Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[48]  シチリア㉔ パレルモ4 「マッシモ劇場」

2013年09月21日 08時18分29秒 | 伊豆

シチリア、パレルモといえばやはりあの映画「ゴッドファザー」。
三部作のPart IIIで最後の悲劇があった場所、それがこのマッシモ劇場。

この日は表から行くと狙撃されそうなので裏からこっそりと(それは嘘です 爆)

映画で見た感じですともっとどでかい劇場だと思いましたが、結構コンパクトな
印象です。でも、これでもあのウィーンの、そしてパリのオペラ座に次いでヨーロッパ
では三番目に大きなオペラハウスなんです。

オペラ発祥の地イタリアの本土よりも大きなオペラ劇場が当地にあるというのは、
如何にこのパレルモが当時繁栄を誇っていたかということなんでしょうね。

ファサードはまるでギリシャのパルテノン神殿を思い出させるような。新古典主義の設計
です。異様に高い階高をとっているため、玄関がコンパクトに見えてしまうのかも知れません。

はい、来ましたよ。ここです、此処。この階段の途中でマイケルを狙った敵の銃の弾が外れて
彼の娘に当たって、マイケルが号泣したところです。映画「ゴッドファザー PART III」の最大
のクライマックスですよね。撮影は実際にここで行われました。

そう、マイケルの息子が堅気の商売の道、オペラ歌手となり、故郷のここで初演を行ったその
晩でありました。映画では例のシチリアを代表するスイーツ、カンノーロが裏切った幹部の
毒殺の小道具として使われた場面も印象的でした。

カンノーロはそれまで知られていなかったアメリカで、この映画がきっかけで大ヒット商品に
なったそうです。

しかし、あの映画はホントに良く出来た映画で、単なるヤクザ映画ではなく、家族の紐帯という
のを見事に描き出している傑作ですね。実は先週もTVのCSで見てしまった。今月末もまた
やるそうで、また見ちゃうかも(苦笑)

ボクみたいにこうしてこの劇場を本場で見てみたいとなるんですから、映画の力って
恐ろしいです。

この劇場のこけら落しは1897年。なんと建築資材の殆どはシチリアで調達されたという
ことです。その代わり、建設期間はなんとなんと33年もかかったそうです。

あの映画の狙撃シーンは夜の撮影。ということでボク等も夜再びお邪魔して(笑)
やはり昼観るより夜のほうが感激もひとしお。

 

劇場の玄関前では二匹のワンコが。この二人(二匹)、昼もこんな格好して寝ていた。
流石、イタリアの犬、とってもぐーたらでありました(爆)

 

ー続くー

 


イタリア紀行[47]  シチリア㉓ パレルモ3 市場

2013年09月20日 08時05分04秒 | イタリア紀行2013

パレルモの市場を覗いてみました。ヨーロッパのマーケットっていつも見ていて楽しいの
です。もう夜の6時くらいで買い物客はかなり少なめでしたが、その分ゆっくり見て回れ
ました。

 

見慣れぬ食材が一杯。左の写真の紐状のものは一体何でしょう。うなぎのようにも見えたの
ですが、ちょっと細すぎ。まさか海蛇じゃないでしょうね。

ピーマンとかパプリカが日本のものとは違って一回りも二回りもでっかい。
それと色がいいんですよね。それで食材の色に負けないように食器も鮮やかな
色合いのものが多いのでしょうか。

このいんげん豆のおばけみたいの。こんなでっかいのは初めて見ました。一本で腹いっぱい
になりそう(笑)

 

右の写真の上のでっかい鍋に入っているのは茹でたじゃがいも。街角の八百屋にも
同じように茹でたじゃがいもを何箇所かで見ましたが、パレルモの住人は自分で
茹でないのかなぁ。まぁ、綺麗に皮を剥いて茹でてくれてると便利ではあります。

色々な種類のオリーブ。シチリアはイタリアでも一番オリーブの出荷量が多いそうです。
でも、種類はスペインのほうがもっとありますね。両国とも本場だけあって、とても美味しい。

 

こちらはお肉屋さん。日本と違いブロックのでかいこと。まぁ、お肉も新鮮そうで、食欲を
そそりますわ。

 

ー続くー


イタリア紀行[46]  シチリア㉒ パレルモ2

2013年09月18日 07時58分41秒 | イタリア紀行2013

シラクーサから一気に6時間くらいかけて高速道路を突っ走り、島を半周してパレルモに。
殆ど追走してくる車もすれ違う車もないような閑散としたフリーウエイで運転は非常に楽で
ありました。

