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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

年末の暇つぶし、その2

2019年12月15日 | ROLLING STONES関連

1964年の5月の末日アメリカでデビュー・アルバム出てから5ヶ月足らずの10月に第二弾のアルバム、12x5がロンドン・レーベルから発売。

 

鉄は熱いうちに打てとは言うが、そのデビュー・アルバムの熱気がまだ全米に完全に行き渡っていない 時点での素早い第二弾の投下。 

すなわちビートルズのアメリカ編集盤と同様に、英盤のアルバム2枚とアルバム未収録シングルからアメリカでは3枚のアルバムが制作出来た。 

これはアメリカのレコード産業界の当時の規制によるもので、一枚のアルバムに最大12曲までしか収録が認められなかった。その規制に掛けたのかどうかはわからないが、タイトルの12x5は5人のメンバーが12曲演奏すると言う事らしい。 

オープニングはチャック・ベリーのAround And Aroundで、一作目と同じ収録されたほとんどの楽曲がアメリカのR&Bのカバーだった。

 

(タイトルは単にTHE ROLLING STONES Vol.2で帯には大躍進ローリングストーンズの最新盤!!と記載され翌年の1965年に発売)

 

(フリップ・パックのジャケをミニチュア・サイズで再現。ただし糊代は粘着性を保つためレコードのジャケより幅が広くなっている。今回の収録曲と曲順はアメリカ盤と同じ、言い換えれば日本人向けに一発でアピール出来るメロディアスな曲がなかったからなのか?)

やっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。

そこにはお楽しみの各メンバーのスペックが記載されたツッコミどころ満載のリストが....

(全員体重は70キロ以下、身長も180cm以下と以外にもドデカサイズのメンバーはいない。子供の頃白人のイメージとしたらせが非常に高いってイメージあったんだけどね。ところでケイス・リチャードって誰やねん!)


年末の暇つぶし、その1

2019年12月15日 | ROLLING STONES関連

今日は12月15日。 

あっと言う間に月の半分が消化され年末に突入することになる。

今年一年何かやり遂げたことはあるのかと問われると返答に困る。 仕方がないと言えばそうなのだが、いつもの様に流されるまま何となく暮らして来たからね〜 

そんな中、暇つぶしで始めたこのブログが長続きしているのを手前味噌ながら褒めてあげたい。

50年ほど前から惰性で集め始めた音楽メディアも溜まりに溜まって再び手に取る事もなく長い間収納棚の隅でくすぶっていたところに、ブログで再び陽の光を当てるのだからあたかも人格が生じたかの如くさぞかし彼らも喜んでいるのではないかと思うのだが…. 

本日は何人かの諭吉さんの出動をお願いして無理やら手に入れたストーンズの開かずのボックス・セットでも。  

ストーンズ関連は、レコードも幾らかはあるがABKCO時代のものは、2002年リマスターされSACD化された時一通り買い揃えた。しかし、2008年にアメリカ編集のアルバムの紙ジャケCDプラス日本盤のデフ・ジャケがおまけで付いてくるボックス・セットが発売され、このデフジャケ目当ての購入衝動が抑えられなくなり無理して買ってしまった。

 

しかしボックス・セットなんていちいち取り出してプレーヤーで再生するのは面倒で箱は開けたもののそれぞれのCDはシュリンクが付いたままで収納棚で永き眠りにつくことに。 

今回これではいかんと思い立ちCDの方は同じ音源が既にSACDで存在するので割愛し、デフ・ジャケだけでも改めて鑑賞しようではないかと…. 

このデフジャケ思いのほかオリジナルに準拠して作られていて、程度の良い帯付きオリジナルの日本盤を集めるとなると結構な数の諭吉さん出動となるので、これはこれで資料的に結構存在価値はあるのではないかと個人的に思う。 

まあ、ガチなストーンズ・マニア友の会の方々からすればくだらん!と一笑されるかもしれないが、まあ当方の暇つぶしとして当ブログにアップすることに。 

本日は第一弾として、1964年のデビュー・アルバムから

(アメリカ編集盤は1964年5月、ロンドン・レーベルからEngland's Newest Hit Makersのタイトルで発売。シュリンク剥がしていないので画像が鮮明でない。汗)

(オープニングはバディー・ホリーのNot Fade Away)

(日本での発売は英デッカではなく、アメリカ盤と同じロンドンレーベルでキングレコードが販売を担当、タイトルは単にTHE ROLLING STONESで帯にはこれがリバプールサウンドの決定盤!!と記載)

(フリップ・パックのジャケをミニチュア・サイズで再現。ただし糊代は粘着性を保つためレコードのジャケより幅が広くなっている)

(歌詞カードも再現されている。収録曲はアメリカ盤と同じも、曲順が異なり比較的日本のリスナーには受け入れ易いオリジナルのTell Meがオープニングを担当)

(やっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。ミックにはロンドンでチョクチョクデートする人がいるとか、ビル・ワイマンの数学が得意だった事からお金の数えるのに役立っているなど、更にはケイス・リチャードって誰やねん!とツッコミどころ満載)


デビュー・アルバム、その6 ストーンズ

2019年11月07日 | ROLLING STONES関連

ビートルズが登場したらThe Rolling Stones も登場しない訳にはいかない。 

彼らのレコード・デビューは1963年6月のシングル、Come On。そして同年11月の2枚目のシングルとしてビートルズのカバー、I Wanna Be Your Manだった。 

