数年前、平日に休みをいただき友人と佐倉のDIC川村美術館に行った
当日は天気もよく、館内の全ての絵画や彫刻をゆっくり見て回った
その中でも印象に残っているのは、上記のアーネット・ニューマンの「アンナの光」だった
特別につくられたような作りの部屋に学芸員がポツリと座っていた
その部屋は光や照明が十分考えられていた
白いカベであるため、「アンナの光」の独特な赤色が、見れば見るほど柔らかく変化してみえた
とても女性らしい、あたたかい絵画に思えてきた
もちろん心理状態にも影響を与えるのだろうが、やさしく包まれたように思えた
今般、その絵画が売却されると聞いて軽いショックを覚えている
売却値は約100億円、売却先は海外の企業とだけ新聞に載っていた
本物を見る機会があっただけでも幸せかもしれない
現代アートといえば、マーク・ロスコかニューマンか
近代絵画とくに印象主義の絵画だけが人気となる今の日本の状況の中で
現代アートをもっと知らしめる企画を実施してほしいものだ
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