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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

20世紀は遠くなりにけり

2021年11月29日 | ROLLING STONES関連

その存在は知っていたものの長きに渡り無き物として脳内変換されていたのだが、一昨日本棚に目を向けたところ、一番下の段にひっそり且つどっしりと佇んでいた本に目が留まる。

講談社の“20世紀全記録”なる1300ページ以上の分厚いハード・カバーの豪華本だ。

当時何を思ったのか、確か昭和62年(1987年)に刊行され発売当初の刊行記念特別価格12,000円で発作的に近所の駅前の書店で買ったような記憶が… 

副題のChronik 1900-1986は20世紀全記録と称するにはちょっと寸足らずの中途半端さは感じるも中身はしっかりした内容で読み応えがある。

これまで仕事が忙しかったせいで、全く手に取らぬまま本棚の肥やしとして埋もれてしまった次第である。

今回目に留まったのもなんかの縁って事で、再び読み始めることに。

このブログはロック関連の記事が多いので、その辺りのネタを探してページをパラパラと。

オォ~、早速興味深い記事発見!

ストーンズ、エド・サリバン・ショーに出演後、番組ホストのエド・サリバンが“彼らは二度とこの番組には戻れないと約束する。”って言ったそうな。

ブリティシュ・インバージョンなるムーブメントが63年頃から起こり始め、数多くのイギリスのビート・バンドがアメリカ上陸。中でもビートルズのアメリカでの大成功は今でも当時の記録フィルムなどで見ることが出来る。

てな事でストーンズも同様にアメリカ・ツアーを行ったものの、当時アメリカでの大ヒット曲がなくビートルズのような成功は収められなかった。

アメリカでの4枚目のシングル、Time On My Sideが全米6位を記録した事から、アメリカで人気のあるTV番組、エド・サリバン・ショーに出演し一気に知名度を上げる作戦で再びアメリカへ。

エド・サリバン・ショーと言えば50から60年代にかけてミュージシャンを含む様々な話題のアーティストなどを世界中から呼び集め紹介する人気番組で、ビートルズはもとより日本からもザ・ピーナッツやブルーコメッツも出ていたみたい。

そして1964年10月25日にエド・サリバン・ショーに出演し、Time On My Sideが収録された2枚目のアルバム、12x5もその頃発売された。

彼らの目論見通り知名度も上がり成功したものの、ストーンズのイメージとしてある不良っぽさとか身だしなみにおけるルーズさ、更にスタジオに入れた若い観客のカナギリ声などにエドは業を煮やした。そして17年もかけて築いてきた格調の高い彼のショーが一夜にしてぶち壊されたと感じたことから、前述の発言と相成った。

ところがヒット曲をバンバン出してアメリカで売れればどうってことはない。

(1965年7月10日の記事、ストーンズ恐るべし)

かくしてストーンズはその後もエド・サリバン・ショーに節目節目で再登場する事に。

ところで21世紀生まれの若い人の中ではストーンズやビートルズって言っても知らない人の方がたぶん多いだろうと思えるし、この本を買った駅前の本屋さんもかなり以前に跡形もなくなってしまった。

20世紀のそんなこんなの記憶も今後どんどん風化していく運命で少々もの哀しさを感じ得る。

でも、そんなの他の人にはどうでもいいって話ですよね...


チャーリさんが主役

2021年08月27日 | ROLLING STONES関連

ストーンズのチャーリーさんがお亡くなりになられたって事で、遅ればせながらここに謹んで哀悼の意を表します。

子供の時は後何年生き続けるだろうなんて思いもしなかったが、この歳になると人生ってやっぱりいつか終わりが来るものだと実感する今日この頃であります。

ところでチャーリーと言えば寡黙で派手さはないが揺らぎのない正確なドラミングは一癖も二癖もあるフロント・メンバーの手綱を締める大役をしっかり果たしていたと思う。

時は1966年、ビートルズはRevolver、ビーチ・ボーイズはPet Soundsを発表し時代の先端を切り開いていた。

しからばストーンズも、てな事で、1967年に前作Aftermathをさらに進化させるべくを曲作りにも工夫をこらし色々な楽器を取り入れ曲作りたアルバム、Between The Buttonsを発売。

(チャーリーのジャケットの二つのボタンがアルバム・タイトルに、ボタンとボタンの間(Between The Buttons)に隠れたツボに飛び込めばストーンズがより身近に感じられる。)

(チャーリー作ジャケ裏の漫画)

米盤はシングル、Let’s Spend The Night TogetherRuby Tuesdayを収録したが、通はやっぱりストーンズの制作コンセプトが反映された英盤!