翌年の1月に、EP(Extended Plays)と呼ばれた4曲入り英盤ミニ・アルバム、The Rolling Stonesが出た。

(このEP盤でMoneyをカバー、ビートルズのカバーと聴き比べるのも楽しい)

そして英盤フル・アルバムは4月に出た同名タイトルのThe Rolling Stonesと大体ビートルズから約1年遅れで表舞台に登場。

(フィル・スペクター作のLittle By Littleをカバー) 

子供の頃はやはりメロディアスなビートルズに耳が行き、ストーンズの良さを理解するには時間がかかった。 

何しろ彼らはアメリカの黒人アーティストらが演じるR&Bが好みで、デビュー・アルバムも自作曲、Tell Me(You’re Coming Back)を除けばビートルズとは一味違う少々泥臭めのR&Bカバーで構成されていて、何もわからぬ子供にはちょいとハードルが高かったような…. 

博士:久々に聴く初期のストーンズなかなか良いではないか〜 

助手:シンプルなアレンジがかえって新鮮ですね。それに誰かを真似していないミックのユニークなボーカルが絶品ですね。

博士:なぬ、真似とな? 

真似、まね、まね〜、Money、バンザ〜イ! 

むむ〜、今回も苦しい〜

 

 


妄想、ギタリスト選考委員会の内幕

2019年09月06日 | ROLLING STONES関連

1974年12月、ロッテルダムの某所 

ギタリスト選考委員会:本日は忙しいところお集まり頂き誠に有難うございます。 

さてミック・テイラー氏の後任リードギタリスト選考の件ですが、本日書類選考の結果を報告させて頂きます。

えぇ〜、ベック氏とギャラガー氏は、ギター・テク問題なしですが、どちらかと言えばソロ・アーティストって感じの芸風がバンド内のバランスを崩してしまうとの事で、書類選考の段階で不適当と判断。 

また、某メンバーが推していたところのフランプトン氏もビジュアル的にストーンズのイメージにはちょいと違うのではないかと言う事で書類選考通過に到りませんでした。 

それでは本日は2名参加で第一回選考実技テスト開催したいと考えます。

また第二回目は後日随時開催ってことで…

それでは張り切ってどうぞ〜!

てなアナウンスがあったかどうかは定かではない。 

ストーンズの1976年スタジオアルバム、Black And Blueは 1974年の末から1975年にかけてベース・トラックが録音されその後1975年のツアー後オーバー・ダブを加えて1976年初頭に最終ミックス・ダウンされたようだ。

(メンバーの顔がどアップされていて非常に暑苦しい) 

 

そのレコードのスリーブに印刷されたデータによると、

ロン・ウッドが1974年12月のセッションでCherry Oh Baby、1975年4月にはHey Negritaでエレキ・ギターを披露。

そしてハーヴェイ・マンデルが1975年3月にHot Stuff、さらにMemory Motelでエレキ・ギターを披露。

ウェイン・パーキンスが1975年3月にHand Of FateとMemory Motel(アコースティック・ギターのみ)の演奏に参加、1974年12月にFool To Cryでエレキ・ギターを披露。 

1984年に出版されたストーンズ本によると、キースはミック・テイラーに5年間本当に楽しんで演奏できたと感謝の意を表す電報を退団後に送ったそうな。

(全面英文なので必要なところだけ斜め読み、あとは写真鑑賞)

ロックン・ローラーとは言い難いが彼のブルース・ギタリストとしての確かな技術とコンサートでの控えめな演奏スタイルに好感を持っていたのであろうか…. 

ただ、彼の後任に同様なギター名人をと言う考えはどうもなかったみたいで、今回技量という面では他の候補者よりは劣るかもしれないが、キースと組んで一番やりやすい人選で古くからの知り合いのロン・ウッドがストーンズの正式メンバーに選ばれたのではないかと。 

特にコンサートでのFaces仕込みのロン・ウッドの弾けっぷりはストーンズに新たな方向性を見出させた。 

折からのパンク・ブームで、もうIt’s Only Rock N Rollだけじゃ立ち行かなくなり、基本的には従来のストーンズではあるがレゲエやジャズ風な楽曲を取り入れ一味違う何らかのアクセントを付けたのがこのBlack And Blue。 

黒と青って色彩的にも地味なイメージで、アルバムも一聴したぐらいではこれまた地味と感じるかもしれないが、彼らにとってターニング・ポイントとなった重要なアルバムだと思っている。


コレクターが唸るものを出して欲しいね

2019年04月26日 | ROLLING STONES関連

助手;博士〜 大変です! 

博士:口の周りにご飯粒いっぱいつけて、一体どうしたって言うんじゃ! 

助手:それがですね、昨日近所のスーパーで398で買ったうどん付き天丼弁当を食べながら、さっきネットサーフィンしてたところ、2枚のストーンズの世界初CD化を含む日本限定紙ジャケCDがなんと一挙に5枚出るとの情報が! 

それで大至急御注進した次第で… 

博士: オォ〜 それは一大事じゃ! ストーンズ中途半端にレコード・CD集める友の会、会員ナンバー001のワシとしては捨て置けぬ情報じゃ。 

で、一体どんな作品が今回初CD化されるのじゃ? 

