友人の勧めで読んでみた
小川 洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」
タイトルの意味がまったくわからなかったけれど、読み進めていくとすぐにわかった
彼女が描き出す独特の世界が好きという人が多い
たんたんと進む文章の中に主人公やその他の人物などがしっかり表れていて、心が通いはじめてゆく
回送バスの中で暮らすマスター
猫のポーン
海底チェス倶楽部の面々
山の頂上のエチュードという老人ホーム
様々な所でチェスをする主人公リトル・アリョーヒン
チェスの広大な海の中でいったいどんなチェスができたのか
豪快なひと、冷静沈着なひと、楽しんでいるひと、挑戦的なひと、頭脳的なひと・・・・
個性のはっきり出る世界
そんな中で主人公リトル・アリョーヒンという人物がくっきりと浮かび上がり独特の世界を醸し出していく
もの静かにその世界に浸りたいひとには十分の文章と展開
こういう小説も悪くない
次はどんな小説を読むかお楽しみに