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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

THE ROLLING STONES 1 & Others + 発売なるか?

2015年11月15日 | ROLLING STONES関連
博士:ビートルズが2000年に出したベストアルバム“1”がリミックスされ、手直ししたビデオクリップをDVD/BLUE RAYに収録しパッケージで新作として販売して、巷を騒がしている様じゃが…

我らがストーンズ教の新作はどのようになっておるのかのう?

助手:2011年から13年にかけて、ネットのダウンロードのみで発売された、アーカイブのライブ音源の映像がDVD/BLUE RAYでシリーズ化され現在販売進行中です。当研究所は、音源は発売当時購入済みですが、DVD/BLUE RAYは予算の関係でスキップしました。

博士:なるほど。ストーンズでも“1”と同じような企画のもの出来ないだろうか?

助手:60年代の、旧DECCA/ABKCOのシングルの音源を調べましたところ、このような感じとなりました。

1963 COME ON UK/USA 21/-位
1963 I WANNA BE YOUR MAN UK/USA 12/-位
1964 NOT FADA AWAY UK/USA 3/48位
1964 TELL ME UK/USA -/24位
1964 IT’S ALL OVER NOW UK/USA 1/26位
1964 TIME IS ON MY SIDE UK/USA -/6位
1964 LITTLE RED ROOSTER UK/USA 1/-位
1964 HEART OF STONE UK/USA -/19位
1964 WHAT A SHAME UK/USA -/124位
1965 THE LAST TIME UK/USA 1/9位
1965 PLAY WITH FIRE UK/USA -/96位
1965 (I CAN’T GET NO) SATISFACTION UK/USA 1/1位
1965 GET OFF OF MY CLOUD UK/USA 1/1位
1965 AS TEARS GO BY UK/USA -/6位
1966 19TH NERVOUS BREAKDOWN UK/USA 2/2位
1966 PAIT IT BLACK UK/USA 1/1位
1966 MOTHER’S LITTLE HELPER UK/USA -/8位
1966 LADY JANE UK/USA -/24位
1966 HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, BABY, STANDING IN THE SHADOW? UK/USA 5/9位
1967 LET’S SPEND THE NIGHT TOGETHER UK/USA 3/55位
1967 RUBY TUESDAY UK/USA 3/1位
1967 WE LOVE YOU UK/USA 8/50位
1967 DANDELION UK/USA 8/14位
1967 IN ANOTHER LAND UK/USA -/87位
1967 SHE’S A RAINBOW UK/USA -/25位
1967 2000 LIGHT YEARS FROM HOME UK/USA -/-位
1968 JUMPIN’ JACK FLASH UK/USA 1/3位
1968 STREET FIGHTING MAN UK/USA -/48位
1969 SYMPATHY FOR THE DEVIL UK/USA -/-位
1969 HONKY TONK WOMEN UK/USA 1/1位
1973 YOU CAN’T ALWAYS GET WHAT YOU WANT UK/USA -/42位

博士:ビートルズのように、1位を獲得したシングルではCDが埋まらないということか… 

助手:さすがに毎回1位を連続して獲得するのは、至難の技かと…  このリストからわかるのは、一部の鉄板シングルを除いては、イギリスとアメリカのリスナーの好みが結構違うことがよくわかりますね。

博士:なんとなく、アメリカ受けするサウンドをシングルにしている感じがする。1970年、自身のストーンズレーベルを立ち上げてからは、完全にアメリカンバンドになってしまったみたいじゃ。

助手:マーケットの規模を考えるとそうせざる得ないでしょう。

博士:“1”でなくてもいいから、綺麗に修正した当時のビデオクリップと抱き合わせで出してくれないものかのう…

1973年”山羊の頭のスープ” 赤丸急上昇

2015年10月26日 | ROLLING STONES関連
1972年の前作“メイン・ストリートのならず者”と比べると明らかに制作の方向性が違うように感じる。

もちろん、SILVER TRAINやSTAR STARなどお馴染みのロック・ナンバーもあるのだが、各楽曲がメロディアスなポップ寄りになり、ブルースのサウンドが後退したように感じる。

