天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

高校野球と「集合意識」

2009-08-15 20:29:21 | スポーツ
今日は終戦記念日ですね。

政府主催の戦没者追悼式が日本武道館で開かれている様子が、
テレビに映っていました。

正午からは、いつものように、戦没者のための1分間の黙祷。

私も今年は夏休みで家にいられたので、1分間、自分なりに戦争
で苦しんだすべての魂のために祈りの時間を持ちました。

1分間という時間は短いけれど、そして、一人ひとりの捧げる祈り
の力は小さいかもしれないけれど、その一つひとつが集まるとき、
ほんとうに世界を変えてしまうほどの大きなエネルギーが形成さ
れる……

それは「集合意識」と呼ばれるものになるのです。

まさに、「祈りのチカラ」が最大のスケールで発揮される場面です
ね。(「祈りのチカラ」については、このブログの3月6日・8日付で
も書いています。どうぞご覧ください。)


さて、「集合意識」形成の場としては、今まさにたけなわの高校
野球甲子園大会も、特別なところという感じがしますね。

甲子園という晴れ舞台は、多くの選手たちにとって一生に一度
のこと。

その重みが一つひとつのプレーや、その合間の表情に、嫌でも
表れます。

満足のいくプレーができた後の選手たちの表情の、なんとすが
すがしく、輝いていることでしょう。

反対に、思わぬミスをしてしまったときの、あの残念そうな様子
には、見ている方もちょっぴりシュンとなってしまいます。

私は個人的にスポーツ観戦が好きなほうで、プロ野球を見るの
も楽しみなのですが、技のレベルではプロとは比べものになら
ないとしても、一球にかける思いの強さという面では、高校野球
に軍配が上がるかもしれませんね。

今大会も連日、見ごたえのある試合が生まれていますが、私は
ちょうどお休みでテレビ観戦していた二試合(熊本工vs三重、
明桜vs日本航空石川)がたまたま延長サヨナラ試合になり、と
ても劇的なシーンを目にしました。

一つ目の試合では、ずっとリードされていた三重高校が九回裏
の土壇場に同点に追いつき、延長十回裏についに逆転。

「あきらめずにやれば、何かが起きる」と信じる気持ちを教えられ
た気がしました。

二試合目は今日の第二試合。両チームとも序盤に奪った2点を
六回以降守りつづけ、最後は延長十二回裏、三塁ランナーへ
のけん制悪送球で日本航空石川高校が勝利を収めた試合で
したが、私は勝者以上に、悪送球というミスを犯してしまった明
桜高校のキャッチャーの無念の表情に心を揺さぶられました。

彼は三塁走者を刺そうと懸命に送球した結果、おそらく普段な
ら考えられないような、とんでもない高めの球を投げてしまった
のでしょう。

「一生に一度」という重み。その思いが彼の手からいつもの軽
やかな動きを奪っていたのでしょうか。

そんな彼を含め、敗れた選手たちにとって、敗戦はほろ苦い思
い出として残るのかもしれません。

でも、ほんとうに多くの人たちが、そんな彼ら球児たちの歓喜や
緊張、焦燥、絶望といった様々な表情に、えもいわれぬ感動を
覚えています。

そしてそれは、単に勝敗を超えたところにある「何か」に対する
思いなのです。

そうした、一人ひとりの抱いた思い、すなわち「念」が集って、
「場」の空気を作り上げ、それが「都市の空気」、さらには
「集合意識」と呼ばれるものにまで成長していくのでしょう。


甲子園の熱戦はまだ、しばらく続きます。
次はどんな感動が待っているのかな。とても楽しみです。


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