磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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204コンピューター・グラフィック

2006年10月08日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

十四、サダコと「子どもの平和の像」

204コンピューター・グラフィック




「アメリカの子どもたちも頑張っているね」
「そうよ、戦争ばかりしたがっている人ばかりなら、アメリカもやってはいけないと思うわよ」
と、バーバラ。

禎子の像が映った。鶴を抱いた禎子が、ブロンズから生きた人間に変わっていく。
「これはコンピューター・グラフィックだろうなあー」と多くの人は思った。

折り鶴も、赤色に変わった。禎子が鳩を放つように、折り鶴をほうり投げた。
折り鶴はとんだ。禎子は笑っていた。禎子はそして両手を広げた。

輝代の目が黄金色に輝いた。その光はまわりを、黄金色に輝かせた。
「あれ、ここはどこだろう」

勇気はあの多摩六都科学館で見た全天周映画を思い出した。
「プラネタリウムでの映画みたいだね」

子どもの平和の像が映っている。
そのなかに、禎子がいた。とても幸せそうな禎子である。そして禎子の仲間たちがいる。

「僕たちは、平和のなかで生きていき、愛し合うことができたら、どんなに幸福なことだろうか。そうなれば、戦争をしているのなんか、馬鹿らしいことになっているさ」

画面には、「きづく会」のメンバーが集まってきた。
禎子は手話で「がんばって」というのをしている。

子どもの平和の像をつくったメンバーたちが集まってくる。どんどん、人は多くなってきている。
そして、日本人が何人か走ってくる。

ジョン・レノンがあらわれて、「イマジン」を歌い出した。
みんなのコーラスが、コダマしている。禎子も気持ちよさそうに歌っている。

「すごいCGだなあー」と一同は驚いている。
そして、スタジオは普通の照明になった。

「子どもの平和の像に賛同した人たちは、日本の東京にも広島にも姉妹像をつくったのよ。禎子の像は日本だけでなくアメリカにもあるわよ」

「禎子は世界の人々に希望を与えている。オーストラリアでは、ボスアニア・クロアチア・ソマリアの内戦で親を殺され、家を焼かれた難民の子ども達が、同じ教室で勉強しているそうだけど、サダコの本を読み、敵対していた人たちも話し合わなければならないと、サダコは教えてくれたという」

「クロアチアの心が傷ついた子どもたちも、折り鶴を広島に送ってきてくれました。ある人は言います。サダコの「希望」は死を超えていると……」

「それが本当の愛よ」
とバーバラは、落ち着いた口調で話した。

「だれか、マイクに愛の手を」
と、勇気がふざけた。

「バーバラのだけでいいよ」
と、マイクは照れていた。

それから、しばらくたって、
「しかし、アメリカが平和を守らなくって、誰が守ることができるのだ!」
とマイクは口調を強めた。








閑話休題

平和。
それは、分け与えられることができる
人たちでないと無理のようですね。

反戦といいながら、
戦争をのみ伝える人たちがいた。

これは人間の一面でしかない。
戦争を知ったところで、
平和はこないと思う……。

平和学というのもある時代で
大学などでも教えておられるようです。

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