助手:えぇ〜とですね。


1971年のスティッキー・フィンガーズのスペイン盤

1975年のイン・ザ・シェイド

1977年のタイム・ウェイト・フォ・ノーワン・アンソロジー 1971−77

1981年のサッキング・イン 70’

1984年のリワインド 1977−84

となっています。 

博士:なんとステッキー・フィンガーズ除けば全部コンピ盤じゃないか! ストーンズは手を替え品を替え続々と小遣い稼ぎのベスト盤もどきを出す悪い癖があるのう〜 

他のべスト盤と差別化を図るためのアクセントとして、多分幾らかの未発表曲もしくはレアな曲を収録しているのだろうけど、果たして今回需要はあるのかのう? 

助手:これを1枚あたり2880円で売るのは、完全に前期・後期高齢者向けの企画と言えるかも…. 

そう言えば、おまけで付いていたスティッキー・フィンガーズのスペイン盤のレプリカ紙ジャケ、うちにありましたよね。 

(ジャケ表)

(ジャケ裏)

博士:あれ? サイドー2のSister Morphineがイギリスのリーズでのライブ収録のLet It Rockに差し変わっておる。 

(インナー)

このバージョンはレアリティーズ、1971−2003のCDに収録されておるから、特にコレクターを唸らすような珍しいものでもない。 

(ライブ・バージョンのLet It Rock収録)

中途半端に集める友の会としては、この手の中途半端に企画された商品の購入は見送る! キリッ 

もうね、CDなしのデフジャケ5枚1組1000円で販売した方が、コレクターに喜ばれるってば! 

本当。


カラー・レコードを語る

2019年04月09日 | ROLLING STONES関連

 

本日は1969年に出たストーンズの二枚目の公式ベスト・アルバム、Through The Past, Darkly(Big Hits Vol.2)。 

以前にこのブログで登場したのは英盤で、今回の米盤とは収録曲が少しばかり違っている。 

それに比べると英盤の選曲の何曲かは少しばかり地味だったかな?  

手元にあるのは4年ほど前に再発されたカラー・レコードで、カラーと言っても透明なやつではある。 

カラー・レコードと言えばよく聞く話が、音質があまり良くないらしい。

レコードの原料は、ポリ塩化ビニールが主剤となる合成樹脂で色は透明。塩ビの素材は柔らかいので通常材質の強度を増すためにカーボンをいくらか混ぜる。

透明な樹脂にカーボンを加える事によって所謂黒盤となるわけで、色が黒であれば表面の埃や傷などが見つけ易く手軽に扱えるたり、また売れ残りの廃棄盤を再生原料として再度使用可能なことから、業界のスタンダードとなった。 

一般的にカーボンの添加によって強度が増したレコード盤は、低域がタイトに聴こえこの辺りの感覚から黒盤の音質の方が良いと言われるているのでは。 

そして透明な塩ビ樹脂に適切な顔料を混ぜて合わせる事によって製造されるのがカラー・レコード。 

カーボンが入っていないカラー・レコードの場合は、材質の強度の関係から黒盤と比べて音質がマイルドに聴こえるらしいとも言われているので、一概にカラー・レコードの音質が悪いというわけではなく、聴く人によって好みが別れるのでないかと。

ところで60年代、東芝音工からEver Clean Recordsという静電気を防止する添加物が加えられた 少々ドス黒い赤盤が販売されていた。

 

(オデオン盤のリボルバー)

しかしその後、お掃除楽チンの触れ込みのEver Clean Recordsなるものはいつの間にか消え去ってしまった。詳しい事情は知らぬが、その添加物の影響でどうもレコードの音質もしくは品質がそれほど良くなかったのかも。 

色違いで珍しいと、黒の通常盤以外に限定版とされるカラー・レコードやピクチャー・レコード、さらには消え去ったEver Clean Recordsなども集めだすときりがない。カラフルで視覚的に楽しいのは楽しいけど....

 

(The Who、米盤のチェリーカラー・レコード)

(Ringoのカラー・レコード)

(David Bowieのゴールドカラー・レコード、貧乏たらしく未だ開封せず)

(Badfingerのグリーンカラー・レコード、これまた貧乏たらしく未だ開封せず)

(Beatlesの米盤ホワイト・アルバムのホワイトカラー・レコード)

 

致命的なのは、黒盤とカラー・レコードの音質の違いを語れる聴力も持ち合わせていない事。 

斯くなる上は、無駄使いを無くすためにも、レコード会社に対して、Paint It , Black!もう全部黒盤でお願いと思う今日この頃。 

といつも通りカッコつけて語るほどの話でもなかった様な。


暇人の日曜日、中世のRolling Zeppelinとは?

2019年04月07日 | ROLLING STONES関連

本日は、1965年9月にイギリスで発売されたストーンズの 3作目のフル・アルバム、Out Of Our Heads。 

このアルバムは全2作と同様黒人系R&Bのカバーを主体としたもので、このアルバム 以降は自作の曲がメインになる。

しかしR&Bのカバーとはいえ、特徴のあるミックのボーカルによって、全ての収録曲が完全にストーンズ化したロックとなっていて、それほど泥臭くもなく、結構ストーンズを気楽に楽しむ事が出来る。 

ただこの頃のストーンズのレコードの発売形態は、ビートルズの初期と同じで英、米そして日本で異なり、コレクター泣かせであった。 

英盤(デッカ・レーベル)は、ストーンズの意向に従ってアルバムはアルバム、シングルはシングルと別に発売していたが、米盤(ロンドン・レーベル)はビートルズと同様にジャケのデザインや収録曲は独自の編集(半数の収録曲が英盤と異なる)の第4作目となり、売り上げを第一義としてヒット・シングル(Satisfactionなど)もアルバムに収録された 。 