すでにストーンズ・レーベルから2枚のアルバムを出し、3枚目はいつものロックやブルージーな曲だけでなく時代に合わせて少し変化をつけ、バラエティーさを出したかったのかもしれない。

以前からのファンであれば、このアルバムの印象は少し軟弱と感じるのかもしれないが、シングルの“悲しみのアンジー”を聴いてこのアルバムたどり着いた人であれば、また違った印象を受ける。

アルバムとシングルが全米1を記録し、多くの新しいアメリカのファンを獲得したことは、その後のアルバムの売上にも貢献し、ストーンズとしては、してやったりのアルバムではなかったのではないか。

The Rolling Stones - Angie [Official]

SATISFACTIONで博士は満足、THE ROLLING STONES

2015年07月17日 | ROLLING STONES関連
博士:ジャジャーン、ジャジャジャジャジャジャジャ、ジャジャーン、ジャジャジャジャジャジャジャ♪
I CAN’T GET NO, I CAN’T GET NO ~♪♪

助手:博士、歌など口ずさんでご機嫌ですね。一体どうしたんですか? 

博士:よくぞ聞いてくれた。実はストーンズの20000枚限定の50周年記念のシングル買ったのじゃよ。シリアル・ナンバー入りじゃ。

助手:ああ、あのSATISFACTIONですね。だけど、手持ちのレコードやCDに同じ音源いっぱいあるじゃないですか?

博士:イヤー、初めは買うつもりは全くなかったのじゃが、その広告をよく見てみると、12インチシングルとなっておった。

助手:そういえば、ビートルズにもそんなのがありましたね~
LPサイズのレコードの外周に、短いシングルの曲がちょこっとカットされ、ほとんどの部分がのっぺりとしたなんとなく間抜けな感じがしますね。

80年代に出た、20周年記念の12インチシングル

博士:何を言うか! レコードの外周部の線速度は内周部より速い。すなわちレコード針による外周部分でトレースされる溝の距離が長くなるため、その部分の音源のデータは、内周部比べて余裕を持って刻まれることから、再生がよりスムーズに行われ、その結果音質がよくなるのじゃ。

言い換えれば、レコードの外周部といえば、トロの部分なのじゃ。そしてシングルと同じ45回転の速度で12インチ盤を回転させるのでさらに良い音質が期待出来るのじゃよ。

助手:じゃ早速、その12インチ45回転盤の威力とやらを体験してみましょうよ。

博士:待ちなさい! せっかくシュリンク・ラッピングで密封されているので、当分の間、未開封のままジャケを鑑賞しようではないか。ワシはこのジャケットを見ているだけで、ご飯2杯いける。

助手:ガクッ

博士:それよりもワシの研究では、この歌の肝は最初の4行の歌詞に集約されていて、残りのパートは、語呂合わせのお飾りじゃと思う。

I CAN’T GET NO SATISFACTIONは、NOが二つ使われているが、否定を強調した口語文体で、そして“なぜなら”というCAUSE(BECAUSEの短縮形)を使っていることから、簡単に意訳してみると、

 “決して満足しちゃいねーよ
 決して満足しちゃいねーよ
 なぜって、何度も何度も成功するまでやってみる質だから
 決して、決して満足しちゃいねーよ”

と解釈出来るのじゃ。

すなわち、1964年のデビュー・アルバムを出し、その後英国で1枚、アメリカで2枚のアルバム、そして数々のシングルを出してきて、翌年にはかなりの地位を築き上げた。

しかしまだ彼らのとっては、道半ばと言うことで “俺たちの実力はこんなもんじゃない” とでも言いたかったのじゃないかと思うのだが。

そして1965年に出されたこのシングルで英米両方で1位を獲得したのじゃ。なんともストーンズらしく強気で、そしてそれを大ヒットさせてしまうところがすごいじゃないか。

助手:なるほど、有言実行ですね。ところで博士、お金がないのに、これよく買う事が出来ましたね?

