
想像以上に食べれなくなっていました。

その上、私が戻る一週間ほど前から、
「電話をかける、受ける」が
できなくなっていたのです。

食べれなければ
体力・脳力が落ちる。
娘さんたちと喋れなければ、
気力・脳力が落ちる。

最初の一週間だけで、
落ちていくのが目に見えました。

これは、まずい!

彼女にはもっとサポートのある施設が
必要なのですが、
まだ順番待ち状態。

7月には、
常勤ヘルパーさんが夏休みを取り始める。
つまり対応が乱れる。

これ以上彼女が落ちないよう維持しなくては。

そこで、日中・夜と私たちは
できるだけ通うようにしていました。

そのストレスが言わせたんです。
「あかんわあー」

こういう時、私には、
家からうーんと離れるのが一番!

ただ、この日は雨天寸前、
まだ膝が完全でないので山にも行けない。
時間的に遠出もできない。

そうだ!
一度行ってみたかった
Toves Tradisjonalmatに行こう!
(トーベの伝統料理)

もう4時過ぎ、車で45分かかる。
電話で確認すると、
「今、花を売るのが忙しくて、
 料理してられないのよ。
 簡単なものなら、あるわよ」。

え、お花も売ってるんだ! 
夕飯はさてき、ますます行きたくなる。

運転は私、
一本道の運転が結構好きなんです。

苗も買って、まったり過ごす。

うーん満足。

これで、また来週頑張れる!



「私が日中、相方さんが夜」、
お義母さんの所に毎日行くと決め、
床に着きました。

さて、翌朝。
熟睡し目覚めた私に
相方さんが、申し訳なさそうに見せたものは・・・
家で出来る簡易テスト。

「えーーー、コロナに感染したの!?」

じゃあ、私も!? 

ところが、私は陰性。

「このタイミングで、
 お義母さんの所に行けなくなったら、
 どうなる?」

とっさに二人は、距離を置きます。

相方さんは、
自分の仕事部屋にベッドもあるし、
トイレも横にあるので、
完全隔離。

陰性である限り
私が行く。

私の日本語教室は、
今週が夏休み前の最終週。
しかし、生徒さんたちは、
日本帰国(まだ陰性証明書が必要)や
長期旅行を控えているので、
キャンセル。

アンティークブティック・エーデルでの仕事、
歯医者も、買い物も
お義母さんのところへも、
通常通り。

自分で簡易テストをして、6
日目。
お揚げ様で、まだ陰性です。

2500人の会社の集まりに
出席した直後の相方さん。
喉の違和感に「もしや?」と、
テストをしてくれたお蔭で、
私、義母への感染を防げました。
(その後、彼は熱、咳が出てきた)

職員さんとも連携し、
サポートを続行できたお陰で
(私はそう信じている)
お義母さんは、少しずつですが
(この少しが大きい!)
回復してきました。

トロムソでは、家でする簡易テストは、
生徒も含め学校関係者には無料配布。
市民全員には、
一箱(5回分)が無料配布されました。
もちろん、薬局でも買えます。

いつ頃からだったかなあ?

すっかり通常に戻っている今頃、
「簡易テスト」の恩恵に与りました。