(2010年の再発盤、モノ音源、恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

 

(2015年の再発盤、モノ音源、これまた恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

日本の場合は、キング・レコードがアメリカのロンドン・レーベルから販売契約を結んだものの、米盤と異なったジャケのデザインを採用。

(ボックス・セットにおまけで入っていたレプリカ) 

また収録曲も米盤と同様なるも 、曲順が日本独自で、大ヒット曲のSatisfactionをアルバムの頭に持ってきていて一気に畳み掛けるような編集となっていた。 

さらにややこしい事に、1982年に日本で再発されたOut Of Our Headsは、ジャケのデザインと収録曲は英盤準じているが、レーベルはなぜかロンドン・レーベルとなっている。 

(ステレオ音源、ブルーWaxが綺麗)

私など足元にも及ばぬようなマニアックなストーンズ・レコード・コレクターともなると、各国盤、再発盤さらにモノラル盤にステレオ盤を集める事になる。

で、一番気軽に聴けるこの再発盤Out Of Our Headsをターン・テーブルに置いてライナーを眺めながら炭酸水を一口。 

ゲボッ! サム・クック作のカバーってGood Timesじゃなかった? 

曲の表記がGood Times Bad Timesって?  Rolling Zeppelin 誕生ってことかね。 

(ジャケ裏の表記はスペルも間違っていて、Tims?) 

さらにプロデューサーが寄せた文の最後の記名のところがandrew loog oldhamと小文字表記、それより酷いのはコピー・ライツの年を965と表記。

むむ〜 ストーンズは中世のバンドか!ってツッコミをいれたくなる。

 

(これだけ多くの間違いを犯して、堂々とPrinted in England by Robert Staceって記載したら英国人怒るんじゃないかな)

これぞ、レコード会社の諸君!  あんた達ってOut Of Your Headsだってことですかね…..


ストーンズ、レア物に喝を入れる。

2018年09月30日 | ROLLING STONES関連
そう言えばストーンズ最近聴いていないなあ〜。

いくらストーンズの様な有名なバンドでも、あまり聴く機会がないといつの間にか頭の中ではレアな存在となってしまう。

それじゃいけないとおもむろにCDの棚から取り出したCDはストーンズの中でもレアな2枚だった。

1枚目は、1975年6月6日にでたアルバム、Metamorphosis。



なんと!デモ音源のコンピ盤にSACDと超豪華

これはかって所属していたレーベル、彼らの専属マネージャーのアラン・クレイン率いるABKCO社から突如出された、1964年から1970年にかけて録音されたデモ音源からなるコンピ盤である。

ストーンズは自身のレーベルを設立して5年ほどたったある日、急遽発売された。この日は、彼ら自身のレーベル設立後出された数枚のアルバムから選曲したベストアルバム、Made In Shadeが発売された日と同じ日付である。

便乗商売によって売り上げを伸ばし既に契約の切れたストーンズからの古いデモ音源を出し少しでも利益を得ようと言うセコイ戦略もあったのだろうが、ボツになった過去の音源を出すことでストーンズに対しての嫌がらせの意図も少しはあったのではないか….

2枚目は、2005年にでたアルバム、Rarities 1971-2003。



通常のCD

これはかって自身のレーベルから出されたCDで、アルバム・タイトル通り1971年から2003年にかけて録音された音源からなるコンピ盤である。

ほとんどの曲がシングルのB面に収録され、オリジナル・アルバムには収録されなかった。2005年、約8年ぶりに出たオリジナルのスタジオ・アルバム、A Bigger Bangの後を追って数ヶ月後の短いインターバルで発売されたので、当時は少し驚いた。

両者それぞれ幾らかの注目曲は収録されているものの、やはりボツになったデモ音源もしくはシングルB面の楽曲から構成されているので、オリジナル・アルバムと比べるインパクトにかける。

私の様なストーンズ親衛隊に所属しない者にとっては、前のめりになって集中して聴くことはないだろう。

親衛隊の方々からはお叱りを受けるかもしれないが、バック・グラウンドでこれらを再生し、ストーンズのサウンドに乗ってミックがいつも通り機嫌よく歌っていると言うのが感じ取れればそれでOK。

ところで、先ほどABKCO社について少しばかり非難めいた事を書いたが、これら2枚のジャケットのデザインに関しては、ABKCO社の方に軍配があがる。

初期のストーンズをよく知らない人ならば、Metamorphosisのジャケを眺めて“あれ〜、ストーンズって6人組?”って勘違いするかも。何しろ、ミック・テイラーとブライアン・ジョーンズの二人が一緒に描かれているじゃないの!

一方Rarities 1971-2003となると、ジャケは1978年のRespectableというミュージック・ビデオの1シーンらしいが、当時在籍していた、ベースのビル・ワイマンのお姿が何処にも?

彼は後にストーンズから脱退したものの、やはりいくらCDが2005年に出されたからとは言え1978年時点では在籍していたので彼の当時の姿を削除すべきではないと思う。

Respectableと言っておいて、 この扱い 。

ストーンズの長年のメンバーとしての功労者に対していささかRespectに欠けるんじゃないかと….

喝!

サイケで行こう!

