香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

おまえさん

2011-10-01 11:54:43 | 本のこと
宮部みゆきさんの新刊『おまえさん』

『ぼんくら』『日暮らし』に続く第三作目
実は、三作目の刊行が当初の予定よりも3年遅れ、
待っている読者へのお詫びの気持ちも込めて
単行本と一緒にリーズナブルな文庫版も同時刊行となったの
「お財布と相談して、気に入ったサイズでお読み下さい」
とのことで、はい、文庫で購入しました
持ち歩いて、色々な場所でも読むので、
大好きな本は、単行本と文庫、両方購入することが多いしね
お財布が「いいよ」と行ってくれたら、
単行本も購入いたしますですよ~

<上巻>
 父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。
 気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、
 新兵衛の奉公先だった生薬問屋の当主から明かされた二
 十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころり
 と正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間
 関係を解きほぐすことができるのか。


<下巻>
 痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、
 新兵衛が斬り殺された。本所深川同心・平四郎は、将来
 を渇望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にや
 ってきた八丁堀の変わり者”ご隠居”源右衛門はその斬り
 口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言
 する。両者に通じる因縁とは。


もしも『ぼんくら』『日暮らし』を読んでいないのだったら
ぜひぜひ、読んでから『おまえさん』を読みことをお勧めです
いつもの平四郎、弓之助、お徳、政五郎などのおなじみに加え
弓之助の兄・淳三郎や、貧乏長屋の丸助たちも登場して
ハラハラ、ドキドキ、わくわく、しんみり、ぶぶっと吹出したりと
忙しく1週間もかけて読んでしまいました
やっぱり最後はちょっと心の奥が苦しく悲しくなっちゃたけど
だからこそ、この小説が好きで好きでたまらない
「男は男で、女は女で、
  それでも 男女で生きてゆく」んだよなぁ

怠け者だけど、人の心を思いやることが出来る平四郎の
「仙太郎は当たったらいいなと富札を買っていた
 でも、本当にあたったらどうするかと覚悟を決めたことはなかった
 夢は描いても、心構えはなかった」
可愛く素直で、頭の回転が尋常なない子 弓之助の
「本音なんて、みんな幻でございますよ」
平四郎の美しい奥方の
「罪というものは、どんなに辛くても悲しくても
 一度きれいにしておかないと、雪のように自然に
 溶けて失くなることはないのだと、父は申しておりました」
丸助が2年前に死んだ奥さんに向かって
「寂しくないけど、おまえに会えないのは寂しいんだよ」
これには、涙が止まらなかった
ストーリーはもちろんなんだけど、この小説に出てくる
大好きな人たちのたくさんの言葉が心を温かくしてくれる

昨日,朝6時ちょっと前に起きたとき

日が昇るのが遅くなったので、日の出を久し振りに見ることが出来た

昨日の夜は、Unicoでそらみみちゃんと久し振りにお食事
相変わらずほっそりとしてキレイなそらみみちゃんは
とても元気で、楽しくおしゃべりをして、たくさん食べたぁ
”玄海産鰆のたたき”というものを初めて食べたのだけど
鰆(サワラ)って、美味しいものなのだなぁと初めて知ったのでした
そらみみちゃんが、ライブのために行った東京のおみやげ
豪徳寺の招き猫と、小さい方はうちにずっといる招き猫ちゃん

かわゆい~