磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「パパ ママ バイバイ」ノート

2009年04月09日 | 読書日記など
『「パパ ママ バイバイ」ノート』
   早乙女勝元・編/鈴木たくま・表紙画/草土文化1984年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「横浜市緑区で起きた米軍機墜落事件は、幼い二人の子とその母親の生命を奪った。この事件をテーマにした絵本『パパママバイバイ』(-略-)は、刊行以来大きな反響を呼び起こした。おかあさんたちは家庭で、先生たちは教室で子どもたちに読みきかせた。また、平和と憲法教育、歴史教育、あるいは家庭科教育の教材として積極的に利用された。そして、スライドやアニメ映画まで製作され、さらに大きな感動を呼び起こしている。本書はその一端を紹介する。」



「はじめに」早乙女勝元・著。下「」引用。

「「どなたか、皮膚をください。大やけどをした妻のために、あなたの、健康な皮膚をわけてください!」
 朝くばられてきた新聞に、そんな大見出しの記事を見つけたのは、ことし(昭和五十三年)桜の花のほころびかけたころだったと、おぼえています。-略-
 なお本書を、一昨年一月末、無念の思いで亡くなりました和枝さん、ならびにユー君、ヤス君の霊に捧げます。
 戦争の危機が日増しに近づいている今日このごろ、短かい生涯を閉じることを強いられた「母と子」追悼“平和の母子像”の建立を心待ちにしつつ。……
  一九八四年夏」

--アメリカ軍保護優先「C、自衛隊の救難機は日本人見殺し」 下「」引用。

「この事件のなかで、人びとをもっとも激しく怒らせたのは、事件直後に出動した海上自衛隊の救難機が、血まみれの日本人犠牲者には眼もくれず、ほとんど無傷で脱出した米軍の乗組員二名を救出して、サッサと帰ったことでした。-略-」

米軍の事故と犯罪。下「」引用。

「一九五二年に旧安保条約が発効してから、一九八三年末までに、在日米軍による事故と犯罪は合計一六一、○一九件起こり、日本人が九八七名殺されました。-略-驚くべきことに、このうち三九、五九四件、四九七名は、「公務中」の米軍人による事故・犯罪によるもので、日本側には裁判権はありませんし、それならアメリカ側で裁判したのかといえば、してはいないのです。ただの一人も加害責任を問われないものはないのです。五○○名近い(実際ははるかにこれを超す)日本人が、まったく殺され損なのです。-略-」

手術60回、そして離婚……。下「」引用。

「四段記事の見出しは「手術60回母も死ぬ」「横浜の米軍機墜落の犠牲、二児の後を追い」とある。死亡したのは、昨日の明方だったらしい。そして妻君のいう通り、その和枝さんは昨年十一月に夫の林一久さんと離婚して、新しい生活を始めるために療養中だった、と報じられている。-略-」

「II スライド パパ ママ バイバイ」
原作 早乙女勝元
--音楽などもあるものであるらしい……。
それの絵と、文章が掲載されている。

横浜米軍機墜落事件

子ども平和図書館1 パパママバイバイ







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