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oBook10 SE(Remix OS)を2週間使ってみて

2016年07月23日 | Remix OS
曇り

早速ですが、oBook10 SE(RemixOS) を2週間使ってみた感想を述べたいと思います。

 
 
まずはAndroidとの互換性について箇条書きに記します。

・全てにおいて正常に動作したアプリ
 Chroemブラウザ:メール:Playストア:Word:Excel:YouTube:MXプレーヤー:MLPlayerDTVなど

・動作や表示は正常だが、タッチした場所と入力位置がズレるもの
 エミュレーター(MAME:PPSSPP etc)やタッチ操作で遊ぶゲームアプリなど
 ※画面上部に縮小最大化ボタン、下にタスクバーを表示している場合、入力位置がズレます。
  全画面モードでタスクバーを非表示にしている場合、ズレを殆ど感じなくなります。
  Androidアプリは元々ウィンドウ表示を考えて作られていないため仕方がないのかも知れません。

・動作しなかったアプリ
 dTV:dアニメ
 ※落ちるわけではなくエラメッセージ表示後、先に進めず動画を視聴できませんでした。
  アプリが Remix OS 端末を弾いているようです。

・その他、ゲームアプリの挙動
 1) キーボード接続状態でアプリをウィンドウ表示
  ・パズドラ
   画面は正常に表示されるが、操作を受け付けず
  ・モンスターストライク
   ウィンドウサイズを変更した場合、画像表示が追随しないのでアプリを再起動する必要あり
   表示は正常で操作も問題は無い
  ・白猫プロジェクト 
   ウィンドウのサイズを変更ができないが、表示は正常で操作も問題は無い
   説明動画を表示をしようとすると落ちる
  ・スロット まどかマギカ
   画面は正常に表示されるが、操作を受け付けず
  ・スロット 蝶々乱舞
   起動時に落ちる
  ・スロット クイーンハナハナ
   ウィンドウの大きさを変更した場合、画像表示が追随しないのでアプリを再起動する必要あり
   表示に問題はないが、タッチした場所と入力位置が若干ズレる

2) キーボード接続状態でアプリを全画面表示
  ・パズドラ
   表示は正常だが、タッチした場所と入力位置が若干ズレる
  ・モンスターストライク
   正常に動作
  ・白猫プロジェクト
   画面の左右に余分な描画が表示されるものの操作に問題はない
   説明動画の表示をしようとすると落ちる
  ・スロット まどかマギカ
   表示は正常だが、タッチした場所と入力位置が若干ズレる
  ・スロット 蝶々乱舞
   起動時に落ちる
  ・スロット クイーンハナハナ
   ウィンドウの大きさを変更した場合、画像表示が追随しないのでアプリを再起動する必要あり
   表示に問題はないが、タッチした場所と入力位置が若干ズレる

 3) キーボードを外しアプリの向きに合わせ回転を固定(縮小最大化ボタンとタスクバーを非表示)
  ・パズドラ
   正常に動作
  ・モンスターストライク
   正常に動作
  ・白猫プロジェクト
   表示は正常で操作も問題ないが、やはり説明動画を表示をしようとすると落ちる
  ・スロット まどかマギカ
   正常に動作
  ・スロット 蝶々乱舞
   正常に動作
  ・スロット クイーンハナハナ
   正常に動作

 

    

あまり動作の期待をしていなかった、ゲームアプリの殆どが動作し、タブレット状態であれば操作に支障が無いことに驚きました。また、MLPlayerDTV(DTCP-IPクライアント)で、ナスネの動画視聴も問題ありませんでした。Docomoの動画配信サービスdTVとdアニメが視聴できなかったのは残念ですが、Androidの上位互換を歌っているのは伊達ではなさそうです。

動作速度もベンチマークではなく、重いPSPエミュレーター(PPSSPP)で検証してみました。

・onda oBook 10SE (Atom Z3737F) …… 30fps(1フレームスキップ)
・Xperia Z3 Tablet Compact  ………… 20fps(2フレームスキップ)
・ASUS T100TA (Atom Z3740) ………… 15fps(3フレームスキップ) 


驚きなのが、ほぼ同スペックのSOCを搭載している、T100TAの倍のフレームレート(30fps)を叩き出している事です。多少のモタツキは感じられますが、ちゃんとゲームとして遊べます。BIOSによるSOC制御の違いもあるかも知れませんが、ここまで差が開くのはOSの違い(AndroidのほうがWindowsに比べカーネルが軽くボトルネックも少ない)によるものが大きいと考えられます。