シングルがない分地味に感じるかも知れないけど、チャーリーの存在みたいにじっくり聴けばその魅力がわかるアルバムですかね?


遅ればせながら山羊の頭のスープでも

2021年07月11日 | ROLLING STONES関連

昨年9月にストーンズのアルバム、山羊の頭のスープがリミックスされて再発。

リミックスということで1973年に買ったオリジナルのレコードと比較して見ようと思ったものの、面倒臭くなりしばらくほったらかしにしておいた。

ところでこのリミックスは、ジョージ・マーチンの息子、ジャイルズが引き受けたそうな…

ひと昔前ならそれぞれのファンの間ではビートルズ対ストーンズってことで何かにつけてライバル意識を持って語られた両者であった。

それがビートルズの関係者がストーンズのアルバムを大胆にリミックスするなんて、ほんと時代は変わって行くものだと改めて実感する。(まあ、当の本人たちはこの手のセールス上の煽りなんて全く気に留めていなかったとは思うが…)

サージャント・ペパーズ、ホワイト・アルバムやアビー・ロードなどのアルバムをリミックスした時と同じ様な手法で、今回も各トラックのバランスを調整しそれぞれの音をクッキリさせている。

しかしながら、個人的にはこの山羊の頭のスープって元々のこもった音の印象が売りで、それによって出だしのダンシング・ウイズ・ミスターDなんかはその不気味さをより引き出していたような…

したがってこのアルバムにスッキリ・クッキリのリミックスを施すとなると、なんだか個人的には違う!って思っていると、新たな発見が!

この再発LPに何故か付録の山羊の頭のスープの写真がついていない!

(1973年のアルバムには山羊の頭がもれなく付いてきた)

(ストーンズ・レーベルは当時今は亡きワーナー・パイオニアから発売されていたっけ。あ〜懐かしい)

なるほど、つまり今回のリミックス・アルバムって山羊の頭抜きのあっさり系スープ、No Goats Head Soupってことでオケ?


これも珍名盤? その2

2021年05月03日 | ROLLING STONES関連

ゴールデン・ウィークもはや中盤に突入。

取り立ててする用事もないので、早朝人気のない近所を小一時間ほどジョギングを楽しむ。

帰宅して朝食を取るも、それ以降の予定はなし。

てな事で、毎度のことながら本日も自宅に籠ってレコードのお世話でも…

と取り出したるは、ストーンズの10インチ・シングル盤、Living In A Ghost Town

ちょうど一年ほど前に、コロナ・ウイルスの世界規模の感染拡大の際、WHOなどがコロナ関連の基金を支援するため主催したバーチャル・チャリティー・コンサートにストーンズも参加。

その時期に合わせてニュー・シングルが投入され、ミュージック・ビデオでは大阪の風景もちらっと登場し話題を呼んだ。

そして後日シングル盤として10インチのシングル・レコードが発売された。

もともと曲自体のレコーディングはコロナが蔓延する以前にゆっくりと始まっていたが、ロック・ダウンと言う危機的状況に触発されたのか急遽完成と相成ったそうな。

当初買う気は無かったのだけれど、オレンジ色の10インチ・カラー・レコードという仕様に幻惑され、飛んで火に入る夏の虫の如くその手の乗ってしまった。

(裏面は音源がカットされていなくツルツル)

昨年日本では一応感染のスピードは落ちてこれにて一件落着と思いきや、変異ウイルスの登場により二派、三派と感染拡大が続く。

まあ、一定期間ゴーストタウン化すればある程度感染は抑えられる考えるも、それを強制的に執行するとなると人それぞれの立場だとか考えがあって中々理解が得られない。

難しいところですな。

ただ統制の取れぬまま、本当の意味でのゴースト・タウンになってしまうと取り返しのつかないことになる。

なんとかならないものですかね?

早く悪しき事態が解消されて、この変則オレンジ盤が“確かそんなのあったね”って珍名盤扱いされる事を切に願う今日この頃。


これも珍名盤?

