明けましておめでとうございます。
新年早々、大きな地震が起きて、驚きまし
た。
震源地が能登半島沖とのことで、津波の被
害がないことを願うばかりです。
それと、倒壊した家屋に閉じ込められてい
る人たちが一刻も早く救出されますよう
に。
朝のうちは、こんな地震が起こることなど
全く予感できず……
例年通りのお正月気分で、朝食にお雑煮を
いただきました。
お雑煮を作りながらふと思い出したのは、
昔、1年ちょっとの短い結婚生活を関東で
過ごしていた時のこと。
関東のお雑煮は、お餅を前もって焼いてお
くんですよね。
私の地元(東海地方)では、焼かずに直接
おつゆの中で煮るという作り方をします。
当然、煮過ぎると、どろどろに溶けてしま
いますが……
婚家の家族や親せき、お隣さんは皆、関東
の人でしたから……
お正月にたまたまお雑煮の話をしていて、
私が、地元では餅を焼かずに煮ると言うと
「そんなばかな」とでも言いたげなリアク
ションをされたんです。
「どろどろになっちゃうじゃない」って。
確かに。
しかも、関東のお雑煮には、鶏肉、かまぼ
こ、にんじん、椎茸などの具が入るのが一
般的なようですが……
私の地元では、具は「餅菜」(小松菜によ
く似た葉野菜)のみ。極めてシンプルなん
です。
それについても、さびしいとか、物足りな
いと言われましたっけ。
それはそうですね……。
そう思いながらも、ちょっと差別されてし
まったみたいで悲しかった。
確かにおっしゃる通り、これ以上ないくら
い地味ではありますが……
それでも、これが私の「お雑煮」なんで
す。
なぜこれほど質素なものになったのか、
その由縁は知りません。
でも、この土地で連綿と受け継がれてきた
わけですから、きっとそれなりの訳があっ
てのことなのだと思います。
だから、先人達が創り、守ってきたこの伝
統を尊重したい、そんな思いで、毎年、お
正月が来る度に、このレシピでお雑煮を作
っています。
単に美味しいかどうかだけの問題ではない
のです。(不味くはないですけどね。)
同じようなことは、きっとどこの文化にも
あるのではないか。
そんな思いから、それ以後は、自分のもの
とは異なる食文化に対して、軽蔑するよう
なことなく、敬意をもって接するよう心が
けています。
食文化だけでなく、文化全体についても同
じことですし、もちろん日本国内だけでは
なく……
外国の、日本人から見れば常識を外れてい
ると感じられることも、自分の眼のバイア
スを取っ払って見ることが必要ですよね。
さらに言えば
地球の次元上昇に伴い、銀河連合、銀河間
連合の人々とのコンタクトが始まることが
予想される今……
自らの常識の壁を越えて、相手への敬意を
忘れない、そんな姿勢で臨みたいと思うの
です。
新年初っ端から、大風呂敷を広げてしまっ
たかな。
でも、遠からず、この意識が必要になる日
が来るでしょう。
もし、異星人とのオープンコンタクトが実
現したら……
まずは、そもそも、「お正月って何?」
「新年って?」
そんな質問に答えることから始めなくては
ならないかもしれませんね。
今日の写真は、我が家の玄関のショーウイ
ンドーに飾った注連飾りです。
注連飾りは、信州上田産。稲藁のいい香り
がしました。
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