博士:おー、それについては問題が全くなかったのじゃ。何しろ、君が密かに貯めていた通販のポイントそっくり使わせていただいたのじゃ。

助手:ガクッ

Satisfaction-Rolling Stones

ジッパーって必要?、ストーンズのスティッキー・フィンガー

2015年07月09日 | ROLLING STONES関連
助手:博士! やっと届きましたよ。2015年発売のストーンズのスティッキー・フィンガーです。

博士:おおー、発売から一ヶ月経ってようやく到着したか。しかし、梱包しているダンボールの箱、いやに小さく感じるのじゃが。

助手:そりゃ、そうですよ。予算の関係で2枚組の通常盤で、さらに輸入盤ですから。

4つ折りの観音開きの、デジパックスタイルの簡素な外装。

2枚のCDが仲良く鎮座。少し取り出しにくく、CDが割れるかと思った。

博士:デラックス盤が欲しかったのじゃが、研究所の予算がなければ仕方ないのう。早速聴いてみようではないか。

助手:CD1は、2009年のリマスターを使っているとの事です。

博士:これは仕方のない事じゃ。何しろ、2009年にストーンズ・レーベルで発売されたCDを一気にリマスターしてしまったから、これ一枚だけを新しくリマスターすると、2009年にリマスターされた他のアルバムとバランスが取れなくなるからのう。

助手:2009年にリマスターされたCDと90年代にバージン・レーベルでリマスターされた物を聴き比べると、2009年の方の音圧(音量)が高く迫力のある音になっていますね。

博士:音圧(音量)を高く設定してリマスターを行うと、迫力のある音になるが、人によっては聴き疲れするかもしれん。しかし、レコード会社と起用されたエンジニアの考えもあってそのようになったのじゃろう。

所謂、今時の音ってやつじゃないかのう。最近売り出されているCDの音の傾向がほとんどそうじゃから、もし音圧(音量)の低い過去にリマスターされた感じの音源を持ってきても、今の音に聴き慣れている人にとっては反対に違和感を感じるかもしれん。

本当に原音に忠実に再生するCDを作るのであれば、レコーディングした当時のエンジニアをリマスターの為に起用するのが筋じゃが、今では高齢になってしまいその当時の実力を発揮する事は多分無理だから、現実的ではないのう。

まあ、リマスターの音質については、成功とか失敗とか一概に言い切れない。つまり聴く人それぞれじゃ。

助手:そうこう言ってるうちにCD1終わりました。CD2かけてみます。

博士:おおー、CD2は掘り出し物じゃのう。特にワイルド・ホースのアコースティック・バージョンが気に入った。

だけど、通常盤はジッパーがないから、リアリティーに欠けるのう。

助手:しかし、おっさんがジッパー開けてニンマリしているところを誰かに見られたら、何かと勘違いされかねませんよ。

今回、CDのジャケ写真にジッパーが写っているだけでも進化をとげてますよ。90年のバージン盤はジッパー写っていませんから。ありがたい事です。

バージン盤は、ジッパーが写っていない。

何がありがたいのか解らないですが、この手のどうでもいいようなウンチクは無視して、ブラウン・シュガーでも聴いてニンマリして下さい。
しかし、ブラウン・シュガーとはドラッグを意味する事から、ニンマリしているところを麻取捜査官にでも見られたら、何か問題が起こるかもしれせん。

The Rolling Stones - Brown Sugar

LET IT BLEED、ローリング・ストーンズ

2015年05月11日 | ROLLING STONES関連

ストーンズが ビートルズのLET IT BEを意識して LET IT BLEEDというタイトルのアルバムを出したと思われている方もいるかもしれません。しかし、実際はLET IT BLEEDはLET IT BEより5ヶ月以上早い1969年12月発売されています。LET IT BE がビートルズの最後のアルバムとして大きな話題となり印象に残っていますので、オン・タイムで双方のアルバムを聴いていない限りそのような感じを持つかもしれません。

当時はストーンズにしろ、その他のバンドにしろ、大なり小なりなんらかの影響はビートルズから受けていましたが、ストーンズは、1968年頃からブルースをさらに煮詰めた原点回帰を図り、独自のサウンドで BEGGAR’S BANQUETや LET IT BLEEDを制作し、唯一無二の最強のロック・バンドへと進化しました。

