Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

木曽路③ 「馬籠宿」(3)

2012年08月20日 16時18分35秒 | 国内旅行記

坂道が続きます。観光客の中には途中で登るのをやめて引き返す人も多いとか。
ここでふと思ったのは、これは単なる宿場町の様態じゃないということ。
確かに南アルプスの端っこの方で、木曽路は山の中というのは分かりますが、
長道中でやっと宿が見えたと思ったら、この坂道で宿を選ぶというのは心理的に
ちょっと(苦笑)
如何に健脚の昔の人たちも、この坂道を見てガクッと来たんじゃないでしょうか。

理由として考えられるのは参勤交代も始まった頃、世情もまだ安定していない時期、
ある種の砦的要素、軍事的目的も兼ねてこの町並みが作られていたのではないの
かしら。

そういう見方をすると、上の写真の坂道は右に大きくほぼ直角に曲がっています。
城造りでよく見られる曲郭と同じ発想で作られていると見てもよさそうです。 

朝7時を少し回った頃。早起きの観光客がぼちぼちと散歩をする姿が。結構外人さんの姿が
多いのにびっくり。

路の両側にはこんな水路が。急斜面だけあってごうごうと音を立てて流れていました。
昨夜はこの街道筋の一軒に泊めてもらっていたのですが、早く目覚めたのはこの水音
のせい。てっきり激しい雨音かと思ったくらい(苦笑)

考えてみれば木曽路はヒノキの産地。ある程度の保水がないと育たぬ種類ですので、
当地の水はかなり豊富なんでしょうね。泊まった家の前には、江戸時代からの井戸が
ありました。こんな急斜面に井戸が掘れるとは。江戸時代ですので、深井戸でも10m
か15m程度。かなり豊富な水量を持つ水脈があると睨みました。

横道からの撮影。用水桶が懐かしい。

急勾配に建てられた建物。アプローチのためにこんな石垣が。 

これまた何の花でしょう?土地が変わるとやはり草花もちょっと違って見えます。
しべが随分と長いなぁ・・・

 

 

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MINIチャリ散歩:お鷹の道①

2012年08月20日 08時17分36秒 | MINIチャリ散歩

武蔵国分寺の山門前から こんな閑静な小道が続いています。これが名水百選にも
選ばれた武蔵野台地の湧き水が作る用水路に沿っています。

当地の付近は徳川尾張藩の鷹狩り場として1748年から使われており、そのこと
から「お鷹の道」と呼ばれるようになりました。

ボクの勝手な想像ですが、武蔵国分寺の項で、家康が軍勢2万余騎を引きつれ
江戸に下向した時、飲料水の問題で現在の府中周辺に長らく駐屯せざる得なかった
と書きましたが、その間の軍事演習も当然この辺りで行ったのではないかしら。
当時岡崎以東の東海道は徳川の掌握下ではありましたが、東北・関東北部はまだ
予断を許さぬ時代、北の守りの要であった当地は軍事拠点としても重要で、それ故
尾張徳川の鷹狩り場として江戸城が完成した後も徳川の直轄地としたのではない
でしょうか。

 

現代ではそんな話しは別に、清水が静かに流れて。ここは今の時期蛍の生息地として
夜も家族連れの散歩姿が。

こちらは数年前までとある民家の長屋門でありましたが。今回確認したら国分寺市の
歴史資料館になっておりました。

 武蔵野の雑木林に囲まれた静かな散歩道が続きます。木陰と用水の水のお陰で
日陰の散歩道は恐らく2,3度違うんじゃないでしょうか。

 

 

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