窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・今シーズン患者数1200万人超え。日本の許容量は現在28.8m・Svまで上昇中。

2011-03-30 01:13:44 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り 
        ・・・・・       
 ・第 1週( 1月 3日~ 9日)・全国47都道府県が流行いり。     
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第11週( 3月14日~20日)・4つの県が警報、27の県が注意報レベル継続。      
 ・第12週( 3月21日~27日)      
 ・第13週( 3月28日~ 3日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
        ・・・・・       
     ・・・中期予報・・・
 ・第23週~24週(6月中旬) ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。
        ・・・・・       
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(2週移動平均)%
                6週    7週    8週   9週   10週  11週
   A(H1)pdm     58    55    43    30    23    23
   A(H3)         30    30    48    50    52    49
   B             12    15    14    20    25    28

 第11週は新型は横ばいでした。

 新型が23%継続、A香港型は49%に減少です。

 B型は増加して28%です。

 今シーズンの現状累積での占有率(%)です。

   A(H1)pdm     63
   A(H3)         30
   B              7

 ・定点状況推移(人)
                6週    7週    8週   9週   10週  11週
  2011年定点データ 21.50 16.35 15.75 13.85 16.81 17.25

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
  (ピーク到達)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人   (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
    2010年 ・・・・ 2011年
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第 9週( 2月28日~ 6日)    13.85人    68327人     59万人
 ・第10週( 3月 7日~13日)    16.81人    79174人     68万人
 ・第11週( 3月14日~20日)    17.25人    82523人     74万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・第12週( 3月21日~27日)    17.87人    84158人   73.2万人

  ・30日                      2.60人              10.6万人
  ・31日                      2.60人              10.7万人
  ・第13週( 3月28日~ 3日)    18.23人    85875人   54.7万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1208.3万人   
  (今シーズンの合計です。)      

  内、新型インフルエンザの累積患者数      708.1万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2783.0万人  100人に21.8人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第13週( 4月 3日)               1251.2万人  

・入院状況(第11週)
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化(合計)      414人( 3月20日現在)    重症化率  0.0038%
 ・重症化(新型分)    236人( 3月20日現在)    重症化率  0.0035%

 ・死亡(含む疑い例)   154人( 3月20日現在)     致死率   0.0014%


 重症化率(%) 
     6週     7週     8週     9週     10週    11週
  0.0042  0.0043  0.0043  0.0041  0.0040  0.0038

 致死率(%)
     6週     7週     8週     9週     10週    11週
  0.0013  0.0015  0.0015  0.0015  0.0015  0.0014

 第11週は重症化率、致死率ともに減少傾向でした。

 今回は累積患者数が1100万人程度です。


 先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
  累積患者数      2079.4万人
 ・重症化(合計)     1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

       今シーズン(10週現在)       先シーズン
 重症化率・・・・0.0038%          0.0075%
 致死率・・・・・・0.0014%          0.00097%

 致死率が先シーズンよりも高めなのは、A香港型の影響だと思われます。

 新型インフルエンザよりもA香港型は高齢者に厳しいですからね。


 以下、厚生省発表の今シーズン第11週までの死亡の内訳です。

   A(H1)pdm     51人
   A(H3)         16人
   亜型不明       13人              
     B           1人
   ウイルス情報なし  73人              

 さて、情報なしが73人、検査をしてもウイルス君の型が特定できないのが
 13人と言う訳です。

 この86人の中にH5N1で亡くなった人が絶対にいないとは断定できません。

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第 9週( 2月28日~ 6日) 13.38人   13.85人    ー3.4%
 ・第10週( 3月 7日~13日) 11.92人   16.81人   ー25.6%
 ・第11週( 3月14日~20日) 14.34人   17.25人   ー14.1%

 今回の定点合計報告数は82523人で、当ブログ予報は70849人でした。

 今回予報誤差はー14.1%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.1%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は74万人程です。、

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が8割弱で、
 新型が2割強の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 A香港型は49%、B型は28%の占有率です。


 新型インフルの2009年の流行からの累積患者数は2783.0万人で、
 これまでに100人に21.8人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1885万人で、100人に77.5人が感染したことになります。

 成人は896万人で、100人に8.7人が感染したことになります。

PS

今まで鳥インフルエンザのウイルス君が確認された場所(ホット スポット)