そして宿。パレルモ市内は大変に交通マナーが悪い上、一通が多い、狭いという話を
聞いていたので、大通りに面して目標となるランドマークのある宿を。そこはパレルモ
鉄道駅から近く、でっかい植物園の前。お陰様で全く道に迷わず到着。

宿の前には植物園のジャカランタが満開。なんともまぁ豪華に咲いています。
向こうの大通りにもジャカランタの並木道が。こうしてお花見が出来たのは
とってもハッピー。

チェックインを済ませたら早速町中散歩。例によって小型の手提げ袋という出で立ちで
颯爽とホテルのフロントの前を通りかかったら。ホテルの方から「そんな格好で町中を
歩くのか?危険だからパスポートはフロントで預かる、多額の現金は必ず部屋の金庫
に入れておいたほうがいいよ」ですって。

まぁ、とってもご親切にということで、早速パスポートを預けていざ出陣となりました。
(金は常に必要最小限しか持ち歩きません)

上の写真はホテルから徒歩5分くらいのパレルモ鉄道駅。駅そばはきっと危ないだろう
と思い近寄らぬことに(苦笑)

大きなランダーバード(円形交差点)とその外周に沿った建物。聞けばこのパレルモは
17世紀にかなり大々的な都市計画を行い、当時最新の都市計画の叡智を集めて建設
された街として知られています。このように街路の線形を意識して作られた建物が多く、
これからの街歩きに期待が持てます。

とある住宅(アパートメント)のピロティに設えられたステンドグラス。上の半円の窓の
デザインはもしかしたら天秤バカリ?弁護士事務所かそれに類いした建物かも。
色合いがとても綺麗でありました。

なにげに撮った写真ですが、編集していて初めて気付きました。まぁ、女性の人口密度が
高いこと。ていうか男が一人もいない(笑)

広い道もこんなに車が駐車していると・・・気の弱いボクなぞはとても運転する度胸は
ありませぬ。

 

ー続くー


イタリア紀行[45]  シチリア㉑ パレルモ1

2013年09月16日 12時48分49秒 | イタリア紀行2013

シラクーサからシチリアの首都パレルモへ向かうフリーウェイがら見たシチリアの海。

内陸部はこんな風な石灰岩でしょうか、切り立った山が続きます。まるで、西部劇のロケにも
使えそうな風景。そう言えば昔流行ったマカロニ・ウエスタンはイタリア本土で撮影されました。
地層的には同じかも知れません。ギリシャの風景にも似通ったものがありますね。

向こうに見える高い山があの有名なエトナ火山。まるで富士山のよう。れっきとした現役の
活火山。ヨーロッパ最大の活火山です。殆ど毎日標高が火山活動のため変わるそうです。
最近のデータでは3,300M強ですから富士山と殆ど同じくらい。

日本では余り話題になりませんでしたが、今年の富士山の世界遺産登録と一緒にこの火山
も世界遺産登録されました。イタリアはじめ、シチリアでも全く日本と違って騒ぎにはならず、
普段と変わらぬ庶民生活であったそうな。確かにイタリア自体、世界遺産が既にゴロゴロ。
今更なによという感覚かも知れませんね。

愈々最後の訪問地、あのマフィアの巣窟、パレルモが近くなってきました。

 

ー続くー


イタリア紀行[44]  シチリア⑳ シラクーサでの夕食

2013年09月15日 07時54分07秒 | イタリア紀行2013

夜10時を大きく回った頃。宿の可愛いお嬢さんに教えてもらった宿のそばのレストラン。
地元で超人気店ということで勇んでいったのですけど、あらら、もう満席で今日の材料は
売り切れですって!

残念、海外で食材がなくなるような人気の店って初めて。ちょっと残念でした。

仕方なく、お隣のお店に。はい、ここでも定番のビールをお願いして、白ワインを頼んで。
ん~ん、このビールもきりりとしてうまい!

