窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザのリスク評価 

2009-09-22 07:40:02 | Weblog
季節性インフルエンザの死亡数が年齢によってかなりの偏りがある為、
年齢別のリスク評価をします。

季節性インフルエンザの人数は、8年間の平均死亡数799人を
年齢による死亡割合で配分しました。


新型インフルエンザは、「平均死亡年齢が37歳で20歳から49歳が死亡数の
51%を占めている」という情報を加味して、あとはフラットに配分しました。

推定死亡率は、直近の値で0.0016%をつかって厚生省シナリオの
2555万人にかけて合計人数409人としています。


まあ、いずれにせよ粗い推定ですので、感触をつかむ程度かと思いますが、、、。


        季節性インフル       新型インフル
年齢       年齢別人数      年齢別人数(予測)     リスク
0-9        56            29            0.5
10ー19       9            29            3.0
20ー29      19            70            3.7
30ー39      14            70            4.9
40ー49      21            70            3.3
50ー59      24            29            1.2
60ー69      40            29            0.7
70ー79     118            29            0.2
80ー89     343            29            0.1
90ー       155            29            0.2
合計(人)      799           409     リスク平均 1.8


新型インフルエンザは合計死亡数は少ないのですが、年齢別に分けてリスクを出し
平均をとると季節性インフルエンザの1.8倍のリスクとなります。

特に、10代から40代までの平均はなんと3.7倍にもなります。

この年代に属する人は、要注意ですね。

取れる対策は積極的に取るべきでしょう。

「いつものインフルエンザと同程度」というのは、この年代には当てはまりません。


と、以上のような結果になりました。

やっぱり詳細に見ないとみえて来ないものがありますね、長妻さん。

いい勉強になりました。


PS

上記の結果は新型インフルエンザの年齢別死亡数によって随分と変わってくる。

ちなみに、今月号の日経サイエンスによれば、50代の年齢層も
それなりにリスクが高いとありました。

50代のみなさん、やっぱり警戒しましょう。


PS

昨日だったかNHKで岐阜の新型インフルエンザの患者数把握システムのことを
紹介していた。

これだと前日の状況が翌日には把握できる。

病院や学校で流行と直面する現場の方には大変有力な武器になる。

なにせ厚生省の「速報」を待っていたら1.5週間遅れだものねえ。

長妻さん、やっぱり「速報」の名前はやめましょう。

恥ずかしいよ。


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