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【読書感想文】夢・出逢い・魔性

2007年06月27日 03時56分31秒 | 読書感想文
Vシリーズ第4弾。今回は珍しくすっきり解決。




『夢・出逢い・魔性』
作者:森博嗣

ストーリー:
紅子、小鳥遊、香具山の三人はクイズ番組出場のために東京へ訪れる。それに便乗して保呂草も同行した。テレビ局に勤める友人からディレクターの柳川が脅迫されていて、その脅迫相手を突き止めたいという話を聞き、知人の探偵・稲沢を紹介する。さっそく局内で柳川と会うことになった稲沢だが、柳川は局内の密室で何者かに銃で撃たれて死んでいた。銃声らしき音を聞いた保呂草と稲沢だが現場には花火のような匂いがしていた。そして柳川は銃で二発撃たれていた。また、紅子たちは音の聞こえる前に、柳川が死んだ部屋からタレントの立花亜裕美が出てくるのを目撃していた。
偶然トイレで立花に出会った小鳥遊は車で逃がしてくれるよう頼まれ、彼女のマンションまで送る。柳川と関係のあった立花から聞いた話によると、柳川は夢の中に若い頃に事故で死なせた女性が出てきて、自分を狙っているという。
そしてその夜、テレビ局に現れた犯人と思われる女性は、小鳥遊の履歴書を盗んでいった。
一方、警察や稲沢の調査から、事故死した女性は確かに死亡していることが確認された。果たして柳川を狙っているのは何者なのか・・・

感想:
今回は真犯人の意外性というよりは心理的盲点を突いたうまさが光る。また今回も小鳥遊が色々ひっかきまわしたりするのだが、だんだん許容できるようになってきた・・・。また、保呂草は稲沢と組んで色々活躍。その稲沢は最後に意外な正体が明らかに。
前作に比べると不条理に感じるところは少なく、トリックもそれほど複雑ではない。でも犯人の動機は相変わらず複雑。



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