ボクが頼んだのが海の幸スパゲティ。実はここでもウニのスパゲティをお願いしたんですが。
回答はやはりまだ生育が悪くて解禁されておらず、よって市場に出ていないんですって。
やはり今年はどの国も異常気象なんだと改めて実感。残念至極。

それにしてもこのボリューム。海に近いせいか、魚介が新鮮。味付けもマイルドでとっても
美味しかったです。

こちらは奥様が頼んだアサリのボンゴレ。ちょっと分けてもらって試食。アサリが肉厚で
ぷりんぷりんと。こちらの料理にはほとんどのメニューに香草が載っていますが、これと
の相性が抜群。なんやら場末の食堂って感じではありましたが、それでもなかなかの
お味。シチリアの食文化は素晴らしい。

これはパプリカのマリネ。ボクも時々作るのですが、なかなかこういう味には出来ません。
日本のパプリカとちょっと味が違って、噛みしめると後から甘みが浮いてくるんですよね。
あとオリーブオイルの鮮度が問題なのかも知れません。

焼き魚。これもオイルとホワイト・ビネガーで戴きましたが、ビネガーがいい味で。
魚自体は日本と変わりはないけど、調味料の違いでまた醤油とは違った魚の
旨さを感じます。

はい、またまた満足の夕食でありました。

 

ーこの項おしまいー

 


イタリア紀行[43]  シチリア⑲ シラクーサの旧市街3

2013年09月14日 16時28分23秒 | イタリア紀行2013

夜も深まって(と言っても8時くらいですが、まだこんな明るくて)、街の明かりが灯されて。
ここはシラクーサの旧市街の中心部。広場には噴水があって、周りは市庁舎やその関連
施設のようであります。

心配していた治安の問題も全くなさそう。極めて穏やかな、しっとりした感じの町並みです。
そうそう、ここはあのギリシャの賢人、アルキメデスのご出身地でありました。

プリント生地のお店かしら。とても色鮮やかな。やはりイタリア、この色彩感覚は
ちょっと真似が出来ません。

ドレスアップして、これからレストランにでも行くのかしら。欧米の人ってオン・オフの
切り替えがホントに上手。ボクなんかは年中短パン、Tシャツで(苦笑)

中心街にあるカテドラル。小さな教会ですが、ギリシャ風の建築でなかなか素敵な
ファサードです。やはりイタリア本土の教会とはちょっとテイストが違います。

港町のイメージでこの街を散歩しましたが、あの喧騒さとかいかがわしさが全くなく、
なんやらあのほのぼのしたイタリア映画に必ず出てくるアット・ホームな街という
印象を強くしました。

ボクのイタリア・ローカル都市の経験の中ではベスト5に入るくらいのいい街です。

 

ー続くー

 

 


映画:許されざる者

2013年09月10日 17時05分05秒 | FILM

試写会をを見に行って来ました。あの渡辺謙が主演で話題になっている作品です。

結論、残念ながらボクの趣味ではありません。クリント・イーストウッドのあの有名な
作品には勝てなかったということです。というのも、主人公が亡くなった奥様との約束
まで破ってまた殺人を犯す理由がこの映画では全く理解できませんでした。

更に、この映画ではアイヌに対する虐待も根底にあるようですが。多分、韓国人の
監督、日本よ歴史をよく見ろと言いたいんでしょうか。この作品よりも小説で船戸与一
さんの「蝦夷地別件」という凄い超大作を読んだほうが歴史認識は出来ます。アイヌの
反乱を描いた作品ですが、ボクはこれ以上のアイヌの歴史を描いた小説作品はまだ
知りません。監督もこの少数民族問題を、もしテーマとしたならば、この作品は事前に
絶対に読んでおくべき。

ま、恐らく日本人の殆どの人が分からぬアイヌ語を俳優に喋らせた努力は買いますが。

それと劇場版と違うのかも知れませんが、ドルビー・システムが効いた劇場での試写会。
俳優さんの声が聞き取りにくいこと。特に、肝心なキーとなる場面と佐藤浩市さん。彼、普段
からよく聞き取れぬ場面が多いし、今回も。多分音響効果のせいと、ボクの老化のせい
だろうと思うのですけど。
逆に普段は全く発声が分からぬ柄本明さんが、かなり明瞭に聞こえたのはびっくり。ありゃ、
相当、監督にやられたなと思いましたが(笑)彼の違った演技が見られたのが収穫かな。

もう一つの収穫は顔を切られた女優さん。彼女しっかりした演技でこれから楽しみです。
残念ながら名前が読めない(苦笑)

え~と、もう一つの話題であります、小池栄子さん。凄いいい役を得たですね。ちょっと
違った彼女の姿を見たような気がしますが、もうちょっと陰影が欲しいなぁ・・・

何れにしても、この作品、見終わって「なんで?」という疑問だらけ。この監督の「悪人
という映画も見終わって同様の感想を持ちましたが。やはり、この人「フラガール」の
ような明るい映画のほうがあっているようにボクは思います。