・現状・・・25県55カ所からH5N1検出あるいは、疑いあり。

北海道(稚内、浜中町)、島根(養鶏場、野鳥)、富山、鳥取、福島、
鹿児島(ツル公園、養鶏場)、宮崎(13カ所の養鶏場)、兵庫(野鳥)
愛知(養鶏場2か所)、高知(野鳥)、長崎(野鳥、野鳥)、高知(野鳥)
大分(養鶏場、野鳥)、鳥取(野鳥2件目)、宮崎(野鳥)
山口(白鳥公園、野鳥)、福島(野鳥、2件目)
徳島、山形、大分(3か所)、兵庫(公園)、長崎(野鳥)
栃木(ハヤブサ)、和歌山(養鶏場)、三重(養鶏場2か所)
京都(ハヤブサ)、宮崎(野鳥)、兵庫(カンムリカイツブリ)、奈良(養鶏場)
青森(ハヤブサ)、島根(キンクロハジロ)、千葉(養鶏場2か所)
和歌山(オオタカ)

今回、和歌山の野鳥(オオタカ)がH5N1の感染疑いです。

PS

・・福島原発事故関係情報・・

原子力事故レベルではレベル6相当・・・・アメリカ シンクタンクの評価(3.16現)

日本の原子力保安院の評価ではレベル5です。(3・18現)

ちなみに、スリーマイル事故はレベル5、チェルノブイリ事故はレベル7(最悪)

・・3月29日状況・・

1号機・・・建屋上部爆発により損傷、中央制御室一部通電開始。

2号機・・・原子炉圧力抑制系損傷。中央制御室一部通電開始。

3号機・・・建屋上部爆発により損傷。中央制御室一部通電開始。

4号機・・・建屋側面と上部、爆発により損傷、中央制御室一部通電開始。

5号機、6号機・・・外部電源で冷却用ポンプが再稼働。中央制御室稼働。

1~3号機で高濃度の放射能汚染水の流出が確認され、特に2号機は異常に
高い数値(測定限界超え)の模様。

・・放射線状況

・・・原発北西30kmの屋内退避エリアでの推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   
16日午後??時 ・・・80μ・Sv/H         北西30Km地点 
 以下、すべて北西30km地点
                   21日・・・90μ・Sv/H
17日・・・167μ・Sv/H     22日・・・75μ・Sv/H
18日・・・150μ・Sv/H     23日・・・75μ・Sv/H       
19日・・・136μ・Sv/H     24日・・・66μ・Sv/H
20日・・・110μ・Sv/H     25日・・・58μ・Sv/H

26日・・・ 49μ・Sv/H
27日・・・ 50μ・Sv/H
28日・・・ 45μ・Sv/H
29日・・・ 43μ・Sv/H

 ・・・原発北西30km地点での15日15時からの推定累積放射線量

29日終了時点   最大推定値・・・28779μ・Sv (28.8m・Sv)

ついにハイパー レスキュー隊員の被ばくした線量を突破しました。

ちなみに年間許容放射線量は、一般人で1m・Sv(建前)、自衛隊員で20m・Sv、
消防署員は30m・Sv,原発作業員は通常は50m・Sv、今回特例で250m・Sv

80km退避勧告のアメリカ国民は10m・Sv。

そして、日本の事実上の年間許容量は10m・Sv~16m・Sv程度の模様。
(この件、詳細は3月23日、24日の記事を参照願います。)

・・福島市の状況(北西65km地点)

データは福島市役所のモニタリング ポストの値と文科省モニター車データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H        21日・・・7.3μ・Sv/H 
16日・・・20μ・Sv/H        22日・・・(6.7μ・Sv/H)
17日・・・13μ・Sv/H        23日・・・6.1μ・Sv/H     
18日・・・11μ・Sv/H        24日・・・5.4μ・Sv/H 
19日・・・9.5μ・Sv/H       25日・・・4.9μ・Sv/H     
20日・・・9μ・Sv/H         26日・・・4.0μ・Sv/H     

27日・・・3.9μ・Sv/H     
28日・・・3.8μ・Sv/H     
29日・・・3.4μ・Sv/H     

・・・福島市での15日17時からの推定累積放射線量

29日終了時点   累積での推定値・・・2600μ・Sv (2.6m・Sv)