2018年08月15日 | ROLLING STONES関連
時は1966年、ビートルズはリボルバー、ビーチ・ボーイズはペット・サウンズそしてキンクスはフェイス・トゥ・フェイスと今までエイト・ビートに乗せてLove Songを歌っていた時代からロックは進化し、さらに拡大発展を続けていた。






我らのストーンズも時代のトレンドに乗っかって何か新しいことをやらねば。

てなことで、66年に録音され67年の頭に出たのが、Between The Buttons(邦題のカナ表記はビトウィーン・ザ・バトンズで、直訳すればボタンとボタンの間)。

(2002年米盤SACD、英盤と選曲が異なりシングルのみで出た、Let's Spend The Night TogetherとRuby Tuesday収録。当時英盤買った人はズルイ〜と言ったかも)

前作のAftermathより、さらにいろいろな音色の楽器を投入し更にサイケデリック感を出す様なアレンジを試みている。

(CDもサイケデリックなデザイン)

Between The Buttons、この他愛も無い韻を理解するには、“最初に君のタップを曲のビートに合わせることだね。そうすりゃ、ボタンはもっと近づき、ストーンズもよりクリヤーな存在ってなるわけさ”、とジャケ裏のイラストのところに書いてある。


ボタンとボタンの間には断層なるものが存在し、ボタンはそれを繫ぎ止める役割。ボタンが近づくことによって断層のギャップが狭まりストーンズをさらに理解出来るってところかな?

そんなわかった様なわからない様な妄想してるよりも、このアルバム、ブライアン健在って事でいいんじゃないの。

(ミックとビル、何故かピンボケ)

サイケデリック・サウンド万歳!

でっ、でっ、でた〜! 超弩級ボックス・セット

2018年05月03日 | ROLLING STONES関連
でっ、でっ、でた〜! って同じセリフもう何回言ったことだろうか….

ストーンズがまた高額なボックス・セット、Studio Albums Vinyl Collection 1971-2016を発売するそうな。


なんでもストーンズ・レーベルのExile Of Main Street からつい最近発売された、Blue & Lonesome までのスタジオアルバム15作が入っていて、2枚組が5作あるので、トータルのLPは 20枚の超弩級ボックス・セット。

一昨年、ABKCO時代のアルバムでモノラル仕様のLPと CDのボックス・セットがそれぞれ発売され、さらに去年、あまり意味のなさそうなモノラルとステレオ仕様SACDとLPが一緒になった4枚組の豪華Their Satanic Majesties Requestのパッケージが出た。

もう本当、何十数年記念盤とか言って毎年お祭り騒ぎ。

後期のアルバムのLPボックスといえば、 2010年にRolling Stones 1971-2005が出たので、これにBlue & Lonesomeを別に購入すればだいたい同じものが揃う訳だが….

(Rolling Stones 1971-2005のボックス)

もちろんメーカーも同じ商品を投入するわけではない。

前回のイシューよりも付加価値的な要素 がないとコレクターには響かない。

と言うことで、今回最新のリマスターを使用し、そのマスター音源をアビーロード・スタジオでハーフ・カッティング、よって広域の周波数レンジが広がり、音圧が上がり、通常のスピードでのカッティング優れた音になるらしいと言う触れ込み。

さらに今回レコードのジャケットをオリジナルにできるだけ準拠するとの事で、Sticky Fingersのジャケはジッパー付きとかSome Girlsは打ち抜きのジャケとなるみたい。

そして、おまけのダウンロード・クーポンは従来のMP3ではなく多分ハイレゾになるかも?

しかしである。

そのお値段、後日値下げされるかもしれないが、アマゾンの現在の予約価格がなんと59,500円也!

これをわしに買えって言うの?

新しいスマホ買ったから、財布はすっからかん。

高額なことが一番のネックであるが、もし買ったとしても、多分一回聴いてからジャケをおもむろに取り出し、オリジナルに準拠したと言う触れ込みのジャケを30センチぐらいの距離から観察して“ハイお終い” って感じになりかねない 。

(Rolling Stones 1971-2005のボックスとBlue & Lonesome。恥ずかしながら、ボックス・セット買ったものの時間の都合でまだ全部聴いていないし、Blue & Lonesomeに至っては未開封。貧乏性なのか、勿体無く思えてあえて70年代に買ったレコードの方をターン・テーブルに置く。若干雑音が混じっているが、なんとなくそっちの方がしっくりくる。)

ところで、今回の販売の発表によって、ふと気づいたことがある。

前回のボックスの表記が1971-2005で、今回が1971-2016とある。即ち、ストーンズの最新スタジオ・アルバム、Blue & Lonesomeが発売されるまでの11年間は新譜のスタジオ・アルバムが無かったってこと。

今日の結論

新譜出ないからって、もう毎年n旧譜の焼き直しはやめてくださいってお話でした。

ストーンズ のジャケット考察、VOODO LOUNGE

2017年01月22日 | ROLLING STONES関連
ああ、あぁ〜
日本は
今日も寒かった〜

と前川清のモノマネで一節。

今日所用で車を走らせていると 、途中からみぞれ混じりの雨。

暑い夏から、涼しい秋そして冬へと徐々に寒さに慣れていけば問題はないのかもしれないが、真夏の国から真冬の国への移動による急激な温度差はやっぱり身体にこたえる。

唇は乾燥してカサカサ、風邪のひき始めなのか鼻水が出てくる。

半年ぶりの日本なので、久しぶりに友人らと食事に出かけようと思っても、夜は寒すぎて躊躇してしまう。

ということで、夜は自宅から一歩も出ずに、シコシコとブログ記事の更新に励む。

今日はストーンズの2010年のアナログ・ボックス・セット、THE ROLLING STONES 1971-2005からVOODO LOUNGEを取り上げる。

買ったものの、レコードを聴くとなると数多くの儀式なるものが必要で、面倒に思えてほとんどと言っていいほど聴いていない。いつもはアイ・チューンに取り込んだMP3を聴く。これが一番便利といえば便利。