 

■この映画の評価:★★☆☆☆(★5つが最高評価)

 


でっかいプレゼント

2013年09月10日 08時40分10秒 | 日記

このところ涼しい朝が続いています。
でも、時折あの積乱雲がイタズラをして、かつてない豪雨とか竜巻とかを
連れてきてくれちゃって。

この日も空を見上げて遠くの雲がもくもくと積乱雲に発達しそうと感じ、どこかで
雨やら竜巻が生じているのではと思っておりましたら。

こんなでっかいでっかい七色のアーチが。

きっとどこかで大雨が降ったかも知れませんが、時には積乱雲も嬉しいプレゼントを
してくれるんだと。
久しぶりに見たアーチにとっても感激の一日でありました。

 


イタリア紀行[42]  シチリア⑱ シラクーサの旧市街2

2013年09月09日 16時14分49秒 | イタリア紀行2013

シラクーサの旧市街の散歩の続きです。
夕暮れ時ともなれば細い路地にテーブルが出され、レストランも稼ぎどき。
しかし、この細い道にミニがよく似合いますが、車出せないですね(苦笑)
こんなところにぶち当たっったら最悪。バックでこの細い道を後戻りなんて
ボクには到底出来ません。

裏通りは人気もなく、騒音も全く聞こえて来ません。

これは何かの工房でしょうか。アンティークな飾り物主体のお店のようです。

こちらは洋装店。流石イタリアという感じのバッグ。色遣いが素敵です。
家の奥様なぞは流石にこれを持って東京は歩けませぬと弱気であります。ヨーロッパの
シニアな女性って結構こういうのを持って颯爽と歩かれていますが・・・

旧市街の目抜き通り。若い人たちの人口密度がぐんと上がって。
日本もそうですけど、最近の若い女性のスカート姿って殆ど見かけませんね。
ま、最近はおばさまたちもパンツ姿が多いようですが。これは海外でも同じです。

右の建物。窓を全面潰して、タレントさんの顔写真を。オペラの歌手かなぁ。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[41]  シチリア⑰ シラクーサの旧市街1

2013年09月09日 08時29分40秒 | イタリア紀行2013

夕暮れどきを見計らって旧市街地を散策。このシチリア、あのマフィアの国というイメージが
あるし、まして港町。ちょっとおっかなびっくりの探索でありましたが。意外や意外、全然治安
を心配するような面は全くなく、寧ろこじんまりとしてとてもアット・ホームな雰囲気で、イタリア
を散策しているという気分に浸れました。 

旧市街地の入り口辺りにあったギリシャ時代の遺跡。これも神殿の跡であります。

おそらくこれから食事にでも出かける方たちでしょうか。こういう風景を見るとまるで
自分が映画の中にいるような気分になってきます。映画と言えば、シチリアはあの
「ゴッド・ファザー」が突出して有名ですが、「ニューシネマ・パラダイス」という、映画が最大の
娯楽であった頃のシチリアを描いたとっても素敵な作品があります。場所はアドリアーノ
という村が舞台ですが(今回は残念ながら行ってません)、是非機会があればご覧ください。
かなり感銘を受けると思いますよ。

こういう場所もあって、ボクも多少ビビるのですが、構わず突き進んで(笑)

 

ー続くー

 


イタリア紀行[40]  シチリア⑯ シラクーサのギリシャ劇場

2013年09月07日 08時34分13秒 | イタリア紀行2013

あの素敵なアグリジェントのお宿を辞して、車は一路イオニア海に添って北上。
シラクーサという古都に向かいます。途中で撮影したイオニア海。

シラクーサの港の近くに宿を取り、運転の疲れを癒やすため暫し午睡。夕刻徐ろに町を散歩
です。

 

こちらは新市街の目抜き通り。ここも一方通行が多いです。宿に着く前に一通の標識(写真右)
を見落として逆走。幸い、車の通りが少なくて事なきを得ましたが。日本と違って、こんな低い
場所に看板出さないでよね。てっきり目線より上しか見ない習慣があるものだから・・・(汗汗)

向こうに見える三角錐の建物は教会です。

ホテルから1時間くらい歩いたでしょうか。鬱蒼とした森のなかに。ジャカランタの大木が
綺麗に花を咲かせて。昔いたケニアではこの花が春になると咲きそろい、桜の花の代わり
に皆でお花見をしたものでした。