2021年05月01日 | ROLLING STONES関連

時の流れるのは早いもの。

いつの間にか4月が終わってゴールデン・ウィークに突入。

いつもなら新緑溢れる春の日にストレートお休みが続けば心もウキウキってところだけど、生憎コロナ感染拡大の影響で何の目的もなくフラリと外に遊びに行くのも憚れる寂しい連休のスタートとなった。

こんな時は自宅でレコードのお世話でもと取り出したるは、ストーンズの1972年の名盤、Exile On Main Street

でもこれってレコードじゃないんだよね。

2005から6年にかけて発売されたでかジャケCDって代物で、LPレコード・サイズのジャケにもれなくCDが付いて来るってやつ。

(8枚中5枚のアルバムを懲りずに購入。毎度あり〜)

1997から98年にかけてCD生産量が世界的にピークを迎え、日本も御多分にもれず98年にピークを迎える。21世紀になって総生産量の減少傾向が見えだしてから、これじゃいかんともう少し違う角度でマーケットを掘り起こそう登場したのがこの企画。

特にLPはアーティステックなジャケのデザインも魅力のうちの一つとして捕らえられていたので、それじゃCD購入者にもその魅力をお裾分けって事なのかね?

私のようなただ集めるだけのコレクターにとっては珍品と言える商品でいくらかかってはみたものの、今まで開封せずに箪笥の肥やし状態。

笑ってやって下さい。

(未開封のまま)

暇を持て余した連休がスタートしたので、虫干しって感じで買って以来の二度目のご開陳と相成った。

紙ジャケCDと比べると確かに迫力はあるものの、ハッキリ言ってどうって事はない。

確かに写真はクッキリ見えてるけど、単にそれだけでした。

この企画、特に購入意欲を掻き立てるような商品になり得なかったのか、直ぐに消滅。

しかしながら5−6年前にミニでかジャケって言っていいのかどうか、7インチ・シングルのサイズのジャケとCDのカップリングなんて企画が懲りずに登場。

ただ今回は、メディアが普通のCDではなくハイブリッドのSACDが付いてきて一応過去作品と差別化を図るなど一応過去の失敗から学んだ様な…

ただSACDは再生可能だけど、うちのシステムは2chのみ! 間抜けなことに肝心の5.1chは再生出来ない。

またまた笑ってやって下さい。

まあ考えてみれば、CDコレクターにとっては7インチのジャケ・サイズだと収納に難ありって事でそれほど喜ばれるものでもなかった様な…

ダウン・ロードでの購入が主流になりCDに取って代わると思われたものの思ったよりも伸びず、今ではサブスクのストリーミングが人気を博す。

もう私の様なオジンには付いていけないこの世界、昔に買ったLPかCDをシコシコ聴いていこうではないか!

リマスターされようがリミックスされようがオジンの耳にはどれも一緒!な〜んて投げやりな気分にさせてしまう残念なゴールデン・ウィークの始まり始まり!


ストーンズのライブ盤

2021年04月18日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの英デッカと契約における最終アルバムはライブ盤、Get Yer Ya Ya’s Out!

ディランの曲の一節に宝石と双眼鏡を首にかけたラバ(Mule)とあり、それにインスパイヤーされたのかネックレス、双眼鏡に楽器を首にかけたロバ(Donkey)が!

1969年のマジソン・スクェア・ガーデンでのライブを収録したもので、ミック・テイラーが参加し、ピアノには6人目のストーンズと言われたイアン・スチュワートが。

通常契約が終了間際のアルバムといえばミュージシャンのモチベーションも落ち、やっつけ仕事のスタジオ・アルバムか少々気の抜けたライブ・アルバムで締めとなる場合が多いが、これは熱気あふれる演奏が収録された本物。

70年代のライブ・アルバムといえば、LPでいえばコンサートの模様を出来るだけカバーしようと2枚組で発売される形が多いが、時に冗長さを感じることもある。

このアルバムは、LP1枚での編集のためファンならばあれもこれもライブで聴いてみたいって曲は残念ながら割愛されているが、ストーンズ全体の魅力を示すツボは外さずキッチリ押さえた選曲で悪くない。

またスタジオでオーバー・ダブも施されたようだが、そんなの関係ない!

