CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

LPレコードの魅力、その2

2022年11月12日 | 特になし

長岡秀星氏登場って事で、横尾忠則氏(1936- )にも登場していただきたい。

元々グラフィック・デザイナーとしてデビューしたものの、俳優に写真家そしてその他諸々のマルチなフィールドで今でも精力的に活動に取り組んでいる。

1974年 サンタナ、Lotus 

驚異の22面体ジャケを持つ3枚組のLPと言うぶっ飛んだ企画だった。SQサウンド炸裂!

1975年 マイルスデイビス、Agharta  マイルスがサンタナのLotusのジャケを見て、氏にジャケの制作をお願いしたそうな。

1977年 サンタナ、Amigo

ジャケのデザインはこれ以外にも国内アーティストのLPなんかにも数多く存在する。

個人的には、寺山修司主宰のアングラ演劇の天井桟敷のポスターがポップでインパクトがあったが、個人的にはビートルズの最終フォト・セッションのうちの一枚を描いたものが今でも印象に残っている。

確かこのポスター、70年代にビートルズのLP買ったら貰えたような記憶があって、我が家にも存在していたのを覚えている。

レコードと一緒に大切に保管していたのだが、いつの間にか行方不明に…


LPレコードの魅力

2022年11月11日 | 特になし

LPレコードって音楽だけでなくアートの世界にも誘う魅力がある。

ジャケ買い、すなわち中身は関係なししにジャケのアートだけを見てレコードを購入することがある。まあ秀逸なデザインのレコード・ジャケットを見ると購入意欲が掻き立てられことが多い。

ジャケのデザインでご飯一膳食べられる私としては、万が一レコードの内容がイマイチだったとしても、本当に気に入ったデザインなら問題なし。

まあ大概の場合中身の方も比例して出来が良いことが多いので、それほど心配する必要はない。

本日はお気に入りの長岡秀星氏(1936-2015)の作品でも。

1973年 カーペンターズ、Now & Then

1976年 ジェファーソン・スターシップ、Spitfire

1977年 エレクトリック・ライト・オーケストラ、Out Of The Blue

1978年 アース、ウィンド・アンド・ファイヤー、The Best Of Earth Wind & Fire

1978年 ディープ・パープル、When We Rock, We Rock And When We Roll, We Roll

1981年 アース、ウィンド・アンド・ファイヤー、Raise!

30cm x 30cmのサイズにカラフルで写実的に結構細かいところまで描かれていて、結構インパクトがあ理、CDのパッケージでは真似ができない。

なるほど、それじゃLPのサイズのジャケにCDつけて売ればいいじゃん!

てな事で2005年から6年あたりにデカ・ジャケCDなる商品が出たものの、コレクター・アイテムって位置付けでさほど話題にはならなかった。

やっぱり30cm x 30cmのサイズって収納場所に困るからね~

 


チャーリーさんが主役

2022年11月10日 | ROLLING STONES関連

ビートルズって誰が作詞・作曲、誰がリード・ボーカルって具合にバンド内では序列を感じさせるけど、レコードを収納するジャケのデザインでは割と4人平等ってイメージが…

ストーンズの場合は5人一緒に表紙を飾る写真が使用される場合もあるが、アルバムによってはミックにキースとゆかいな仲間たちって感じのアルバム・デザインも。

1973年のGoats Head Soup

1976年のBlack  And Blue

1981年のTatto Youなんかがそれに当たる。

まあ、ほとんどの曲がジャガー・リチャードだし、フロント・ラインに仁王立ちのミックがボーカルほぼ独占って感じだから仕方ないのかな?

と思いきや、ありました! チャーリーさん主役のやつが。

1970年のライブ盤、Get Yar Ya-Ya’s Out!、チャーリーとゆかいな仲間。


ゴージャスなサウンドで北米を征服?

