窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・奈良県のウイルス君、消滅の模様

2010-08-16 00:13:43 | Weblog
・新型インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯                    
 ・第 8週(2月22日~28日) ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日) ・全47県、新型インフルエンザ流行終了         
        ・・・・・       
 ・第29週(7月19日~25日) ・沖縄トップ継続中     
 ・第30週(7月26日~ 1日) ・沖縄1位継続    
                    ・定点最小値   
 ・第31週(8月 2日~ 8日) ・沖縄1位継続    
 ・第32週(8月 9日~15日)     
 ・第33週(8月16日~22日)     ・・・・・今週・・・・・

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(5週移動平均)%
               26週   27週   28週  29週   30週   31週
   A(H1)pdm     53    68    74    62    55    45
   A(H3)         14    12    15    17    25    40
   B             33    20    11    21    20    15

 ここのところA香港型が頑張りだしてきており、
 その分B型、新型の割合が減ってきています。

 ・定点状況推移(5週移動平均)
               26週   27週   28週  29週   30週   31週
  2010年定点データ  0.06  0.05  0.04   0.04  0.03  0.03
  2009年比較データ  0.38  0.26  0.22   0.21  0.21  0.29

昨年は春からの新型の流行の為、31週は5週平均で上昇に転じているが、今年は
新たなウイルス君はいないので、例年並みのタイミングで上昇に転じると思われる。

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第29週( 7月19日~25日)     0.03人      135人    (0.15万人)
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人    (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
 ・第31週( 8月 2日~ 8日)     0.03人      142人    (0.16万人)


 ・定点あたり報告数の順位(定点0.00人の県)

            7月25日      8月 1日      8月 8日

    23      ーーー         --           宮城
    24      ーーー         --           山梨
    25      ーーー         --           愛知
    26      石川          石川          石川
    26      大分          大分          兵庫
    27      ーー          ーー          鳥取
    27      山形          ーー          山口
    28      群馬          群馬          愛媛
    29      新潟          新潟          長崎
    30      ーー          香川          香川
    31      ーー          岡山          岡山
    32      長野          長野          長野
    33      滋賀          ーー          宮崎
    34      富山          富山          富山
    35      島根          島根          島根
    36      ーー          岩手          岩手
    37      高知          高知          高知
    38      和歌山         和歌山         和歌山
    39      山梨          青森          青森
    40      秋田          茨城          秋田
    41      鳥取          広島          広島
    42      静岡           福島          福島
    43      京都          京都          京都
    44      兵庫          熊本          鹿児島
    45      宮崎          佐賀          佐賀
    46      奈良          奈良          奈良     
    47      徳島           長崎          徳島

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今回は23位から47位まで定点0.00人です。

27の県が0.00人でしたが、これが現状の最大値です。


ご常連は石川、長野、富山、高知、和歌山、京都、奈良、徳島
の8県です。

これは前の週から1県の減少です。

・クールエリア

安定的に低位にいる県の推移です。
                  (安定的・・・5週間以上連続して定点0.05人以下)

         29週          30週          31週 
北海道エリア 北海道        北海道          北海道

東北エリア  青森、秋田、宮城  青森、秋田、宮城  青森、秋田、宮城、岩手、
         岩手、山形、福島    岩手、福島      福島

関東エリア  栃木、茨城、群馬  栃木、茨城、群馬、 栃木、茨城、群馬、埼玉
         埼玉          埼玉

甲信エリア  新潟、山梨、長野  新潟、山梨、長野   新潟、山梨、長野

東海エリア  ーーー          愛知          愛知          

北陸エリア  富山、石川       富山、石川       富山、石川

近畿エリア  大阪、和歌山、奈良 大阪、和歌山、奈良  大阪、和歌山、奈良、
         兵庫、滋賀、京都   兵庫、滋賀、京都   兵庫、滋賀、京都

中国エリア  鳥取、広島    鳥取、広島、岡山、島根  鳥取、広島、岡山、島根  
                                     山口

四国エリア  徳島、愛媛、高知  徳島、愛媛、高知   徳島、愛媛、高知、

九州エリア  宮崎、長崎、熊本  宮崎、長崎、熊本、大分  宮崎、長崎、

沖縄エリア  ーーー         ーーー         ーーー
         29週          30週          31週 

第30週の「クールエリア」は前の週から1県減少の32県です。
(山口が増加。熊本、大分がなくなる。)

沖縄エリアだけクールエリアでない状況は継続です。


・ウイルス君消滅状況・・・ただいま1県です。

        定点0.00人継続期間

奈良      10週     ・・・・・・ウイルス君消滅

富山       8週
高知       8週
長野       7週
和歌山      7週
石川       5週


但し、定点サンプリングの検出力から推定すると、少なくとも10週連続で「定点
0.00人」にならなくては「ウイルス君が消えた」ということにはなりません。

今回、奈良がウイルス君消滅の県になりました。


ちなみに、今までの最長は秋田の11週連続0.00人です。

鳥取、宮崎、奈良は10週達成で、今のところは10週以上達成はこの4県のみです。


今まで定点0.00人を記録した県は累積で39県になりました。

クールエリアは飽和状態で、現状がボトムの状況のようです。


・累積患者数と入院率、重症化率、死亡率の推移

           累積      入院率      重症化率     致死率          
        患者数(万人)  10万人中人   10万人中人   10万人中人          

~9月22日    114.0     90.0       5.2        1.6
~10月13日   225.7     95.0       6.6        1.1
   09年・・・・・10年
~ 8月 8日  2074.7    (85.0)       7.5        0.97

このデータは09年から現在までの累積患者数と重症化率、致死率推移です。

これを見るとよくわかるのですが、ほぼ200万人の患者発生時点での重症化率
致死率をもってその後の推定値としても、それほどわるくないという事がわかります。

推定サンプルサイズとしては、200万人あれば十分ということですね。

そうすると、本来であればこの時点で新型インフルエンザのリスク程度を推定して
リスクにあわせた対策に修正するのがコストーパフォーマンスの向上になり、
合理的な手順かと思われます。

国民全員分のワクチンが必要なのか、優先接種が必要なのかの再点検です。


新型インフルエンザのリスクは変わっていませんが、今年はもう国民3割分のみの
ワクチンの準備と、それに優先接種はなしですから、随分と去年とは違いますものね。

「いや、そうではない。去年はリスクの大きさが分からなかったのだよ。」

そういう方がいるかもしれません。

でも実は去年の10月13日には大体のリスクの大きさがわかっていたのですよ。


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