楽しく聴ければ、それで良し。

LPをターン・テーブルに乗せればあっと言う間に終了、時の流れが非常に速く感じるアルバムだと個人的に思う。


ちょっと古いストーンズでも

2021年03月22日 | ROLLING STONES関連

1965年に出たストーンズの3枚目のアメリカ編集盤、The Rolling Stones, Now!

まだ自作曲が少なくアメリカ仕込みのRBのカバーがほとんどだけれど、英国のポップなビート・バンドらしく泥臭さ薄め仕込みで全編サクッと聴けてしまう。

中々よろし〜

この頃のストーンズはまだまだ進化の途中。

まあ、本場物のブルースやRBを堪能したい方々にはシカゴの大御所でもって事で。

2002年のSACD、シングル・ヒットしたHeart Of Stone他2曲を除いてモノ音源の編集。

 


2ヶ月遅れの追悼

2020年09月08日 | ROLLING STONES関連

暑かった夏も終わりに近づいていて、ふとカレンダーをみると9月も早第1週を過ぎてしまった。

記憶をなくしてしまいそうなぐらいの暑さの連続で、ストーンズのブライアンが死体で発見されたのは確か51年前の7月頃だったっけと今頃ふと思い出す。

その頃は小学生で、ストーンズなんて全く知らなくて、小学生に人気があったのはテレビでよく見たコメディ仕立てのモンキーズ。

しかしステレオ・セットが我が家に到着すると、興味の対象はモンキーズがビートルズやS&Gなどに入れ替わり、贔屓のバンドが新譜を出すとこずかい日にはウキウキしていた。

当時、ストーンズは不良が聴くなんて言われていた時代で、実際に聴いてみたのはかなり後になってから。

それ故ブライアンが何者かは全く知らなかった。

後追いでストーンズを聴いていくと、バンドの中心的存在なのに作詞作曲に全くかかわらず、またメンバーとの様々な確執があった事からバンドから首を言い渡されたなどの話を聞かされると既に故人ではあるのに何故か気になる存在だった。

その記憶を今更ながら呼び起こすには、彼が在籍したストーンズの60年代後半の代表作を集めたコレ。

1969年に発表された、Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)。



アルバムにジャケットの内側にひっそりと記載されている。

ブライアン・ジョーンズ(1941−1969)

これを見たなら、俺を思い出してくれ

そして心に留めておいて

言いたい奴らには言わしておけ

ただ、きみが思った様に俺のこと語ってくれりゃいい

 

やっぱり、巷で伝え聞かされたていた話と事実はちょっと違っていたのかな?

(2014年にABKCOより再発されたアメリカ盤。)

レコードは無色透明盤、聴かずとも何となく瑞々しさが感じられるのが不思議...

これってプラシーボ効果?


モノ・トーンの世界 その3

2020年07月29日 | ROLLING STONES関連

もちろんストーンズにもあります。

1965年の夏、収録された 楽曲だけでなくモールス信号を各メンバーの身体で表現したジャケにもポップさ表現したビートルズのアルバム、Helpに遅れること約一ヶ月、ついにストーンズのニュー・アルバム、Out Of Our Headが登場。

(Out Of Our Head UK盤)

頑固にも英盤にはシングルで発売された大ヒット曲、サティスファクションは収録されず、大半はアメリカ録音のR&B系、さらにジャケはモノクロ。

ビートルズのそれと比べて非常に対照的な内容で、少々泥臭イメージかな?

発売から55年経って聴いてみる。

泥臭いイメージ皆無、ストーンズらしいクールなモノ・トーン。

(2010年、ABKCOから出た再発盤ボックスの1枚でオリジナルの真っ赤なデッカ・レーベルとは色合いが違うけど、どこか懐かしい。UK盤は通常シングルは収録しない設定だが、アメリカで独自に先行シングル・カットされたHeart Of Stoneが収録されている。)


ストーンズのライブ

2020年07月06日 | ROLLING STONES関連

ABKCO/DECCA時代に2枚公式ライブ盤が発売された。

そしてストーンズ・レーベル設立後、初のライブ盤として1977年世に出たのがLove You Live。

(ご存知アンディーさんによるプリミティブ・タッチのなぞり描きがこれまたポップ!)