2022年11月09日 | BRITISH ROCK

英ロック・バンド、プロコル・ハルムの通算6枚目のアルバムは1972年のライブ・アルバム、The Concert With The Edmonton Symphony Orchestra And The Da Camera Singers。

1971年カナダのエドモントンで現地のオーケストラとコーラスを従えたライブ録音だった。

このアルバムの後、ギターのDave Ballがバンドから脱退して、新しいギタリストMick Grabhamが加入することになるが、ジミヘンばりにギターを弾くRobin Trowerや青い影のオルガンで有名なMatthew Fisherがいないこの時代のプロコル・ハルムはGary Brookerを中心にバンドとして一番まとまっていた時期でもある。

オーケストラとコーラスとの共演が何故か彼らの既出曲にピッタリとフィット。それまでのバンド・サウンドとは一味違う音に厚みが出たこのゴージャスなサウンドは彼らの代表作と言えるのでは。

このアルバム地元であるイギリスのヒット・チャートは48位だったが、北米で結構ウケて、全米5位に全カナダ7位と彼の地で大ヒット。

シングル・カットされたConquistador(征服者)もヒットし征服完了!


久々のアメリカ

2022年11月08日 | West Coast Rock

70年代はワーナー、80年代はキャピトルそして90年代以降はマイナー・レーベルに移って活動を続けてきたウエスト・コーストを代表するバンド、アメリカ。

2007年突如スタジオ・アルバム、Here & Nowを発表、2002年のクリスマス・アルバムを除けば約10年ぶりのオリジナル・アルバムだった。

キャピトル時代に途切れたHで始まるアルバム・タイトルも健在!

すっきり爽やか、相変わらずアコギ・ベースのあの頃のウエスト・コースト・サウンドではあるが、ちょっぴりAOR寄りの大人しい感じかな?

でも心配はご無用。

このCD、オリジナル・アルバムと70年代の代表曲を網羅した2005年のライブ音源の2枚組。そうこのアルバムの目玉は私としてはこのライブ音源ですかね。

懐かしさもあってか、久々にアルバムがチャート・インして全米52位と大健闘。

ウエスト・コースト・ロックって70年代が一番輝いていたって再認識した次第。

ウエスト・コースト・サウンドにはやっぱり青空が似合う。


プラケース

2022年11月07日 | 特になし

CDをコツコツと買い始めたのはもう30年以上前のことになる。

当時のパッケージはプラケース。

CD収納棚から出し入れが多くなると当然の事ながらケース表面に無数の擦り傷が… 

擦り傷防止のためポリ製CDケース保護カバーなる物が販売されているものの、何もそこまでこだわる事も無い。ただ買ったばかりのCD内のトレイの爪が折れている事がたまにあって、返品も面倒なので交換用のプラケースを買っていた。

トレイだけを交換し、残った透明のプラケースは別の擦り傷の多い古いケースと交換すると新品のCDに見えて、中々いい感じ。

以前買った交換用のケースもなくなりかけてきたので、家電量販店に買いに行くと省スペース目的のスリム・ケースはあるけれど、何とスタンダード・サイズの在庫が品切れ!

3店舗回ってようやく10枚入りの最後の在庫買うことができた。

CDの売り上げが落ちサブスクで音楽を楽しむのが主流になりつつある今日この頃、CDのケース入れ替えて喜んでいる人なんて、もう絶滅危惧種なんですかね。

あぁ~時代は変わる。

古いCDのプラケースを新しく入れ替えディスプレーしてみると、思わず

愛い奴よのぉ〜


リボルバーを斬る

2022年11月04日 | BEATLES-BADFINGER関連

刀片手に斬り込んでも相手がリボルバーじゃ返り討ちになるのがオチ、でもここは勇気を持って飛び込んでみようじゃないの。

って言っても、ヤクザ映画の殴り込みではなく最近発売されたニュー・ミックスのリボルバーについて斬り込んでいくってことで。

ジョージの曲を除いたビートルズの楽曲の著作権はポール、ジョン、マネージャーのブライアン・エプスタインと音楽出版社の経営者、ディック・ジェイムスらが設立したノーザン・ソング社が管理していた。ただ当時はポールやジョンも世界的にこれほど売れるとは予想だにしていなかったことから、デイック・ジェームスが50%の取り分を有するかなり不平等なものだった。