こちらがギリシャ劇場。ギリシャ時代紀元前3世紀に建設されました。その後ローマ人に
より改築を経て現在に至るでありますが、ご覧の通り現在でも十分に活用されています。
丁度この日はシチリアの人気アーチストの演奏会とかで、実は入場禁止というか、
チケットが売り切れて入場出来ないはずでありましたが・・・

別に演奏は聞くつもりもなかったので、チケット売り場の若い女性になんとか1分でもいい
から見せて欲しいと懇願。変なオヤジだと思ったんでしょうね、にべもなく売り場の窓口
を閉めちゃって(苦笑)

途方に暮れておりましたら、丁度近くにセキュリティ・ポリスが何人か屯していて。そのうち
の一番偉そうなひと(マフィアのボスみたいな方でしたが)に、「実は日本からはるばる
この遺跡を見に来たんだが、まさか今日演奏会があるとは知らず・・・明日日本に帰らねば
ならないし。なんとかちらっとでも見せて貰えませんか」と懇願。びっくりしたのは、このボス、
二言返事で「分かった、5分だけなら入場させてあげる」だって!で、若い可愛い女性を
案内役につけてくれて。彼女イタリア語しか話せませんでしたが、何か一生懸命説明して
くれて。(ボクは今スペイン語を勉強中で、その甲斐あってか、イタリア語は3分の1
くらいは朧気に分かるようになっています)

でも、シチリアの人って親切ですねぇ。まぁまぁ、家の奥様なんぞは大感激。こんなふうに
されるとファンになっちゃいますよね。お陰でただで演奏まで聞いちゃったりして。結局
5分どころか30分近くもいちゃって。ほんと有難うございました。

 

一番上はこんなふうになっていて。この孔は一体何でしょう。明らかに人があけたもの
と思われますが。案内のお嬢さんにお聞きしたんですけど、残念ながら英語は通ぜず。

で、彼女が案内してくれたのがここ。なんと劇場の一番上に泉が。彼女「Fontana」と
言ってましたので間違いないのですけど、もしかしたらローマ人の作ったものかも、です。
恐らくサイフォンの原理を使って、この丘の上まで水道を通していたのではと想像して
ますが。

この劇場、古代から15千人が収容できたそうです。現代だってこの人数を収容できる劇場
は日本でもないし。如何に、ギリシャ、ローマ時代にこの町が繁栄していたか、これで分かり
ますね。それにしてもマイクのない時代、15千人もの観衆を酔わせた当時の俳優さんやら
歌手の喉ってどんな構造をしてたんでしょう。

いんや~、シチリア人のご親切に感謝、感謝であります。

 

ー続くー 


イタリア紀行[39]  シチリア⑮ アグリジェントの小粋なレストラン

2013年09月04日 16時13分10秒 | イタリア紀行2013

あのホテルの陽気なイタリア人の代表なような宿のオヤジさんに紹介されたこのレストラン。
まだ出来て1年くらいとのお店のオーナーの話でありましたが、なかなかのもの。こんなところに
(と言っては失礼ですが)、こんな素敵なお店がとちょっとびっくり。お値段もお手頃で、味も良し、
従業員の接客も素晴らしく、流石食の宝庫シチリアと感心した次第です。

お店の看板を写したのですが、このスペル、よくわからない(苦笑)なんて読むんんでしょう。
「SIMPOSIO」あるいは「SIMPACIA」かなぁ。

 

 

 

 テーブルに案内されて、オーダーしたプレートが出てくるまで、他の客もいないのを幸いに、
例によって室内を撮影しておりましたら、店のマネージャーが何か勘違いされたんでしょうか。
ボクを日本の料理評論家と思ったのか・・・
良かったら店内を案内します、なんて言って、全部で2フロアーある全室(ダイニングが全部
で5部屋、全部入れると100人くらい座れるテーブル席がありました)
勿論、バーカウンターも休憩の前室もあって、完璧なレストラン。最後にはオーナー始め
コック長まで挨拶に来たりして(苦笑)

テーブル・アレンジメントもこじゃれています。

 

まずはビールで喉を潤して。お次は赤ワインを。ハウスワインですが、これが結構な
お味で。勿論ビールも美味いのです。イタリアはワインの国。ビールなんてもっての
他という人もいますが、イタリアビールはなかなかの味なんです。イタリア人も平気で
ビールを飲んでます。イタリアに行ったら是非ビールも試してね。

