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読書感想文【風の海 迷宮の岸 十二国記】

2006年08月23日 01時56分51秒 | 読書感想文
今回は麒麟にスポットをあてた話。

風の海迷宮の岸

『風の海 迷宮の岸』

ストーリー:
麒麟は蓬山に生まれ、やがて自らの主である王を選ぶ。が、泰麒は卵果の時に蝕にあい、蓬莱に流れた。胎果として生まれた泰麒は10歳まで日本で育つ。その後仙女によって発見されて蓬山に戻り、珍しい黒麒麟であることがわかった。だが蓬莱で過ごした時間が長かったせいか、泰麒は麒麟への変身―転変をする術がわからず、自らの使令も持てなかった。仙女たちは泰麒のあせりをなだめようとするが、その気遣いがかえって泰麒を傷つける。
やがて戴の国から、我こそは王に認めてもらおうとする人たちが蓬山を訪れ、泰麒はその中から王を探さなければならなかった。
しかし、訪れた人たちの中から王を見つけることができなかった。かわりに戴の女将軍である李斎と親しくなり、さらに戴で最高の軍人である驍宗にも、畏怖の念を抱きつつも親しくなった。
泰麒から、麒麟としての力を持たないことを打ち明けられた二人は、泰麒を妖獣の狩りに連れ出す。が、そこで出会ったのは伝説の妖魔・饕餮だった。李斎が負傷し、驍宗も身動きがとれなくなった中、泰麒は饕餮を折伏し、成功した。

やがて李斎も驍宗も蓬山を離れるときがきた。しかし驍宗に別れ難いものを感じた泰麒は、周囲の制止を振り切って麒麟に転変して驍宗の元へ向かい、彼を王として認めてしまった。
本来、麒麟は王たるべき人物に出会うと天啓が降り、自然に王がわかる。だが泰麒は天啓が下っていない驍宗を王に選んでしまったため、罪の意識におびえる。そのまま驍宗の即位式まで迎えてしまう時、慶の麒麟である景麒が泰麒のもとを訪れる。すべてを話した泰麒に、何もいわない景麒。2日後、雁の王である延王と延麒が泰麒のところへやってきた。周囲から延王へ頭を下げろといわれた泰麒だが、なぜか頭を下げることができない。
実は麒麟は自国の王にしか頭を下げることができず、そのため頭を下げることができた驍宗は間違いなく王であることが証明された。天啓とは麒麟が自分の王を選ぶことを指すのだった。


感想:
なんかストーリーがすごい下手くそだな。見せ場はやはり饕餮の折伏シーン。一度も妖魔を折伏できなかった泰麒が初めてゲットした使令が伝説の妖魔であるところが興奮する。仙女たちも聞いてびっくりの場面。
泰麒が間違って王を選んでしまい、これからどうなるのだろう、というハラハラ感もよく、ミナミも最後まで騙された口だった。でも驍宗の性格はいまいち好きになれないなぁ。