今回紹介するLET IT BLEEDは、ビートルズの後追いからは完全に抜け出し、他の誰もが真似出来ないようなユニークなサウンドを作り出しています。
その頃ブライアン・ジョーンズが解雇されて手が足りなかったのも一因と思いますが、今までになくこのアルバムには曲ごとに多彩なゲストを迎えています。ライ・クーダー、ニッキー・ホプキンス、レオン・ラッセル、アル・クーパーなど豪華メンバーが参加しそれぞれの曲に厚みを加えています。特にR&Bシンガーのメリー・クレイトンがギミー・シェルターでミックと対等にボーカルを分け合い、迫力のあるボーカルで聴くものを圧倒させます。

この辺りがストーンズの懐の深いところであって、ゲストに自由に個性発揮させ、それをうまく取り込みストーンズのサウンドを完成させています。

ビートルズの場合はこうはいきません。ストリングスやホーン、それにジョージのインド音楽関連のミュージシャンなどの起用以外は、ほとんどの場合自前で演奏していました。そのためビートルズの後期のアルバムに参加したエリック・クラプトンやビリー・プレストンのように確たる音楽的才能を持ちかつバンド内での緩衝役を果たすことが出来なければ、ビートルズのセッションにはお呼びがかからないでしょう。まあ、当時ジョンとポールの間に入ってビビらないで自身を主張しロックを演奏できる人はそう多くいなかったのもありますが。

ストーンズのABKCOレーベル時代の集大成のLET IT BLEED、相変わらず彼ららしく物議を醸し出す言葉があちこちに散りばめられていますが、それらが溶け込みメロディーと一体化したヘビーなブルース一度聴いてみてください。

Let it Bleed_Rolling Stones



ブライアンは何故作曲しなかったの?

2015年04月12日 | ROLLING STONES関連
英盤オリジナルでは、4枚目となるローリング・ストーンズの1966年発売のアフター・マスを紹介します。

それまでは、R&Bカバー中心にジャガーとリチャードのオリジナルが数曲という体裁でアルバムが発売されてきましたが、今回、全編ジャガーとリチャードのオリジナルというストーンズにとって、アルバム・タイトルが意味するところの区切り、もしくはターニングポイントとなるアルバムでした。

それ以外にも、ロックの曲で初めて10分を越すゴーイング・ホームという曲が含まれ話題となりました。彼らによりますと実際は2分半程度の曲だったのが、録音テープを止めずに各自が演奏を続け、残りの時間が所謂ジャム・セッションになったことです。またブライアン・ジョーンズ演奏によるシタール、マリンバ、ダルシマーや琴などを実験的なサウンドとして数曲に取り入れました。

助手:全編ジャガーとリチャードのオリジナルになったということですが、グループのリーダーであったブライアンが作曲者として全くクレジットされていないのは、少し不思議な気がするんですが。

博士:そうじゃのう。ブライアンはビートルズのユー・ノウ・マイ・ネームでもゲストでサックスを吹けるぐらいのマルチー・プレイヤーじゃったから、音楽のセンスは十分持ち合わせていて、作曲が全く出来なかったとは思えないのう。

助手:彼はこのアルバムで新しい楽器を持ち込んで曲に新たなイメージを植え付けていることからして、作曲よりは編曲に興味があったのでしょうか? 

博士:以前ルビー・チューズデイという曲はブライアンが作曲に関わっていたという話を聞いたことがあるのじゃが。残念なことに、ストーンズから解雇され、その後すぐに死んでしまっているからのう。もし死んでいなかったら、彼の口から何故正式に作曲に関わらなかったのか聞いてみたいものじゃ。

それでは、アンダー・マイ・サムを聴いてください。

The Rolling Stones - Under My Thumb (1966)



米盤のアフターマスのジャケット、英盤(14曲)から4曲削って、ヒット曲ペイントイットブラックを収録した11曲に変更されています。

ストーンズ教 その2

2015年04月04日 | ROLLING STONES関連
今回はストーンズの1978年に発売され、全米一位に輝いたSOMEGIRLSを紹介します。

折からの、パンクとディスコ・ブームにより既成のロック・バンドはキッスやエアロ・スミスなど少数のバンドを除いて活力がなくなっていきました。

そのような状況で、ストーンズからの回答がこのアルバムだったのです。一曲目はスローなディスコのビートを使ったストーンズ流のダンス・ミュージックで、ストーンズもそのブームに迎合してしまったのかと思いきや、2曲目から最後まではいつものストーンズのロック・サウンドでありました。