このワインのデカンタ、素敵でしょう(誰ですか、シビンみたいだなんて! Oh,No!! 爆)
こんなの自宅でも使ってみたいけど、置き場に困るのよね。

前菜のパスタ。実はシチリアは「うにのスパゲティ」が有名。ところが、今年は例によって
天候不順。まだうにが取れないんだそうです。例年ならこの時期には解禁になっている
んだが、とても申し訳ないとのオーナーの説明がありました。で、残念ながらシーフード
のスパと相成りましたが、これがエビのミソの、あのまったりした味が嬉しく、絶品であり
ました。

こちらは白身魚。トマト味のソースが、これまた美味。

イタリア版ラタトゥイユ。上に載っている黒いのが不思議な味で、丁度挨拶に見えられた
コック長に聞いたら、なんとナスの皮ですって。これを細く切ってオリーブオイルでカリカリ
と揚げたらしい。なんとも言えぬ不思議な味で、これはボクの「Bの料理」でもいずれ使って
みたいです。

こちらはイタリア・ナスとズッキーニ、パプリカの焼き物。

いずれも素材のうまさを引き立たせる焼き方で、ハーブの味と香りが素敵な逸品で
アグリジェントのあの遺跡の感動を改めて思い出しながら美味しく戴きました。

場所はホテルから歩いて数分のところです。

 

ーこの項おしまいー

 


東京探訪記:スケッチ 新宿駅東口

2013年09月03日 16時07分48秒 | 東京探訪記

新宿大ガードを潜って歌舞町方面を臨んだところです。新しいヤマダ電器の再開発ビルが
見えますが、昔ここに何があったか、既に記憶の外になっています。

東口アルタ前。

お馴染みの果物屋さん。果物のスケッチ画、雰囲気が出てこういう材料にこのソフトは
うってつけかも。

 

再び東口から歌舞伎町方面へ。新宿一のラーメン激戦区ですが、一時の勢いがありません。
あの美味しいラーメン屋さんの日高ラーメンがいつの間にかなくなってしまった。時代の流れ
でしょうけど、ちょっと寂しい気も。

歌舞伎町交差点。

ちょっと危ない新宿区役所の裏通り。こうしてソフトを通すとケバさが消えて・・・

 

ー続くー

 

 

 

 


イタリア紀行[38]  シチリア⑭ アグリジェント 「神殿の谷」7

2013年09月03日 08時47分53秒 | イタリア紀行2013

今回の神殿の谷巡りも愈々終焉に。大分最初の出発点から長い距離を登ってきました。
ふと振り返ると。
いやぁ、あのコンコルディア神殿の美しい姿が。まさにアテネのパルテノンを想起させる
姿です。小高い丘の上というギリシャ神殿建築の鉄則がこのシチリアにも活きていました。

この画面の尾根筋が見える範囲でずっと奥のほうから歩いてきました。この風景を見た
瞬間、今までの疲れも暑さも見事に吹き飛んで。

一面に見える緑はオリーブとアーモンドの大木。特に春のアーモンドの開花時期は
素晴らしいでしょうね。三年前ミラノを3月の下旬に訪問した時、一面ミモザとこの
アーモンドの花が満開で、日本の桜の花見をしている気分になりました。 

初夏の黄色い花に囲まれたヘラ神殿です。ヘラはギリシャ神話の全能の神、ゼウスの奥様。
この神殿は彼女に捧げられたものです。

 

この神殿の基壇(下部)の色が上と違って白っぽくなっているのにお気づきでしょうか。
元々はこの神殿の谷の神殿全部は白い漆喰が塗られていたそうな。更に、其の上には
極彩色の塗装がなされていたという。ちょっと想像が出来ませんが。

かろうじてこの神殿の下部だけが白くなっていて。不思議に思って色々調べてみたら
そんな記述に出くわしました。

この神殿は標高で120mの位置にあるそうです、地中海にも近いので、きっと海からも
みえるんでしょうね。一度海からどんなふうに見えるのか見てみたい気もします。

これ、オリーブの巨木。でか~~~!こんなの初めて見ました。

さて、ヘラ神殿ともサヨナラをして元きた道を戻ります。コンコルディア神殿にもサヨナラを告げて。

閑話休題。この神殿の谷で見つけたビーナス。下の方にカメラマンがいるのですけど、
なんと物凄いショッキング・ピンクというか、オレンジのドレスで、とても遺跡の雰囲気と
似合わぬ服装をされて(笑)

恐らくモデルさんなんでしょうね。下の谷で出会って、ボク等が2,3時間遺跡見物を
している間、ずっと同じ場所で撮影をしていました。お疲れ様です(笑) 

 

ー続くー