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銀英伝人物評3<ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ>

2004年08月05日 12時12分25秒 | 銀英伝人物評
登場回数はかなり少ないが、印象強くコアなファンがいそうなキャラ。

ローエングラム王朝の初代工部尚書で、人物描写としては、膨大なエネルギーと構想を持つ最高級の技術官僚と紹介されてる。過去の経歴がまったく紹介されないのが残念。

工部尚書とは別に、非公式にフェザーンでの新帝都建設を司る帝国首都建設長官とうい任も帯びていた。
せっかくなので工部尚書について、少し長くなるが本伝から引用すると、

「恒星間の輸送および通信、資源開発、民間用宇宙船および開発資材の生産、都市・鉱工業プラント・輸送基地・開発基地の建設などで、巨大な帝国の経済的ハードウェアの建設と、社会資本の整備という重要な任務が新設のこの官庁にゆだねられていた」

とあり、おそらくその仕事量は全官庁の中でも最大じゃなかろうか・・・。

が、シルヴァーベルヒはその能力に比例した自信を持っており、工部尚書の役職の話をラインハルトにされた際、工部尚書に必要な能力――きわめて高い水準での政治的な構想力、行政処理能力、組織管理能力――のうち少なくとも2つを持っていると言っている。まぁ誰もが2つって具体的になんだよって突っ込んだかもしれないが。

戦争が終結して経済建設の時代になったら宰相になってやるという野望も抱いていたので、物語の最後まで生きてたらどうなっていたか、想像するだけで楽しい。
ラインハルトは軍務におけるミッターマイヤー、オーベルシュタインのような役割を政務での彼に期待していたと書いてあった(気がする)ため、シルヴァーベルヒを失った損失は大きかった。しかもラインハルトと政務を分かちあえたであろう人物はシルヴァーベルヒかキルヒアイスしかいなかったと書かれているので(マリーンドルフ伯が入ってないのが泣ける)、作中の文官では最大級の賛辞を贈られているといえる。
もしこいつが生き残っていて、しかも政敵にトリューニヒトがいたら面白い政治ドラマが見れた気がする。

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