まさかこんなことになるとは思わなかった
6月30日に吉田 秀和さんの講演会を聞きに行こうと思いハガキで応募したところだった
ほんとうに楽しみにしていた
生まれて初めての経験だ
発表者が亡くなるとは
昨日主催の集英社からお手紙が届いた
講演会の中止とお悔みの手紙だった
タイトルは、お話しとCD演奏「私の愛した歌」に だった
残念で仕方がない
思えば、クラシック音楽を興味深く聞くようになったのは高校生のとき
彼の難しい評論を聞きながらNHK-FMでむさぼるように聞き入っていた音楽の数々
いくら覚えても湧いてくる音楽の数々
バッハ、ヘンデル、モーツアルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、ショパン、ドビュッシー
ブルックナー、マーラーなどなど
5年前に会社を辞めて本気でもう一度クラシックを聞き直したら、
吉田 秀和さんがご健在であったのでとてもうれしかったことを覚えている
それがきっかけで、2008年10月には鎌倉の鎌倉文学館で開かれた
「企画展 吉田 秀和」にカミサンと行って来た
また、スクラップを広げてみると、2009年2月21日に有楽町朝日ホールで開かれた
加藤 周一の弔辞を読んでいる記事があった
しかし何と言ってもすばらしいのは2011年1月に完結した4部作「永遠の故郷」であった
読み易い文体にもかかわらず吉田さんらしい切り口ややさしい語りで、ある種悟りを開いたような感じがする
CD版も発売されるが、彼がお勧めのリードはおそらく素晴らしいものばかりなのだろう
2012年5月22日に98歳で亡くなられたが
亡き妻バーバラさんのもとへ旅立たれたと思えばそんなに悲しくはないが
5月28日に新聞発表された週はショックで元気がなかった
お別れ会は水戸と赤坂のサントリーホールで行われるとのこと
お冥福をお祈りしたい(合掌)
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