1994年作で、全英1位、全米2位となるもシングル・ヒットなしのアルバムとなった。

収録時間が大盤振る舞いの62分で、CDは一枚であるが、レコードでは2枚組となる。

LPは2枚組で、2枚のインナー・スリーブにそれそれのLPを収納

プラケースと紙ジャケのアートのアレンジが異なる。

プラケースのブックレットは歌詞を読み取ることができるが、紙ジャケはLPの小型版で、当然文字のサイズも同じ割合で縮小されるため、歌詞は虫眼鏡を使わないと読み取ることができない。

LPと紙ジャケのサイズの比較。これじゃ紙ジャケにある記載は全く読めない。

アルバム・タイトルや、ジャケット・デザイン、特にブックレット内の骸骨達の写真などを見ると、ちょっとおぞましい感じもするが、ジックリ聴くと結構出来の良いアルバムだ。

LPのゲート・ホールドジャケの内側。夕食時これを見てしまうと、飯旨とはとてもじゃないが言えない。

ストーンズは反体制のロック・バンドとして登場したわけだから、無理に良い子ぶる必要もないが、私的にはアウター及びインナーのジャケットのデザインの悪趣味でかなり損をしているのではないかと思う。

機会があれば、ジャケのデザインにとらわれること無く、ご視聴あれ!

チョンボのおっさんNOWとROLLING STONES NOW、2016

2017年01月13日 | ROLLING STONES関連
やっちまった~!

仕事での書類を作成し、先方に送ったところ数多くの訂正箇所があり、その中の一つは場合によれば後で問題に発展する可能性もあり、先方に平謝り。

ブログの過去記事なんかもう一度みると、結構脱字や変換ミスによる誤字、文法上の誤りとか単につまらない文章等々、色々散見されるのではあるが、ブログが営利目的ではないので、たまたまブログを訪問してくださった方々の、“このおっさん~!”と呆れられた際に発するビーム光線を遥か彼方の遠方から浴びせられるだけで済む訳だが…

しかし本業でそれほど難易度の高い仕事でもないのに、とちってしまうとやっぱり問題である。

いつも通り、気を引き締めて仕事をしたつもりなのになぁ~

年齢からくる集中力の低下がミスを引き起こしたなんて言い訳すれば、“それじゃ、若い人と交代!”てなことに成りかねない。

それでも、あ~、歳は取りたくないと思う今日この頃。

ところで、豊かな声量で高音でのシャウト歌唱が売りのロック・バンドの場合は、やっぱりつらいだろね~

何処の誰とは言わないけど、その昔に聞いたレコードの音が頭に刷り込まれているから、その当時の曲をライブでキーをど~んと下げて歌われるとやっぱりギャップを感じちょっと残念。

まあ、誰しも歳を取るわけだからある程度の劣化は仕方が無い事なのだけれど。

しかし、歳を取っても昔のイメージとあまり変わらないのが、この方々、ストーンズ。

なぜなら、ミックのダル唱法って言うかぶっきらぼうな感じの中音での歌唱は、確かに若いときと比べれば声量は落ちたかもしれないが、イメージとしては昔とそれほど変化があったようには思えないので、結構得してるかもね。

つい最近、11年ぶりに新譜でブルースのカバー・アルバム、BLUE & LONESOMEを出した。

近年のアーカイブのライブ盤、それにベスト盤や旧譜のモノ盤など、古いマテリアルばっかりだったので、オリジナルの楽曲は含まれてなかったもののファンにとっては歓迎される発売となった。

但し、ストーンズのポップさを表現したのかどうか判らないが、あの濃い青と赤の色彩を使ったジャケット・デザインには閉口する。歳を取った私には、目がチカチカしてどうも受けつけないようで…

それはともかく、60-70年代にデビューしたロック・バンドがいまだに新譜を出し続けていることは、励みになる。

今週仕事における自身のチョンボで少しばかり後ろ向きになったが、ストーンズの新譜でも聴いて気持ちを入れ替え、ポジティブ指向でやっていきたいなんて思う今日この頃。

通りすがりの人:そこの、あなた! 去年ストーンズの新譜、BLUE & LONESOMEの画像アップしていたみたいだけど、もう買ったの?

私:いや~ 予算の関係で未だ買っていなくて、今のところユー・チューブの音源のお世話になっております。汗~


歯医者?それともストーンズ?

2016年12月09日 | ROLLING STONES関連
医療費や保険料が高いとぼやいているそこのあなた!