その後、ノーザン・ソングの持つ著作権は放送メディアのATV社に買い取られた。

アップル社設立によって、アップル時代の曲は自分たちで管理することになったが、アップル社の放漫経営やビートルズの解散によって、アップル時代の曲もATVに移譲された。

機をみてポールやジョンらが買い戻す算段をするも、ジョンの死や買取金額の高騰など紆余曲折があって、ATV社が権利を持ち続けた。

そこにスリラーなどのヒットで大金持ちになったマイケル・ジャクソンが登場!ATV社自体を買収、その後彼はSONYと50・50の比率でSONY/ATVの合弁を設立。

そしてマイケルはSONY/ATVから手を引き現在に至る。

因みに、ビートルズの音源はSONYの傘下だったEMIが管理していたが、ユニバーサル・グループが買収しEMIを子会社化したことから、現在は著作権はSONY/ATVが保持し、音源の管理はユニバーサル(EMI)となる。

即ち、ビートルズのリミックスはユニバーサル(EMI)が企画し発売し、その著作権料はSONY/ATVに支払われるという構図に。

ただあまり詳しくは知らないのであるが、アメリカにおいては1978年以前の曲であれば最初に著作権が設定された56年後に創作者に戻るとされた法律があって、ビートルズの作品で1962年に作られた作品は2018年から順次返還されるとの事。

そのためポールは白黒をつけるため2018年から著作権が返還されるよう裁判で提訴したものの、後に提訴を取り下げSONY/ATVとクローズドで和解したとか…

著作権保持に関しては将来的には不透明な状況になることが前もって予想されたことで、当然裏では大きなお金が動いていることから、その元を取るべく2009年にリマスター・プロジェクトや、ペパー軍曹から始まったリミックス・プロジェクトが次々と始まったのである。

と前振りが長くなったが、今回のリボルバーのリミックスも当然のことながら音源をそのまま寝かしておくわけにはいかず、その財産なんとか活用しないとね。

ただ、60年代のビートルズの音源は当時の録音技術からしてモノ・ミックスが主で、ステレオ・ミックスはオマケっていう考えだった。

今回のリボルバーのリミックス買ってはいないけれど、YouTubeにアップされた音源を聴いてみると、確かにくっきりした音像で、かっての左右泣き別れのアンバランスなステレオ・ミックスを解消しようと、ベースになる音は真ん中に寄せ集められている様な感じですかね。

リボルバーのトップを飾るTax Manはリズム・ギターが左から聴こえてきたのが、今回右45度あたりから聴こえてきて安定感がある。

でもこれだったら、わざわざステレオ音源をリミックスしなくとも、特に1968年あたりまでの4トラックのレコーディング音源であれば、個人的な意見を言えばモノ聴いとけば事足りるんじゃないのって思うのだけれど…

(久々に取り出したモノ・ボックス、これは良いですねと改めて認識)

つまりこれって管理費回収事業の一環で、All Need Is Moneyと例えれば身も蓋も無さすぎですかね。

結構偉そうなこと言って、リボルバーのリミックスどうよ?って問われると

いいと思います。とあっさり自白。

でも購入はほとぼりが冷めた後の投げ売り価格で買ってみたいと…

相変わらずセコイ4流コレクターの独り言でした。


たまには懐かしいフォークでも

2022年11月04日 | AMERICAN ROCK/POPS

60年代日本に於けるカレッジ・フォークのお手本と言えばこの方々、ピーター、ポール アンド マリーで、当時PPMって呼ばれていた様な朧げな記憶が...

(2005年のライノ編集のベスト・アルバム買ってみました)

ギターの伴奏バックに3名の清涼感あふれるハーモニーで当時のフォーク・ソングを分かりやすくカバーしポップ路線とは一線を画す汚れ無き素朴な芸風が印象的。英国のシーカーズってバンドもなかなか良かったって思い出す。

(モノクロの写真ってレトロ感溢れていて、いい感じ)

もちろんその頃は幼稚園・小学校の時代だったので、オン・タイムではなかったけれど、何故か懐かしさを感じると共に癒される。

ハード・ロックばっかり聴いてお疲れの皆様にいかがですか?

