坂道が続きます。観光客の中には途中で登るのをやめて引き返す人も多いとか。
ここでふと思ったのは、これは単なる宿場町の様態じゃないということ。
確かに南アルプスの端っこの方で、木曽路は山の中というのは分かりますが、
長道中でやっと宿が見えたと思ったら、この坂道で宿を選ぶというのは心理的に
ちょっと(苦笑)
如何に健脚の昔の人たちも、この坂道を見てガクッと来たんじゃないでしょうか。
理由として考えられるのは参勤交代も始まった頃、世情もまだ安定していない時期、
ある種の砦的要素、軍事的目的も兼ねてこの町並みが作られていたのではないの
かしら。
そういう見方をすると、上の写真の坂道は右に大きくほぼ直角に曲がっています。
城造りでよく見られる曲郭と同じ発想で作られていると見てもよさそうです。
朝7時を少し回った頃。早起きの観光客がぼちぼちと散歩をする姿が。結構外人さんの姿が
多いのにびっくり。
路の両側にはこんな水路が。急斜面だけあってごうごうと音を立てて流れていました。
昨夜はこの街道筋の一軒に泊めてもらっていたのですが、早く目覚めたのはこの水音
のせい。てっきり激しい雨音かと思ったくらい(苦笑)
考えてみれば木曽路はヒノキの産地。ある程度の保水がないと育たぬ種類ですので、
当地の水はかなり豊富なんでしょうね。泊まった家の前には、江戸時代からの井戸が
ありました。こんな急斜面に井戸が掘れるとは。江戸時代ですので、深井戸でも10m
か15m程度。かなり豊富な水量を持つ水脈があると睨みました。
横道からの撮影。用水桶が懐かしい。
急勾配に建てられた建物。アプローチのためにこんな石垣が。
これまた何の花でしょう?土地が変わるとやはり草花もちょっと違って見えます。
しべが随分と長いなぁ・・・
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Phoenix 東北&関東
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