愚息の婚約者のご親戚にご挨拶し、大歓待を受けた翌日の早朝、木曽路は馬籠宿を
散策。
馬籠宿の入り口の道標の上にツバメが。まさに旅ツバメよろしく、石畳の続く宿場道を
のんびり散策となりました。
この坂が旧中山道。坂道を下ると馬籠城が。もっとも現在ではその痕跡は全くありません。
あの皇女和宮が徳川家に降嫁したときもこの道を通ったんでしょうね。本来なら東海道を
下がるべきであったのが、幕末の世情も険しい時代、警備上の問題もこれ在りで、中山道
を通らねばならなかったと。
この道をどんどん突き進むと京都です。
馬籠といえば思い浮かべるのが明治の文豪、島崎藤村。あの名作「夜明け前」の舞台で
藤村の実家は馬籠宿の本陣や庄屋を務めた名家の出自。明治14年に上京し、あの銀座
の泰明小学校に通ったことは有名。
島崎家の先祖は三浦半島の津久井家といいますから、その縁で晩年は湘南大磯で過ごした
のでしょうか。
こちらは島崎家の菩提寺、永昌寺。島崎家の先祖による1558年の創建。山号は西沢山。
島崎家の墓は二つあり。右側の新しい墓地に藤村の遺骨が納められていました。藤村の菩提寺は
大磯の地福寺に収められ、当寺には分骨であるそうな。
永昌寺山門前の地蔵群です。
木々の間から遠くに見える民家の辺りが旧馬籠城の在ったのではと思いますが、
今はその面影はありません。
(続く)
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