心が落ち着きますよ。


爽やかな秋の一日

2022年11月03日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日は、祝日ってことでお昼に河川敷をゆっくりと走ってきた。

快晴のポカポカした陽気の元、広い河川敷は少年野野球やサッカーの試合などがあちこちで催され賑わいがあった。

少し汗はかいたけれど、吹く風は爽やかで気持ち良い1日で、そんな気分をもう少し味わいたく、帰宅して取り出したのがこのレコード。

デビュー・アルバムだったWild Life以来、Paul McCartneyの冠を外してバンドの一体感を出そうとWings名義で出たのが、1975年のキャピトル・レーベル移籍後の初アルバム、Venus And Mars。

このアルバムから先行シングルとして大ヒットしたのがListen What The Man Said。

(”あの娘におせっかい”って邦題は、それじゃない!って感じでちょっと意味不明。更に日本では、まだポール・マッカートニーと言う御朱印が必要だったのか?)

歌詞は”やっぱり愛は勝つ”って感じのポールお得意の楽観的なラブ・ソング。

聴きどころはやっぱり曲に大きなアクセントを付けたトム・スコットのサックス・ソロですかね? 

彼の軽快な演奏が秋の爽やかを感じさせる。


季節は早いものでもう11月

2022年11月02日 | Wishbone Ash

欧米では11月に感謝祭があってメイン・ディシュに七面鳥の丸焼きが振る舞われることも。

一般的に鳥類のV字型をした鎖骨のことをウィシュボーンと呼ぶ。鳥を食した後その鎖骨を引っ張りあい、折れた骨の長い方を掴んだ人に幸運が訪れるという言い伝えが…

車乗りなら、前輪を車体に固定するV字型の上下2本からなるアームを意味するダブル・ウィシュボーンですかね。

しかし、我ら70年代ロック・ファンならやっぱりこの方々。

1969年にバンドが結成され、翌年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバム、Wishbone Ashが出た。

なんでも、彼らがディープ・パープルの前座を務めたところ、リッチーがとても気に入って、自分たちのプロデューサー、Martin Birtchに紹介したことがきっかけで、メジャー・デビュー。

ベースのマーチン・ターナーとドラムスのスティーブ・アプトンのリズム・セクションをバックにアンディー・パウエルのフライングVとテッド・ターナーのストラス・キャスターのツインリードが絡み合いながらメロディーを紡いでいき、主にブルース・ロック、ジャズ、プログレ・ロックそしてトラッド・フォークが混ざり合った正に英国からしか出てこないサウンド。

このアルバムのハイライトはやっぱりフェニックス。10分強の長さの曲で華麗なツイン・リードが炸裂する。

やっぱり、アンディのフライングVからウィシュボーンってバンド名を思いついたのかな? 

知らんけど。


色々クロウあります。

2022年11月01日 | American Hard Rock

1999年、Black Crowesの待望の5枚目のスタジオ・アルバム、By Your Sideが発売された。

ジョージア出身のサザーン・ロック・バンドで、その売りは、迫力あるボーカルのクリスとハードなギターを弾くリッチのロビンソン兄弟を中心としたグループで、70年代の直線的で判りやすいルーツ・ロックを彷彿させる。

80年代の掴みどころのなかったロックに飽きたリスナーのハートをガッチリと掴み、1990年のファーストと1992年のセカンドはそれぞれ全米4位と1位と大ヒットさせた。

3枚目と4枚目のスタジオ・アルバムは、少し変化を加えて70年代のノスタルジーに浸るだけでないBlack Crowe独自性の構築を試みたものの、前作や前々作ほどの成功を収める事が出来なかった。

この5枚目、原点回帰と言うことで、初期の頃のシンプルなロック・サウンドを復活を目指し、のっけから生きのいいGo Fasterやズッシリとくるタイトル・チューンのBy Your Sideなどの聴きどころ満載。

しかしながら、3年ぶりのアルバムで少々間延びしてしまって冷めちゃったかな?

バンドは常に進化を求めマンネリ化を打破しようと踠いているが、案外開き直ってバンドのカラーとして永遠のマンネリ目指して活動を続けるのもアリなのかも...