香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

珈琲屋の人々

2012-11-06 20:34:55 | 本のこと
池永陽さんの『珈琲屋の人々』

 物語は「初恋」で始まり[再恋]で終わるーーー。
 東京のちいさな商店街にある喫茶店「珈琲屋」の主人・行介は、
 あることで人を殺した。当時、行介の恋人だった冬子は別の男
 性と結婚したが、行介が出所すると冬子は離婚していた。冬子
 に何があったのか・・・。商店街に暮らす人々が「珈琲屋」で語
 った人間ドラマを七編就労。情感溢れる連作短編集。


この本は、本屋さんで見つけて、何となく惹かれた本ですが
きっと、ふわっとやさしい人間模様の本なんだろうなぁと思っていたのが
いい意味で裏切られた感じです
人を殺したということが、人生に大きな意味や意識をもたらすんだという
当たり前のことが、とても重く、行介だけではなく
まわりの人間にも、その事実はとても重いものだった
気持ちがざわざわするというか、人の気持ちの見たくない部分を
容赦なく見せられるというか、少し気持ちが落ちてしまいがちな感じ
でも、それでも、頑張って生きていこう、といつの間にか思う感じ
静かで地味だけど、いい本だなと思いました

寒くなってきました
北大の銀杏並木も大分散ってしまいましたよ
10月30日の銀杏並木はこんな感じだったのに

昨日の銀杏並木はもうこんな風になっていました

でも、いつもの年だったら、もっと散ってしまって
1度は雪も降っている時期なので
今年は夏がそれだけ長かったということなんですね
天気予報では、根雪になるのは平年通りということだったけど
また、雪の季節になるのですね・・・