今の「空気」感

ここ一週間ちょっとの間に、空気がガラリと変わった感じが
します。

あれだけの猛暑がようやくおさまって、ずいぶん涼しくなっ
てきたのは言うまでもありませんが……

気温が下がっただけではなく、空気そのものの「質感」が
全然違うのです。

彼岸のころに夏から秋への移り変わりを意識するのは毎
年のことですが、今年はどこか特別な気がしませんか。

もちろん、日本中の気候はそれぞれ違うでしょうが……。


これはあくまで私の感覚ですが、数日前、自分の肌の様
子がその前日とは大きく変わっている、と思ったのです。

例えば、暑い盛りのときは、手の甲がガサガサ、ゴワゴワ
で、何度クリームを塗ってもよくなりませんでした。

でも、数日前、それが突然、スベスベになったんです。

これにはビックリしました。

一番よくわかったのが手でしたが、体のほかの部分の肌
も（特に普段日に当たるところが）確かに変化しているよう
です。

ほんの数日の違いなのに。

そして、この変化はもちろん肌だけではなくて、体全体……
やっぱりそれだけではなくて……

自分の内面にもあらわれています。

仕事がない夏休みの間、いっぱい時間はあったのに、頭
はまるで休眠状態でした。（冬眠ならぬ夏眠ですね。）

でも今は……ぴんと張り詰めた空気の中で、やっとものが
考えられるようになった感じがします。

もちろん左脳だけでなく、右脳も活発に動き出したよう。

この、秋の凛とした空気の中で、できること、やりたいこと
をいっぱいしたい、そう思うのです。

寒さに縛られて、また動きがとれなくなってしまう前に。


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今日の写真の花は、紫苑です。
母が、ご近所の畑に咲いていたのをいただいてきました。

今の空気に、ぴったり合う雰囲気があると思いませんか。


紫苑にはいつも風あり遠く見て

山口青邨