キースは当時深刻なドラッグの問題を抱かえていたのですが、いざ1977年のアルバム制作のセッションに入ると、新加入のロン・ウッドも含め、バンド全員の調子は非常によく、なんと50曲ものレコーディングという大豊作となりました。その時のアウト・テークと称される曲は、ボツにするには出来が良すぎて、のちに発売されるアルバム、エモーショナル・レスキューやタトゥ・ユーに収録されました。

SOMEGIRLSの曲の中に黒人差別を思わせる歌詞があり、物議を醸すことになります。彼ら曰く、差別主義者に対するジョークで、その手のジョークは理解されるべきと、レコード会社からのクレームがあったのですが、発売するよう押し切ったとのことです。相変わらずですね。

助手:博士、確か、SOMEGIRLSもスーパー・デラックス・エディションが出ましたよね。

博士:そうじゃったのう。あの時はなんとか我慢し購入を断念。その代わり、安い2枚組輸入盤CDを購入したわい。2枚目のボツ・テークを収録したCDの出来がよかった。

その一曲目に、CLAUDINEという曲があって、これは クロディーヌ・ロンジェというフランス人の女性歌手の事を歌っておる。彼女は、ポール・モーリアで有名だった、あの“恋は水色”という曲を歌っていたのう。

歌手のアンディー・ウィリアムスと離婚した翌年の1976年、ボーイフレンドを銃で撃ち殺した容疑で有罪になったとか。その話をストーンズは曲にしたので問題となり、当時お蔵入りになったそうな。

助手:ストーンズはいつになっても突っ込みどころ満載ですね。
そういえば博士、5月末発売のスティッキー・フインガーズのスーパー・デラックス・エディションの購入はどうされますか?

博士:ZEP教のお布施が終わったばっかりで、わしの小遣いではちょっと厳しいのう~ 神様か仏様がなんとか助けてくれればいいのじゃが。

助手:心配ありません。5月にはイエス様が降臨されます。
なんと、1972年に行ったCLOSE TO THE EDGE TOUR公演の模様を収めた新しいライブの経典が14枚組CDで編纂されました。

博士:バッカもんー それはイエス教からの新たなお布施の案内のことじゃ!

多神教の信者であり続けるには、小遣いをなんとか増やしてもらわなければならないと痛切に思う博士でした。 続く……

それでは、全米一になったシングルのミス・ユーと行きたいところですが、もっとストーンズらしい曲、ビースト・オブ・バーデンを聴いてください。

Beast Of Burden by The Rolling Stones



クロディーヌ・ロンジェの“恋は水色”


ストーンズ教

2015年04月02日 | ROLLING STONES関連
博士:何ぃ~
ストーンズのあのスティッキー・フィンガーズがスーパー・デラックス・エディションで発売されるじゃと?

3CD+DVD+7インチシングル+ハードカバーブックとな? それで価格は、輸入仕様国内版で19,980円。

ABKCOから独立し、自身のストーンズ・レーベルからの最初のアルバムで気合が入っていると思うし、ミック・テイラーもバンドに馴染んできた頃なので、作品の出来が悪いはずはない。

メインストリートのならず者のボックス、2種類の紙ジャケCDボックス、UK盤LPアルバムのボックスなどなどここ数年頑張ってお布施に励んできたが、今回はどうしたものかのう~ ZEPのフィジカル・グラフィティーも買ったばっかりじゃし。

助手:博士、ハードカバー・ブックにジッパーが付いてくるそうですよ。
確か、以前発売された日本盤のジッパーはYKK製だったかな~

博士:ウォホールのデザインのジッパー付きジャケットは奇抜じゃったのう。ジッパーを開けると中のぴっちりしたブリーフが見える趣向じゃ。わしの緩パンだとこうはいかぬ。とりあえず、ブラウン・シュガーでも聴いて、今後の対策を考えよう。もし購入するとしても、家の者に見つかってはいかぬ。

助手:通販で購入してコンビニで受け取り、一時的に押し入れに隠しておくのはどうですか? 

