前回の続きです。
メインPCは自宅の北側の部屋にあるのですが、エアコンはあまり使っておらず日中室温は 30℃を超えています。その環境下でGPUをフルロードするとRTX3080は 80℃を超えてしまいます。GTX1070のコア温度は 70℃を超えないのでRTX3080の発熱が如何に大きいのかよく分かります。
アイドル状態では下図のようになっています。GPUファン回転数が 0rpmなのは 50℃以下になるとファンが止まる仕様のためです。アイドル時 GPUはファンレス状態でも 46℃ と冷え冷えです。
ケースファンの配置は以下の通りで、全面に12cmファン2機、側面に20cm、下面に14cmファン、上面に14cmファン2機が取り付けてあります。水色の矢印が吸気で、赤色の矢印が排気です。天板には28cmの簡易水冷のラジエーターが取り付けてあり水温に応じて2機のファンの回転数が可変(850rpm~2100rpm)します。
負荷時の状態を測定するため「FFXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を4K解像度、最高品質で実行し続けると下図のようになりました。
GPUがフルロード状態で 84℃ を記録しました。ケースはメッシュ加工された冷却重視タイプでファンを7つ取り付けエアフローに気を使っているにも関わらずです。
GPUクーラーがポンコツなのでは?と思われる方もいるかも知れませんが、ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity には、2.5スロット(事実上3スロット)を占有する大型のヒートシンクと3連ファンを搭載しているので、熱々なのは単純にCUDAコアがGTX1070より4倍多いためだと思われます。
CUDAコア数は RTX3080は 8,704基、GTX1070は 1,920基搭載となっています。しかし消費電力の問題からか GPUのクロックは1,835MHz から 1710 MHzへ 100Mhzほど下げられています。
NVIDIAの公式では、RTX 3080の最大温度は93℃とされているので、まだ 10℃ほど余裕があります。エアコンをつけ室温を5℃下げれば、80℃以下に抑えられるので問題はないと思われます。
私が気にしているのは簡易水冷の水温で、CPU温度はしっかりと60℃前後に抑えられているのですが、水温はグングン上がり 44℃を記録している点です。お風呂のお湯だと熱湯です。ケース上部から発せられる風も熱風で、もはや暖房と化しています。
さすがにこの辺りが上限の様ですが、冷却用のファンの回転数が 1,500rpm近くまで上がると正直うるさいです。
さすがにこの辺りが上限の様ですが、冷却用のファンの回転数が 1,500rpm近くまで上がると正直うるさいです。
これについては、ちゃんとエアフローが効いていてケース内にGPUがバラまいている熱を上につけたラジエーターが吸っていると考えると納得できます。CORSAIR H110i 標準のファンより風量はそのままで静穏性が高いファンに変えると幸せになれそうです。
CPUをRyzen9 3900X から Ryzen9 5900Xに置き換えたいのですが、TDPは同じなのに発熱量がかなり増えるようなので躊躇してしまいます。しかし第4世代のRyzen9 6900シリーズがリリースされRyzen9 5900Xが値下がりすれば誘惑に負け買ってしまいそうです。