日本ほど恵まれている国は、私が知っている限りないと思うけどね。

海外で働く場合は、日本の会社の駐在員の場合、海外駐在員保険なるものを会社が負担してくれて、海外での治療、入院やその他事故があった場合、保険会社からお金が下りる仕組みで、プランによって料金は異なるが大体、3人家族で年間40-50万円はかかるようだ。

駐在員で無く、現地採用で働く場合、その現地企業が福利厚生に手厚い会社であれば、通常医療費は会社もちで負担しなくても良いわけだが、何の後ろ盾も無く現地採用で海外で働く場合は、自己負担になる場合が多い。

これが結構厳しい。

普通の町医者で診察してもらい一般的な風邪薬などの処方であれば、たいした負担にはならないが、海外ではスペシャリストと呼ばれるクリニック、所謂専門医のことで、消化器、心臓、眼、耳鼻咽喉、心療などなど、に行くと目玉が飛び出るほど請求される。

病院に入院してチョット手術となると、数百万円の請求なんてざらである。

いてぇ~、奥歯の歯茎が少しはれていて、痛みを感じる。

20年以上前、虫歯の治療で神経を抜いてセラミックでかぶせていた奥歯であるが、グラグラして、雑菌が歯茎隙間から入り炎症を起こし痛みを感じる。

そのたびには医者に駆け込み、クリーニングしてもらい抗生剤で何とか症状を抑えてきた。

今すぐ抜歯するほどグラグラという訳ではないが、もし抜歯すればブリッジの入れ歯かインプラントとなる。

保険の適用がされないインプラントとなると、バカ高い費用が提示され、毎回半年に一回程度のクリーニングで様子を見て、どうしても抜歯が必要になる位にグラグラにすれば、またその時点で検討しますという形でお茶を濁してきた。

前回、日本の歯医者でクリーニングをしたのは昨年の12月で、半年後にまたクリーニングしに来ますって約束したのだが、今年の3月に日本を離れそのこともすっかり忘れ、ちょうど1年がたったつい数日前に歯茎がズッキン。

シンガポールでも過去何回か歯医者に行ったことがあり、毎回の高額請求には本当に憂鬱な気分になったものだ。

しかし歯茎の痛みでご飯がおいしく食べられないのは最も避けるべき事で、ようやく重い腰を上げて歯医者に行った。

一番安く上がりにするためのシナリオとして、まず最初にこの手の痛みはたまに経験していて、そして日本の歯科医院で抗生剤を処方してもらっている事を説明。

だから、とりあえず抗生剤を出してもらい、うがいは家の洗面所に有るリステリンを使えば問題は今までの経験から2-3日中に多分解決。さらに抗生剤の投与が済んでも痛みが残るようなら、また来ますってまくし立てて言えばよかったのだが…

歯科医は最初に、レントゲンとりますか?と聴いてきた。別に強制はしないけど、でも撮った方がいいよとやんわり薦められ、そう言えば日本では初診の場合レントゲンは必ず撮るなって思い直し、ついオーケーと言ってしまった。

それから、歯のクリーニングはどうするかって聴かれたので、せっかく来たのだから、まあいいやって感じでこれまたオーケーと言ってしまった。

結局、
診察料 $40.- 
X―レイ S$90.-
クリーニング S$100.-
抗生剤 S$25.-
うがい薬 S$5.-
消費税7% S$18.20

日本であったらボッタクリと思えるようなセット料金でトータルS$278.20、日本円に換算するとざっと2万3千円也!

シンガポールでかかりつけの医者が、問診だけじゃ判断付かないから、胃カメラやってみます?とかCTやMRI使いましょう!なんて言われたら、病気以上に心臓に悪い。

胃カメラなんて日本では、保険適用で7-8千円ぐらいだったが、此方じゃ数万円。CTやMRIの検査費なんて聞けばホント!ドッキリ・カメラで驚くような料金と相成る。

日本で社会保険完備の会社に勤めていたら、それらの費用を会社が折半してくれるので、医療保険の部分は年額だいたい20万円ってところだろうか...

俺は絶対病気なんかにはならない!って言う人にはそれでも高いと思われるかもしれないが、海外に住んでいる人から見れば素晴らしいと感じる。

日本の国の予算がほとんど社会保障に流れてしまう昨今、今までのシステムを今後持続していく事は、はっきり言って不可能じゃないかと、歯科医院で泣き泣き支払いを済ませながら感じた。

だって、2万3千円也もありゃ、ストーンズの輸入盤CDモノ・ボックスと新譜のブルー・アンド・ロンサム買って、おつりが来るじゃないか!


通りすがりの人:またまた持病のCD買いたい病発症?

それなら、もう一度歯医者に行ってストンーズ(歯石)きれいさっぱり落としてもらった方が今後のためにはいいんじゃないかと…

招待状のR.S.V.P.には返事は出すな! BEGGARS BANQUET

2016年10月28日 | ROLLING STONES関連
ウッ!

ご飯を食べている時、急にこのジャケットを見せられると、食欲が衰退する。

それほどの負のインパクトを持ったジャケットと当時も思われていたため、デッカ(英国)とロンドン(アメリカ)の両レコード・レーベルはそのアルバム・ジャケットのデザインを却下。

そのため、オリジナル・ジャケットを手直するため、当初発売が1968年の初夏の予定が、その6ヵ月後の遅れることとなった。

変更されたジャケットは、真っ白な背景に、ROLLING STONES、BEGGARS BANQUETそして R.S.V.P.と記載された、結婚式やパーティーの招待状を模したシンプル且つ無難な物になった。


余談ではあるがR.S.V.P.といつも招待状の締めにこの暗号のような記載が気になって、どういう意味かと調べてみると、フランス語でREPONDEZ, SIL VOUS PLAITの略で“連絡乞う”ということらしい。

オリジナルのジャケットは、これまた調べてみるとロス・アンジェルスの、とあるポルシェのディーラーのトイレ内の落書きを写真に取ったみたいで、ミックとキースもアルバムのクレジットや一部の一行落書きに関わったようだ。

彼ら自身も過激なデザインに対する批判を避けるため、便器の上部にある落書きのみをジャケットの使用するつもりだったと言っていたようだが、最終的には便器が写りこんでいたのでどうも確信犯的な感じはするのだが…

そして1985年頃のCDによるリイシューによってオリジナル・ジャケットは解禁されようやく陽の目を見ることとなる。

助手:博士! ストーンズからバンケットの招待状届きましたよ。

博士:最近出たモノ・ボックスを買えって事なのかのう… ベガーズ・バンケットなんて言ってる割には、ワシらと比較にならない超大金持ちの連中じゃ。信用できん!