最後に、購入当初 ChromeブラウザやPlayストアは最大画面でしか表示できなかったのですが…
アプリを起動→タスクバーのアイコンを右クリック→ウィンドウモードで開く→アプリを再起動でウィンドウ表示できるようになりました。RemixOS for PCでは最初からこれらのアプリもウィンドウモードになっていたので、何故このような仕様になっているのかは、よく分かりません。

次にハードウェアの完成度を見て行きたいと思います。

・キーボード部
キーボード、タブレット接続部に磁石の仕込みやロック機構がありませんが、しっかり固定されるため、ドッキング時にタブレット本体だけを持ちあげてもキーボード部が外れて落ちません。ただし外れないという保証はないので、タブレット部だけを掴んで持ち上げるのは止めた方が良さそうです。
右側面部にUSB2.0の口が一つあるのでLogcool無線式ゲームパッド(F710)を接続してゲームを楽しむのに重宝しています。キーの配置に関しては、最上段にファンクションキーが用意されていないのは不便です。キーの押し心地は独特(クリック感はあるものの少しチャチ)で、キー入力時に結構たわみます。
タッチパッドに関しては、カーソルがゆっくり進むので少し速く動かそうと操作すると速く動き過ぎます。物理的なクリックも固く強く押すとカーソルがズレ、中々思うように動かせません。はっきり言って使い辛いです。無いよりマシと言う代物です。キーボード単体で5千円だと考えると価格相応と言ったところでしょう。

・液晶タッチパネル
IPSパネルなので視野角は広く、そこそこ綺麗に見えます。今どきのPCと比べると解像度が低い(1280×800dpi)のでフォーカスは甘く感じられます。値段を考えると十分頑張っている方だと思います。
タッチ操作に関しては特に違和感もなくスムーズです。しかし上で書いた通りアプリの使用状況によってタッチの位置がズレます。これはアプリの問題なので仕方がありません。

・メモリおよびeMMC
意外と2GBのメモリでも大丈夫でした。以前、EeePC1201T(メモリ2GB)にRemixOS for PC をインストールして試した際には、メモリ不足のため?頻繁にプチフリーズを起こしていましたが、oBook10 SEでは、その様な事はありませんでした。しかし、たまに待たされる事があるので4GBあれば、さらに幸せになれそうです。
eMMCは、Windowsの様にOSがストレージを大量に消費していないので32GBあれば十分です。初期の空き容量は25GBでした。足りなくなって来たらアプリをmicroSDに逃がせば困る事は少ないと思われます。

・スピーカー関連
本体内蔵のモノラルスピーカーに期待してはいけません。取り合えず鳴っているだけです。イヤホンでも音楽を聞いてみましたが、ノイズをよく拾い音質も残念でした。この辺りに中華クオリティーを感じます。

・無線通信
2.4GHz帯の無線LAN(IEEE802.11b/g/n)のみの対応で 5GHz帯には対応していません。この辺りもコスト削減の弊害でしょうか…Bluetoothは4.0に対応しています。問題無くBluetooth接続のマウスやスピーカーをつなぐ事ができました。

・電源関連
電源ボタンを5秒以上押さないと起動しません。ちょっと長すぎます。最初は電源が入らない!?初期不良!?かと思い慌てました。またキーボードドックを接続しフタを閉めても画面は点いたままでスリープ状態になりません。これらは仕様の様です。
電池持ちに関しては液晶の照度を50%、無線LANにつなぎっぱなしの状態で4時間以上動作しました。T100TAが10時間駆動を実現していたので持久力はその半分と見劣りします。しかしUSB2.0端子の充電器を使えるので携帯バッテリーを持っていれば何とかなりそうです。

※ 総評 ※
現在、2in1のAndroid端末としては唯一無二の存在で、コスパも良くとてもお買い得な製品です。UIもWindows10に酷似しており、普段からWidnowsPCとAndroidのスマホやタブレットを使っている方ならすぐ使いこなす事ができるでしょう。Androidアプリはウィンドウ表示を考えて作られていないので、不具合も散見されますが、全く動作しないアプリは少数です。今後、ChromeBookもAndroidアプリに対応して行くようですが、安価な製品はeMMCが16GBと少ないのでストレージ不足に陥る事が予測されます。メインにWidnowsPCを持っていて、Androidタブレットを使い倒している方には最適な製品だと言えると思います。
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