窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・32週も上昇、A香港型が新型をしのぐ。

2010-08-22 02:24:20 | Weblog
・新型インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯                    
 ・第 8週(2月22日~28日) ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日) ・全47県、新型インフルエンザ流行終了         
        ・・・・・       
 ・第30週(7月26日~ 1日) ・沖縄1位継続    
                    ・定点最小値到達   
 ・第31週(8月 2日~ 8日) ・沖縄1位継続    
 ・第32週(8月 9日~15日) ・沖縄1位継続    
 ・第33週(8月16日~22日)     ・・・・・今週・・・・・

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(5週移動平均)%
               27週   28週   29週  30週   31週   32週
   A(H1)pdm     68    74    62    55    45    40
   A(H3)         12    15    17    25    40    45
   B             20    11    21    20    15    15

 ここのところA香港型が頑張りだしてきており、32週ではついに新型をぬきました。
 その分B型、新型の割合が減ってきています。

 ・定点状況推移(5週移動平均)
               27週   28週   29週  30週   31週   32週
  2010年定点データ  0.05  0.04  0.04   0.03  0.03  0.03
  2009年比較データ  0.26  0.22  0.21   0.21  0.29  0.45

昨年は春からの新型の流行の為、31週は5週平均で上昇に転じているが、今年は
新たなウイルス君はいないので、例年並みのタイミングで上昇に転じると思われます。

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人    (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
 ・第31週( 8月 2日~ 8日)     0.03人      142人    (0.16万人)
 ・第32週( 8月 9日~15日)     0.04人      162人    (0.18万人)

 ・患者報告数の予報です。

  ・22日                      0.005人              0.03万人
  ・第33週( 8月16日~22日)     0.03人      164人    0.18万人
  ・23日                      0.005人              0.03万人
  ・第34週( 8月23日~29日)     0.03人      165人    0.18万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 2079.2万人   100人中16.3人
  (2009年第28週以降の合計です。)      
  内、新型インフルエンザの累積患者数     2074.9万人

 ・累積患者数の予報。
  ・第33週( 8月22日)               2079.2万人  100人中16.3人
  ・第34週( 8月29日)               2079.4万人  100人中16.3人

・入院状況
 ・重症化         1561人( 8月15日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月15日現在)     致死率   0.00097%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第30週( 7月26日~ 1日)  0.03人    0.02人   +19.6%
 ・第31週( 8月 2日~ 8日)  0.02人    0.03人   ー21.8%
 ・第32週( 8月 9日~15日)  0.03人    0.04人   ー13.0%

 今回の定点合計報告数は162人で、当ブログ予報は141人でした。

 今回予報誤差はー13.0%になります。

 09年の第34週から今までの平均予報誤差は±22.3%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は1800人程で、
 4割ほどが新型と思われます。

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が6割程度で、
 新型が4割程度の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 ちなみに季節性のA香港型がわずかながら新型よりも優勢になりました。


 新型インフルの累積患者数2074.9万人で、100人に16.3人が感染しました。

 そのうち未成年者は1514万人で、100人に62.2人が感染したことになります。

 成人は556万人で、100人に5.4人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)


 第32週は定点0.04人で、上昇継続になりました。

 第32週は台風の影響などがあり、気温低下でウイルス君が
 元気に感染を広げた模様です。


 当面は、ボトム0.02人.上限が0.04人でのアップダウン状況継続かと
 思いますが、昨年は新型の流行の為、31週は5週平均でも上昇に転じています。

 今年は新顔のウイルス君はいないため、その影響はありませんがそうはいっても
 ぼちぼち上昇に転じるタイミングかとも思われます。


 ところで、香港の第32週はA香港型のウイルス検出数が新型をかなり上回った
 模様ですが、日本ではまだまだドングリの背比べ状況です。

 香港と日本、似てはいますが全く同じという訳ではなさそうです。


 今回は47県のうち前回より6県多い18県が上昇になりました。

 沖縄は相変わらずの1位継続です。

PS

海上保安庁のヘリ墜落事故。

当初は「廃船の調査」とかで公表されていたけれど、本当は「司法修習生への
デモフライト」の最中の事故らしい。

事故の夜中に保安庁の偉いサンたちが集まって「ひそひそ」。

「デモと事故は関連性がないから、デモの件は伏せておこう。」ということにした。


「事実を隠そうとした。」のは、毎度おなじみの「組織防衛」ですね。

これは「相撲協会」から「海上保安庁」まで、「組織」というものが持つ悪習ですか。

もうひとつ面白いのは、「なんで隠し通せなかったか。」というところ。

偉いサンたちは「隠せる」と読んだのに、できなかったのです。


厚生省さん、他人ごとではありませんよ。

会議を開いたら、ちゃんと議事録を残しましょう。

「議事録なしなら隠せる。」という思いは、ハイリスクな考え方ですよ。


コメント
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