今回のお布施はスキップじゃ。

しかし、待てよ? レコードのボックス・セットの場合、チョット値は張るが世界で10,000セット限定生産と言う事じゃから、開封しないで10年ほど暗所に寝かしておけば、ひょっとすると価値が出るかも知れん。

と甘い誘惑に負けて、こじつけた理由でまたもや無駄遣いをしてしまいそうな博士であった。

誰か助けて~!

金メダルを取れば、ストーンズって?

2016年08月22日 | ROLLING STONES関連
リオ・オリンピックも終わり、これからは寝不足が解消されるという方も多くいるのでは。

開会前から、色々と問題が取りざたされたオリンピックではあったが、いざ閉会式を迎えると、大会の進行にブレーキがかかるような大きな問題は起こらなかった。

終わってみれば、中々よかった大会ではなかったかと…

時差が無く、普通の時間帯であれば尚よかったのでは有るが。

我等が日本選手団も日頃の練習の成果を十二分発揮され、メダルが取れた取れないではなく、大健闘されたと思う。

その昔、たいしたことは無いが、学生時代に運動クラブに籍を置いていた私としては、オリンピックのステージに立つだけで、生まれ持った特別な運動能力の上に、更なる日々の厳しいトレーニッグが必要で、しかも4年に一度の大会に参加するモチベーションを維持する精神力も半端でないのは容易に想像ができる。

じゃあ、特別な運動能力の無い人は、オリンピックに参加できないのかと言うとそうでもない。

数学や物理の問題を解くオリンピックや手先の器用さを競う技能オリンピックなんてのもある。

じゃあ、私みたいに運動能力は無く、数学・物理が苦手、さらに手先が不器用となるとどうすればよいのか?

そう自身でオリンピックを作ればよい。

進行係:それでは開催宣言を致します。2016年第一回クラッシック・ロックを聴こうオリンピックをシンガポールで開催します。

一位になりますと、金メダルの他、副賞としまして、なんと9月末日発売のローリング・ストーンズ・モノ・ボックスが洩れなく与えられます! 

しかも、なんと今回通常のCDのボックス・セットではなく、レコードのボックス・セットであります!


観客:オオー!

進行係:それでは選手団入場!

通りすがりの人:あれっ? 一カ国からしか参加してないけど。一体どう言う事?

野次馬:このオリンピックの開催の周知があまりにも急だったため、シンガポール在住の日本代表の博士のみがエントリー出来たみたいだね。

博士:ニョホホー! エントリーは一人だけだから、ストーンズ・モノ・ボックスはいただきじゃ!

助手:博士! ストーンズのレコードのボックスと言えば、2009年に出たステレオ盤のボックス買ったじゃないですか!


博士:ビートルズもレコードのモノボックスを2014年に出し、つい買ってしまったのじゃ!今回のストーンズのモノ・ボックスも手に入れなければ、片手落ちじゃわい!

助手:しかし、ABKCO時代の初期の数作品は、確かにモノであるとステレオ中央部から一直線に音が飛び出てきてステレオ音源とは違う迫力のあるサウンドが楽しめるんですが、後期のベガーズ・バンケットやレット・イット・ブリードあたりなんてモノで聴く必要があるんですかね~?

博士:確かにそれを言われると弱いのう~ ビートルズの場合は、小さい頃からずっとステレオ音源を何度も聴いて親しんできたから、モノ音源を聴くとおっ!此処が違うとはっきりわかるから、マニアとしては楽しめた。果たして、ストーンズのモノ音源を聴いてそのレベルまでいけるかどうか心もとないのう~

しかし、それ以外の楽しみ方もあるのじゃ。2009年にABKCO・レーベル期とストーンズ・レーベル期の2種類のボックス・セットが出て、今現在廃盤となっておる。

今現在それらを中古として買おうと思っても、プレミア価格が付いておいそれと買えないのじゃよ。今回のモノ・ボックスも何とか手に入れて、もしその後廃盤となり中古価格にプレミアが付くのを楽しみにすると言うのはどうじゃ?

助手:ちょっと楽しみ方が違うような?

博士:今回は金メダルを取れば、それがただで手に入るのじゃ。深く考える必要は無い!

助手:博士!たた大変です! このオリンピックにエントリーするのに千ドルいるみたいです。エントリーしなくて、直接買ったほうが安いんじゃ…

それから、さっきフィリップさんから電話があって、ON (AND OFF) THE ROADなる17枚組みのボックス・セット出すから、よろしく!って言ってましたが…


博士:ギョエー

助手:デビッド・ボウイーの第二弾のボックス・セットも近日中に出るみたいで、相変わらずレコード会社はおっさんやジーさんをターゲットに金をむしりとろうと次から次にと出してくるみたいです。


博士:ワシも今後オリンピックには出ず、コレクターからも引退じゃ!

通りすがりの人:相変わらず、くだらんことを書いて...