博士:押し入れは、わしの緩パンでいっぱいじゃ。

と、またまたレコード会社は、おっさんやおじんを対象に 多額のお布施を要求する布教活動を開始しました。

いつになればおっさんやおじんの目は醒めるのでしょうか?

アルバムが全米一のスティッキー・フィンガーズ、今更改めて説明する必要はないでしょう。
とりあえず、これも全米一になったシングルのブラウン・シュガーを聴いてください。

Brown Sugar - The Rolling Stones

ブラウン・シュガーはドラッグの隠語。このタイトルで全米一とは、相変わらずぶっ飛んでいました。


米盤再発レコード、インナージャケットにあったブリーフの写真は外され、ジッパーを開けてもブリーフは見えない。また、バンド名とアルバム・タイトルのポジションが初回盤と異なっている。


日本盤紙ジャケCD、ジッパーのサイズが紙ジャケのサイズに対して随分大きい。


日本盤はYKKを使用



これがストーンズ、オクタゴン

2015年02月20日 | ROLLING STONES関連
大阪を代表する駅弁といえば八角弁当、ストーンズの60年代後半の代表作を聴くならオクタゴン・アルバム。

ブライアン・ジョーンズをクビにし、新メンバーとしてミック・テイラーが加入した新生ストーンズのお披露目ライブを計画していた矢先、ブライアンが急死するという、ストーンズのメンバーには思いもよらない事態になりました。そこでブライアンの過去の功績を讃えることと、新たなる活動を始めるための過去との線引きとして、このアルバムが1969年に発表されました。

この1枚は編集アルバムですが、シングルのみで発売されたヒット曲を数多く集めたり変形ジャケットの採用などで、単なるベスト物というよりは、当時はオリジナル・アルバムのような位置付けだったのではないかと思います。
後年数々のベスト盤が出て、ビートルズのオールディーズのように、アルバムの稀少価値は薄れましたが、初めに言った通り、その時期のベストを一気に聴き時代を感じ取るというのであればこれが一番でしょう。

LPはこのアルバムで唯一ミック・テイラーがギターを弾いた、ホンキー・トンク・ウィメンで派手に幕を閉じます。ブライアンへの別れの挨拶?

写真は2010年に復刻されたLPで英盤の選曲です。


これもストーンズ、魔王賛歌

2015年02月19日 | ROLLING STONES関連
某大手通信進学講座が、例の不祥事の汚名返上するためかどうかどうかはわかりませんが、連日その会社のコマーシャルがテレビで流されています。今朝テレビをつけると偶然目にしましたので、 今日はそのコマーシャルに使用されたShe’s A Rainbowが含まれている魔王賛歌について書きます。

Her Britannic Majesty’s Request (英国女王陛下の命)をもじったTheir Satanic Majesties Request(魔王達の命)は間違いなく前年に出されたビートルズのSgt. Pepper’s のアルバムに影響を受けています。
始めて聴いたときは、これはストーンズのアルバム? と思ったぐらいでした。当時アルバムの出来を否定的に捉えていたメンバーもいたようだし、ストーンズもついにネタ切れか?と酷評していた評論家もいたとのことです。

しかしながら、コマーシャルを見ても、イントロの部分だけですが、妙に耳に残りますし、今改めてアルバムを通して聴いても酷評されるような出来ではないと個人的に思います。当時のサイケデリックのムーブメントに乗った内容で、所々にストーンズの香りがするといった感じでしょうか? またミックとしては、アルバムの出来不出来に関わらず、一度は実験的な分野もやっておくべきと考えこのアルバムを制作したのではないでしょうか? まあ彼に聞いてみないと判らないことですが。

ストーンズの当時の実績もあってか、チャートではアメリカ2位、イギリス3位とそれほど悪くはありませんでした。

ジャケットに関して、オリジナルは表紙に3Dのメンバーの写真を貼り付けていました、何年か経つと劣化するので、再プレスでは通常の写真になったとのことです。Sgt. Pepper’s の表紙にWelcome The Rolling Stonesとあったので、その返答として表紙の写真にビートルズ4人の顔を紛れ込ましています。