天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

ガンに「ありがとう」(8)

2013-03-26 10:38:32 | ガンに「ありがとう」
心に迷いを抱えながらも、私はルネさんから、例の
宗教の信者となる段取りについての話を聞きました。

詳しいことは忘れてしまったのですが、信者になるに
は、そのための講習会のようなものを受ける必要が
あるとのことでした。

その会では、教義・規則についての教えを受けつつ、
手かざしのやり方も習得できるという説明だったと思
います。

それに参加するには、もちろんお金が必要だと言わ
れました。(詳しい金額は覚えていないのですが。)

でも、講習を受けて練習すれば、自分で手かざしが
できるようになる……私はそのことに、強く引きつけ
られました。

うまくいけば、自分で自分のガンが治せるかもしれ
ない!

今振り返ってみれば、ちょっと冷静さを欠いていた
のではと、自分でも思います。

でも、その時はとにかく必死でした。

なにしろ、このまま放っておけば100%死ぬとわかっ
ているのに、お腹を切るのは嫌で仕方がないときて
います。

手かざしは、その両方を回避できる道だと信じ、何
とかそこに逃げ込もうとしていたのです。

今の私なら、「死」を永遠の終りではなく、魂の次の
ステージへの移行だと考えているため、もちろんショ
ックは受けても、そこまでのパニックには陥らないだ
ろうと思いますが……

当時はまだ、「死」の意味の捉え方が曖昧な状態で
したから、「死」によって自分という存在そのものが
消えてしまうかもしれない、そう考えると、怖くてたま
りませんでした。

それで、何とかして「生」の可能性にしがみつこうと
必死になってしまったのです。

そうやって自分で自分を追い込んでいた私を、ルネ
さんのこんな一言が、さらに追い詰めることになりま
した。

「リラさんのこともあるからね。」

(次回に続きます。)

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