窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・竜王戦 2ちゃんねる論

2016-11-16 00:24:43 | Weblog
「2ちゃんねる」の議論はネット社会の状況を端的に表しているように見えます。

そこでは各人の社会的なステータス、年齢、性別は一切不明です。

そうして、そこに書かれた文章や記号のみが自分を表すものです。


「○○の落書き」と揶揄される事もありますが、基本的には語り合う場所、そうして議論の場所でありましょう。

何かを一方的に主張する者は最終的には相手にされなくなります。

そうしてまた、必要以上に専門的であったり、難しい言葉を使って難しく表現することも嫌われます。

簡単明瞭、そうして本質的である事。

そのような表現が求められています。


基本的にディベートの場所でありますれば、ソースを示しながらの論理的な議論が必要です。

そうして短時間で立場をくるくる、手のひら返しというのはバカにされます。

自分の立場にはそれなりにこだわりが必要で、立場を変更するならそれなりの理由が必要です。

それから、ただ単に「主流の議論がそっちだからついて行く」というのは論外でありましょう。

そうしてまた「反対の為の反対」は「レス乞食」として嫌がられる行為であります。


さてそのような議論の場所というのは、何の既得権益もなく、何のしがらみもなく、つまりは「村の対局」にある存在の様に見受けられます。

もっとも少数の固定した常連さんだけが参加している板は、村社会を作ることも可能でしょうし、それもまた楽しいものでありましょう。

しかしながら、今回の様な「大きな問題、多くの人の関心を引くテーマ」については、主流の板では「村社会は構成されない」様であります。

そういう訳で、短期日で200を超えてしまったその板は連盟とは真逆の存在、「連盟と言う村社会と対峙する存在」なのであります。

そうしてそこは村ではありませんから、何の圧力構造もなく、何の権威構造もなく、参加者は言論の自由の立場で自由に発言し、議論を交わすのでありました。

PS
さて、そのような場所の議論、議論の推移、議論の結果というものが実社会に影響力を持ちうるのか、、、というのは非常に興味深いテーマです。

「いや○○の落書きが影響力を持つはずがない。」という論があります。

他方で「ソースとロジックに基づいた議論の結果であれば、どこでなされた議論であっても一定の影響力を持つ。」という主張もあります。

はてさて、今回の「渡辺ー三浦騒動についての議論」は実社会に対して影響力を持ったのでしょうか?

それは今回の騒動の推移の結末が答えを出してくれるものと思われます。

PS
一方的なマスコミの情報提供による情報操作、世論操作は現代の情報コントロールの基本です。

実際アメリカ大統領選挙においてもその威力は相当なものでありました。

さてそこで、「2ちゃんねるは情報操作が可能なのか?」という疑問、問いが浮んできます。

そこではマスコミの担当者、編集長も単なる一人の匿名の参加者にすぎず、影響力は他の参加者と同等なのです。

従いまして、「2ちゃんねるの直接的な情報操作は不可能」が答えになるかと思われます。

やるとすればマスコミは自分の媒体を使って情報を操作し、「間接的に2ちゃんねるを情報操作すること」になりますが、提供された情報のどこかに矛盾があれば「2ちゃんねるはみのがさない」でありましょう。

そういう訳で「ネットの集合知を甘く見ている」と痛い目に合う事になりそうです。

PS
17日(木)の夕方、将棋連盟に電話して確認したという情報が2ちゃんねるに投稿されました。

それによると、順位戦 屋敷ー三浦戦は三浦9段の不戦敗になる、とかで、あす18日(金)に正式に公表されるそうです。

この情報に対する2ちゃんねるの反応は、「明日にならないと事実かどうか不明」というものでした。

さて、投稿された情報、単に「釣り」なのかそれとも本当に「リーク情報」なのか?

情報が本当だとしたら、誰が何の目的で流したのか?

たとえば「注目されているこの情報に対するネットでの反応を見よう」と考えていた人がいてもおかしくはないなあ、、、などと、妄想は膨らむばかりであります。

追伸
さて、三浦反論(3)以降、今日に至るまで水面下で連盟側との折衝があったかと思われます。

しかしながら、順位戦に三浦9段の不戦敗がついた、としますと、その折衝の結果はあまりかんばしくない、連盟側は従来の立場を何も変更しておらず、3か月出場停止をあくまで継続する、という意思表示になるかと思われます。

これが今回の連盟側の回答内容であるとすると、さて三浦側はいよいよ覚悟を決めて選択をせざるを得ない、ということになりそうです。

追追伸
連盟ー三浦会談は決裂した模様。

連盟さん、腹をくくって、衝突コース突入です。

・<将棋>屋敷九段が不戦勝で3勝2敗に A級順位戦<--リンク


PS
上記で示した様に
「17日(木)の夕方、将棋連盟に電話して確認したという情報が2ちゃんねるに投稿されました。
それによると、順位戦 屋敷ー三浦戦は三浦9段の不戦敗になる、とかで、あす18日(金)に正式に公表されるそうです。・・・」
という書き込みは、18日の0時過ぎのヤフーのニュース配信で本当であることが確認されました。

確認のニュースが流れる7時間ほど前でしたが、さていったい誰がこの情報をリークしたのでしょう?

まあ、連盟の関係者か毎日の関係者であろうことは見当がつきます。

そうして、2ちゃんねるに流した意図といえば、やはり「面白そうだから」というものでありましょう。

すぐそのあとでニュースで報道されるのですから、実害も少ないですしね。

そういう訳で、2ちゃんねるというのは実際の所、虚実入り混じった、たまにはスクープ情報も流れるという、まことに今のネット社会を代表するような存在なのでありました。

IP表示ありの功罪

もうじき210に達しそうな板ですが、IP表示される設定になったとたんに、連盟擁護派の書き込みがなくなりました。

「工作員」と称せられていたその書き込みの主たちは、やはり個人によるものではなく、なにやら組織的なものである匂いがしています。

しかしながら、IP表示にすると「工作員の書き込み、荒らしの書き込みがない」のはいいのですが、たぶん上記のような「本当のスクープ情報も書き込まれなくなるもの」と思われます。

IPアドレスというのはかなりの個人情報を含むことになりますので、ソーシャルネットワークとまでは言いませんが、かなり発言にはブレーキがかかる様です。

ましてや、上司に内緒のスクープのリークともなれば、IPアドレス表示ありの板にはなかなか書き込めないでありましょう。

PS
ちょっとした手違いでIP表示ありとなしの二つの211の板が同時に出来てしまいました。

そうして、IPありが現状118レス、IPなしが645レス,6倍近い差がついてしまいました。

やはりIPありは個人情報が表示されすぎ、、、というのが大方の見方の様であります。


さて、ところで先週中ごろでしたか、今週中頃に三浦側が不利になる様な爆弾が投下される、というリーク情報がありましたが、木曜日がもうすぐ終わると言う状況ですが今まで何事もおこりませんでた。

結局は、あれは単なる「釣り」だった様であります。

こうして2ちゃんねるは今日も真実とウソの間を揺れ動いて行くのでありました。

PS
・Facebook、偽ニュース対策を発表 「真偽がはっきりしない」警告を表示する機能を追加<--リンク

これはフェイスブックの2ちゃんねる化を示しているのでしょうか?


PS
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