香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

芦原すなお作品2作再読

2014-10-14 20:43:09 | 本のこと
この頃、読みたいと思う気持ちが弱まっていていたので
好きな推理小説を読もうと思って
本棚の中から出して読んでいる2作

芦原すなおさんの
『ミミズクとオリーブ』



讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌を
こね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮付けた豆腐
と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根
の煮しめ。新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(もくらの郷
里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ・・次々と美味し
いものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった! 数々
の難問を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。


芦原すなおさんの
『嫁洗い池』



『ミミズクとオリーブ』に引き続き、作家とその妻、そし
て同郷の刑事が繰り広げる掛け合いの妙が、何とも言え
ない直木賞作家による安楽椅子探偵もの第二弾。そし
て、郷土料理を中心に、本集でも読むだけで涎の出そう
な料理や食材の数々が登場する。大根の雪花、イリコ、
塩アンの丸餅、アラメ、ヒャッカ、豆腐の兄弟煮、関東
炊き・・。美食と推理の華麗な競演をお楽しみあれ!


このシリーズ、初めて読んだのは10年位前かな
ぐうだら作家と、賢く料理上手でやさしい探偵奥様の
やりとりがなんだかすごくホッとして
事件は殺人事件とか重いものもあるのだけど
何故か、ほのぼのとしてしまうのが不思議
この賢い奥様に、上手に踊らされている旦那さんも
子どものようで、素直で、いいなぁと思う
夫婦の庭に遊びにくるミミズクがまたほのぼの
大好きな推理小説、続けて読んだおかげで
また、読書欲が少し復活してきた~