一連のこと。

2016-11-01 | 将棋
昨日は月例報告会で棋士に一連の経緯と自分の行動意図を説明しました。その後に囲み取材を受けましたが、報道された記事でこれでは発言が後退しすぎと言うか、最初から何もしなかったほうが良かったという体になってしまっているので、そこは訂正させてもらいます。連盟の公式HPでなく個人のブログに書くのは褒められた行為ではないかもしれませんが、ずっと誤解されるのは耐えられないので。
まず、島さんが言ったとされる自分の発言については島さんとの間での言葉のあや、解釈の違い、さらに報道を介すことで自分の本意ではない形で世に出てしまいました。これについては島さんとも確認した上で「渡辺君の本意でないなら直したほうがいい」と言ってもらったので昨日の月例報告会と取材でその旨を伝えました。初動から三浦九段を呼ぶまでに時間的余裕がなかったですし、自分も島さんに行動意図を丁寧に説明しなかったこと、島さんは対局者、主催者との折衝、マスコミ対応で10月10日から寝る暇もなく動いていたことは発言を修正する上で棋士にも理解を求めました。

次に今回の自分の行動意図について。10月上旬の時点で放っておいても三浦九段に対する報道が出る可能性が高いことを知りました。このまま竜王戦に入れば七番勝負が中断になる可能性もありますし、将棋連盟にとって最悪の展開は後に隠していたと言われることです。七番勝負が始まってから対応するのでは遅いので、この状況を常務会に報告。報道が出ることを知っていながら放置して最悪の状況を迎えるリスクを取るか、事前に三浦九段に話を聞くかのどちらかしかないわけで、後者を選ぶまでは止むを得なかった思います。
三浦九段の対局中の行動及び、棋譜の観点からも疑問が生じている(ソフト指しがあったと断定はしていない)ことから、常務会が竜王戦の開幕前に三浦九段に話を聞く、までが自分の行動意図です。常務会が三浦九段を呼んだ時点で自分の行動意図は達成しているので、これ以降は自分の意思が反映されることはありません。
常務会が三浦九段を呼んだ時点ではソフト指しがあったと決め付けているわけではなく、処分ありきでもなく、あくまで話を聞く場でした。常務会が三浦九段を呼んだ後は様々な展開が考えられたでしょうし、それについて推測するのは主観が入ってはいけないので控えます。
この件について情報が錯綜して混乱させてしまったことを申し訳なく思います。

今後は第三者調査委員会の調査をお待ち下さい。
第三者調査委員会設置のお知らせ(将棋連盟)
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