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イタリア紀行[48]  シチリア㉔ パレルモ4 「マッシモ劇場」

2013年09月21日 08時18分29秒 | 伊豆

シチリア、パレルモといえばやはりあの映画「ゴッドファザー」。
三部作のPart IIIで最後の悲劇があった場所、それがこのマッシモ劇場。

この日は表から行くと狙撃されそうなので裏からこっそりと(それは嘘です 爆)

映画で見た感じですともっとどでかい劇場だと思いましたが、結構コンパクトな
印象です。でも、これでもあのウィーンの、そしてパリのオペラ座に次いでヨーロッパ
では三番目に大きなオペラハウスなんです。

オペラ発祥の地イタリアの本土よりも大きなオペラ劇場が当地にあるというのは、
如何にこのパレルモが当時繁栄を誇っていたかということなんでしょうね。

ファサードはまるでギリシャのパルテノン神殿を思い出させるような。新古典主義の設計
です。異様に高い階高をとっているため、玄関がコンパクトに見えてしまうのかも知れません。

はい、来ましたよ。ここです、此処。この階段の途中でマイケルを狙った敵の銃の弾が外れて
彼の娘に当たって、マイケルが号泣したところです。映画「ゴッドファザー PART III」の最大
のクライマックスですよね。撮影は実際にここで行われました。

そう、マイケルの息子が堅気の商売の道、オペラ歌手となり、故郷のここで初演を行ったその
晩でありました。映画では例のシチリアを代表するスイーツ、カンノーロが裏切った幹部の
毒殺の小道具として使われた場面も印象的でした。

カンノーロはそれまで知られていなかったアメリカで、この映画がきっかけで大ヒット商品に
なったそうです。

しかし、あの映画はホントに良く出来た映画で、単なるヤクザ映画ではなく、家族の紐帯という
のを見事に描き出している傑作ですね。実は先週もTVのCSで見てしまった。今月末もまた
やるそうで、また見ちゃうかも(苦笑)

ボクみたいにこうしてこの劇場を本場で見てみたいとなるんですから、映画の力って
恐ろしいです。

この劇場のこけら落しは1897年。なんと建築資材の殆どはシチリアで調達されたという
ことです。その代わり、建設期間はなんとなんと33年もかかったそうです。

あの映画の狙撃シーンは夜の撮影。ということでボク等も夜再びお邪魔して(笑)
やはり昼観るより夜のほうが感激もひとしお。

 

劇場の玄関前では二匹のワンコが。この二人(二匹)、昼もこんな格好して寝ていた。
流石、イタリアの犬、とってもぐーたらでありました(爆)

 

ー続くー