たてまえの許容量基準1m・Svはとうに超えているようです。

ついに世界平均の自然放射能の2.4m・Svを突破しました。


地震発生後の注目点のまとめです。

11日・・地震発生、原発トラブル発生

12日・・原発事故に発展

  ・・・

19日・・保安院、「1m・Svは基準ではなく、努力目標」と発表

21日・・窓際日記、注意情報をブログ掲載

22日・・アメリカエネルギー省、上空からの測定結果公表
     原発から北西~46kmぐらいに放射能レベルの高いバンド状のエリア確認

23日・・原子力安全委員会、放射能拡散濃度の計算結果公表
     原発北西方向に放射能が集中的に流れているのが確認された

24日・・菅さんと斑目原子力委員長との会合

25日・・斑目さん、自主避難と非難エリア見直しの勧告
     枝野さん、自主避難の推奨と避難準備を各自治体に指示

    ・文科省、北西30km地点での1日の放射線量が年間許容基準値
     1.0m・Svを超えていると発表

26日・・ICRP(国際放射線防護委員会)が日本政府に勧告
     「一般人の年間許容量、1~20m・Svの間で妥当な数値に変更したら?」


これまでの状況から一般人の年間許容量の状況をまとめます。

・・・一般人の放射線の年間許容量関係

一般人で1m・Sv(日本の建前)・・食品の暫定基準を作るのにつかわれる模様。

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)

政府ご用達のCT装置は6.9m・Sv/1回 (枝野さんご推奨)

アメリカ国民は10m・S

窓際日記想定・・日本の一般人は10~16m・Sv(原子力委員会指標より推定)

自衛隊員で20m・Sv

ICRP勧告では当面20m・Svまで許容

・原子力安全委員会・29日現在での実際上の許容量28.8m・Sv

消防署員は30m・Sv・・(ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は50m・Sv

TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。

今回特例で原発作業員は250m・Sv


あるいは、組織別にまとめると、

文科省・・・一般人の年間許容量は1.0m・Svと思っている。

経済産業省ー>保安院・・・1.0m・Svはたてまえだと思っている。
                  本音の許容量については言及なし。

内閣府の原子力委員会・・・許容量は10m・Sv~16m・Sv程度と思っている。

枝野さんの許容量はCT1回分の6.9m・Svでしたね、確か。

NHK・・・かつて解説委員さんは1.0m・Svだと思っていた。
      でも「保安院さんの1.0m・Svは建前」の発言を聞いた後は立場不明。

28日現在での年間許容量に対する各紙の立ち位置

Y紙、A紙は1m・Svからの基準値引き上げに賛成の模様。
その際の判断の目安に100m・Svという数値は参考として上げている。

M紙は1m・Svの基準値が守られていないと報告はしているが、それに代わる
基準値についての言及はない。


まさに混とん、混乱の極みです。

日本政府には基準を決める力もなければ、その確実な実施で住民を守る力も
なさそうですね、菅さん。

この状況ではどうしたってアメリカの勧告と日本政府の指示を比較しちゃいます。

アメリカ政府は「アメリカ国民は年間10m・Sv以下」という基準の提示と、その
確実な実現のために、「80km以内は退避せよ。」という勧告をしました。

65kmの福島でも既に2.6m・Svを超えてさらに上昇中ですが、さすがに80km
では今でも1m・Sv以下に抑え込まれているようです。

アメリカは自分勝手でダブルスタンダードであまり好きではないのですが、今回の
場合はそのアメリカがうらやましく思えるのはどうしてでしょうかねえ、枝野さん。

PPS

・・注意情報・・

原発から114号線沿い、北西30km~35km付近の放射線量が特異的に
高くなっているようです。

官邸発表の資料を参照願います。

Yahooのトップページに官邸へのリンクがあり、そこから資料にアクセスできます。


もうすでに累積の放射線量が退避指標10m・Svを超えている可能性があります。
(この件、詳細は3月28日の記事を参照願います。)

ですので、この付近の住民の方は退避されるのが妥当かと思われます。

福島県の対策本部の皆さま、お忙しいでしょうけれども、よろしくご検討願います。


国が決めた半径30kmというのは、単なる想定で計算したものにすぎません。

現実は簡単に「想定外」を引き起こします。

今は現実の観測データに従って行動された方がよろしいかと思われます。

国に義理立てして住んでいる我々住民の健康に悪い影響を与える必要は
全くありませんものね。

放射能レベルの高いエリアで屋内退避の指示もなしで、通常の生活を続けるのは
リスクが高すぎます。

枝野さんも、「放射能が高い地域では自主避難してください。」と言っていますよ。


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