お次ぎは世田谷区の高級住宅街が立ち並ぶ岡本にある「岡本公園民家園」です。
この建物は江戸時代中期のもの。元々は同じ世田谷の瀬田にあったものを
移築しています。
目をこらすと、家の中では女性が赤ちゃんをあやしていました。
軒下です。随分と沢山の横木が見えますけど。間口が広いからこんなに沢山の
丸太が必要になるのかしら。
家の脇には当時の農家が使っていた機材が陳列されています。瀬田や岡本の地域は
例の国分寺崖線からにじみ出た湧き水や多摩川の豊富な水を利用して水田が広がって
おりました。
家の内部の部屋割りは今回ご紹介する三つの古民家園の建物と殆ど同じです。
土間と水屋、囲炉裏の切った居間と畳敷きの二部屋という構成。厠と風呂場は
別棟です。
江戸時代の標準的な農家の建築スタイルなんでしょうか。
土間に掛けられた鋤・鍬等の道具。そして草鞋(わらじ)。
ところで、草鞋と草履(ぞうり)の違いって分かりますか?この写真の中には二種類があるそう
ですけど。ボクにはどれがどれだか全然分かりません(苦笑)
土間の天井裏です。意外と細い梁を使っているのにびっくりです。それも真っ直ぐでは
ないし。茅葺屋根って結構な重量になると思うのですが、この程度の梁で過去の地震
によく耐えたと感心しきりであります。
屋根の妻側です。この茅をスパッと切った切り口。なんともきれいなものです。
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Phoenix 東北&関東
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