磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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161ソーラクッカーでパウンドケーキを

2006年08月26日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

十、ソーラーカー・レース

161ソーラクッカーでパウンドケーキを



ソーラークッカーを作成して、パウンドケーキをつくることにした。

「レシピは簡単ね。パウンドケーキは、百七十から二百℃の高温でないと焼けないはずよ、太陽光でそんなことができるの?」
と料理好きのフランス人のソフィー。

「レシピは簡単で当然だろう。だって、料理の時間じゃないものなあー」

「焼き芋が太陽光で焼けるなんて、ものすごいなあーと思う。ぜひ、食べてみたいなあー」
と、ナンシー。

博士は装置をつくりはじめる。ガステーブルの下に敷いて油汚れを防ぐアルミ箔製のマットに、はさみを入れて組み立てた。幅五十センチ、高さ三十センチほどの大きさである。昨日、大滝さんに教えてもらったとおりできた。

ソフィーは市販のケーキミックス粉をボールにいれ、水をいれ掻き混ぜた。溶かしバターを空き缶の内側に塗った。空き缶は水性マジックで黒く塗られている。ケーキミックスを入れて、ジャムの入っていたビンの蓋を上においた。その上にペットボトルの上部を切ったもので被せて、それを組み立てた装置の中央においた。

一時間ほどたった。

「串を刺して何もついてなければできあがりね」
「おおー、ついてこない。できたのよねー」

「できあがったら容器から取り出して、生クリームやイチゴなどで飾れば、もっと豪華になるわね」

「用意してありまよ」
と、夏八木。

「こげる心配がないので、失敗しにくいそうよ。何か笑えるね」

「こっちのグループはチョコレートのパウンドケーキをつくったのよ」
部屋に入って、ケーキを食べる。

「太陽光って偉大だなあー」

博士は真面目な表情で語る。
「どんな人間でも、一人では生きられない。人間のエネルギーは食物よりえる。その食物を作りだしているのは農業かもしれないが、実際は植物を育てることによって、それを可能にしている。それは全てといっていいくらい、太陽光が行なっている」

「そうよね、どんな人でも、光合成はできないものね。こんなクリーンなエネルギーで人々が豊かな生活ができたら、戦争もおきないだろうなあー」

「それに、いざというときも、太陽光は役立つものなのさ」
「いざというときって?」

「災害時、電気やガスは使用できなくても、太陽光発電は使用できる場合があったそうだよ。それは阪神淡路大震災でも同様だった。」

「集合住宅の集会所に太陽光発電の装置をおいて、復旧活動の拠点にしようとすすめている人たちもいるという」
「ソーラ・ハウスっていうのも研究されているよ。世界最初の本格的ソーラ・ハウスが、一九三八年マサチューセッツ工科大学のホッテル教授によって建設されたそうだよ」

「一九三八年、ずいぶん前だね。いろいろ、環境を考えた研究がすすめられることを、人類の誰もが望んでいると思うよ」

「そうかしら」
輝代の目が一瞬、白く光った。








閑話休題

ソーラークッカーも使用できたら、
これはエコロジーとしていいでしょうね。

小学校のころの理科の実験で、
虫眼鏡で、黒くぬった紙に
焦点をあててみると、
焦げだして、ついてに燃えたのを
思いだしませんか?


ぽくが藤村屋さんのファンとして
記事を書いているように、
市販されているソーラークッカーの
ファンの方がおられます。

スローフードというのがありますが、
超スローフード。素敵です。
ここをクリックしてください。

日の当らないアパートじゃ無理そうです……。





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ありがとうございます。






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