1999年、Black Crowesの待望の5枚目のスタジオ・アルバム、By Your Sideが発売された。
ジョージア出身のサザーン・ロック・バンドで、その売りは、迫力あるボーカルのクリスとハードなギターを弾くリッチのロビンソン兄弟を中心としたグループで、70年代の直線的で判りやすいルーツ・ロックを彷彿させる。
80年代の掴みどころのなかったロックに飽きたリスナーのハートをガッチリと掴み、1990年のファーストと1992年のセカンドはそれぞれ全米4位と1位と大ヒットさせた。
3枚目と4枚目のスタジオ・アルバムは、少し変化を加えて70年代のノスタルジーに浸るだけでないBlack Crowe独自性の構築を試みたものの、前作や前々作ほどの成功を収める事が出来なかった。
この5枚目、原点回帰と言うことで、初期の頃のシンプルなロック・サウンドを復活を目指し、のっけから生きのいいGo Fasterやズッシリとくるタイトル・チューンのBy Your Sideなどの聴きどころ満載。
しかしながら、3年ぶりのアルバムで少々間延びしてしまって冷めちゃったかな?
バンドは常に進化を求めマンネリ化を打破しようと踠いているが、案外開き直ってバンドのカラーとして永遠のマンネリ目指して活動を続けるのもアリなのかも...