窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・第20週は定点1.62人でした。・住民の健康を軽視する国のやり方。

2011-05-29 01:12:47 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第19週( 5月 9日~15日)・沖縄のみ注意報レベル継続。                                      
 ・第20週( 5月16日~22日)      
 ・第21週( 5月23日~29日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
     ・・・中期予報・・・
 ・第20週~21週(5月下旬) ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               14週   15週   16週  17週   18週  19週
   A(H1)pdm      0     0     1     2     2     1
   A(H3)         55    33    35    41    42    32
   B             45    65    64    57    56    67

 新型が1%で、A香港型も32%と減少です。

 B型は67%と増加です。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     55.1%
   A(H3)         32.0%
   B             12.9%

 ・定点状況推移(人)
               15週   16週   17週  18週   19週  20週
  2011年定点データ  6.42  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)     3.38人    16531人    17万人
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人    (8万人)

 ・患者報告数の予報です。

  ・29日                      0.10人               0.48万人
  ・第21週( 5月23日~29日)     0.82人     3947人    4.0万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1368.7万人   
  (今シーズンの合計です。)      

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                   2765.5万人  100人に21.7人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第21週( 5月29日)               1368.7万人  

・入院状況(第19週)
 今シーズン
 ・重症化(合計)      454人( 5月15日現在)    重症化率  0.0033%
 ・重症化(新型分)    240人( 5月15日現在)    重症化率  0.0035%

 ・死亡(含む疑い例)   184人( 5月15日現在)     致死率   0.0013%

       今シーズン              先シーズン
 重症化率・・・・0.0033%          0.0075%
 致死率・・・・・・0.0013%          0.00097%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第17週( 4月25日~ 1日)  7.49人    6.75人   +11.1%
 ・第19週( 5月 9日~15日)  3.22人    1.97人   +61.3%
 ・第20週( 5月16日~22日)  1.22人    1.62人   -25.6%

 今回の定点合計報告数は7931人で、当ブログ予報は5902人でした。

 今回予報誤差はー25.6%になり、予報誤差範囲を外れました。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±21.0%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は4万人程です。、

 新型は1%、A香港型は32%、B型は67%の占有率です。


 新型インフルの2009年の流行からの累積患者数は2765.5万人で、
 これまでに100人に21.7人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1873万人で、100人に77.0人が感染したことになります。

 成人は891万人で、100人に8.6人が感染したことになります。

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・5月28日状況・・

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 12日の単純合計 ・・・449.4μ・Sv/H     
13日~ 22日の単純合計 ・・・405.8μ・Sv/H     

23日・・・39.0μ・Sv/H      24日・・・39.0μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

25日予測値・・38.7μ・Sv/H  実測40.0μ・Sv/H  予測誤差 ー3.3%
26日予測値・・38.7μ・Sv/H  実測40.4μ・Sv/H  予測誤差 ー4.2%
27日予測値・・39.7μ・Sv/H  実測38.2μ・Sv/H  予測誤差 +3.9%
28日予測値・・40.1μ・Sv/H
29日予測値・・37.9μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・124443μ・Sv (124.4m・Sv)

到達予報
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
153m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     

15日・・・ 17.3μ・Sv/H      16日・・・20.4μ・Sv/H
17日・・・ 22.0μ・Sv/H      18日・・・18.5μ・Sv/H
19日・・・ 18.4μ・Sv/H      20日・・・18.0μ・Sv/H
21日・・・ 16.6μ・Sv/H      22日・・・18.9μ・Sv/H)
23日・・・ 19.5μ・Sv/H      24日・・・18.5μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

25日予測値・・19.2μ・Sv/H  実測18.7μ・Sv/H  予測誤差 +2.7%
26日予測値・・18.3μ・Sv/H  実測15.3μ・Sv/H  予測誤差+19.6%
27日予測値・・18.5μ・Sv/H  実測17.3μ・Sv/H  予測誤差 +6.9%
28日予測値・・15.1μ・Sv/H
29日予測値・・17.1μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・63662μ・Sv (63.7m・Sv)

到達予報
64m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
76m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。
            (但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用)

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     

15日・・・1.60μ・Sv/H      16日・・・1.70μ・Sv/H     
17日・・・1.70μ・Sv/H      18日・・・1.60μ・Sv/H     
19日・・・1.60μ・Sv/H      20日・・・1.60μ・Sv/H     
21日・・・1.60μ・Sv/H      22日・・・1.60μ・Sv/H     
23日・・・1.60μ・Sv/H      24日・・・1.60μ・Sv/H     

25日予測値・・1.58μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー1.3%
26日予測値・・1.58μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー1.3%
27日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%  
28日予測値・・1.59μ・Sv/H  
29日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・5932μ・Sv (5.93m・Sv)

到達予報
6.1m・Sv・・・6月 2日
7.1m・Sv・・・7月 2日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.197m・Sv

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.17m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は5.93m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量63.7m・Sv

TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量124.4m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

ようやく福島の人達の健康診断が県によって始まりそうです。

国は原発従業員の健康管理には随分と熱心でしたが、住民のことはまるで忘れた
かのようでした。

せめて原発従業員と同じ重要度で住民の健康管理も進めて欲しかったと思います。

本当に危機的な状況のあるのは、屋内退避指示で高濃度の放射線を浴びた
住民の方たちかもしれないのですから。


はっきり言ってこれまでの国の行動からは、住民を放射線から守る意思というのは
ほとんど感じられません。

それはまるで初期の内部被ばくの影響が薄まるのを待っているのかとも思える
ような対応のしかたです。

これは本当に残念でもあるし、是非とも改善をお願いしたいところですね、菅さん。


たとえば文科省は学校内で放射線量を下げればそれで済みと考えているようです。

学校外では子どもはどれだけ放射線をあびても、だれも何もしてくれないのが
今の国のやり方なのですね。


自民党の復興院もいいですけれど、住民安全省の方がもっと必要だと思いますよ。

原発やめないなら、せめて住民の安全ぐらいはちゃんと保障しないといけません
よね、管さん。


「最高度に安全な原発」ではなくて「最高度の安全を住民に保障する」事こそが
必要です。

どうか主語を「原発」から「住民」に変えていただきますようにお願いしておきます。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・25km以内   (・・・17Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・34Km以内   ・・・27Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・48km以内   ・・・41Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・58km以内   ・・・51Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・92km以遠   (・・・84Km以遠)

現時点での窓際計算では25km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)


27km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

ですので1か月後とは言わずに、出来る限り速やかに避難されるのがよろしいかと
思われます。


年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、40km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。


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