過去の代表曲とストーンズのルーツとなるR&Bのカバーを2枚のレコードに収録したアーカイブ的な内容の代物である。

演奏がスカスカだとかちょっと雑っぽいなんておっしゃる方々もいるかもしれないが、彼らのコンサートに行くことのできない者にとっては大変重要なアルバムだった。

もしこれを聴いていて何となくだる〜くなったら、体のどこかをひと噛みすればお目々がパッチリ!

そうタイトル通り、生きたやつが好みって事。

1987年にCBSより再発された米盤です。


渋滞のお供に

2020年04月28日 | ROLLING STONES関連

現在テレワーク中ではあるが、明日から飛び石連休がスタートするので、それまでテレワーク中に溜まった事務所での仕事を処理するため本日は出社することとなった。

とは言え、まだまだコロナ・ウイルスの感染者が数多く出ている昨今、電車での通勤はなんとなく心配ってことで車で出かけることにした。

朝の渋滞に巻き込まれないよう、6時を少し回った頃にいざ出勤。

自分では結構早い時刻だと思ったが幹線道路に出ると電光掲示板にはすでに2キロの渋滞の表示が!

どうも皆さん同じ様な考えの様で…

と言うことで、まったりドライブのお供にとCDを持参、通勤の車の中で聴いたのがストーンズの、1973年のGoats Head Soup(山羊の頭のスープ)

(1986年のアメリカ盤初CD化はソニーが親方のコロンビア・レーベルから出た。コロンビアと言えばサイモンとガーファンクルやシカゴなどのイメージが強くってなんだか不思議な気分。それまでアメリカではローリング・ストーンズ・レーベルのLPはワーナーが配給していた)

(いつものメンツ)

全米及び全英チャートでそれぞれ1位を獲得するも、前作の“メイン・ストリートのならず者”と比較するとストーンズらしいパンチに欠けると言うかぼんやり感が漂っている様で少々評価は低いそうな。

ひねくれ者の私なんかは、Dancing With Mr.Dなる暗いムードの曲とかスロー・バラードのComing Down Again、Angie、WinterとかCan You Hear The Musicなんか朝の渋滞に巻き込まれた時にはじっくり鑑賞すると、ウヒャ〜、中々よろし〜となる。

(Dancing With Mr.Dの雰囲気ムンムンのおどろおどろしい山羊の頭のごった煮、精つきまっせ〜)

しかし2キロ渋滞で車はノロノロ、信号待ちで今度はいけると思って車を前にヨチヨチ進めるもその手前で信号が赤、そんな時ノリノリのアップ・テンポのロックだとガックリ。

渋滞のお供にいかがっすか〜?


ストーンズ御一行様の御成り〜

2020年04月26日 | ROLLING STONES関連

本日は暇潰しにと、ストーンズの1989年のコンピ盤、Singles Collection-The London Yearsなるものを取り出す。

ロンドン・レーベル時代、即ちストーンズが自身のレーベルを立ち上げるまでに所属していたABKCO社所属時代にUKとUSAで発売された シングルの殆どが収録されているとのこと。

このコンピ盤の売りは、ロンドン時代末期録音の9曲以外はモノ音源での収録となっている。もちろん60年代の初め頃といえば、ステレオ録音の場合4トラックで左右泣き別れのミキシングになることが多く、それだとストーンズのパワーが削がれるとので、スピーカー真ん中あたりからドーンと一直線に放たれるサウンドでの収録は大歓迎である。

しかしトータル58曲で収録時間は約186分と非常に長く、全部を聴き通すのには結構骨が折れた。

(所有しているのは2007年再発の日本盤CD3枚組、オリジナルのレコードとなると4枚組ボックスで、レコードを交換したり裏返したりするのが結構面倒で、こんな時はCDでよかった〜と思う)

とは言え、お上の御触れによる外出自粛中の身だからこそなせる技、久々にストーンズ堪能しました。

来週から始まる連休も同様にロック漬けとなること間違いなし。

ビートルズ・シングル祭り、それともマイク・オールドフィールドのチューブラ・ベルズ耐久リスニング(同じものを飽きるまで何回も聴く)でも開催しようかしらん。


年末の暇つぶし、その5

2019年12月21日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの英米日間のアルバム編集合戦は1967年前半に出たBetween The Buttonsを最後に一応収束する事になる。 

日本盤はアメリカ盤と少し異なる収録曲の英盤仕様で発売され、表ジャケのデザインは日本盤だけアルバムタイトルとバンド名の表記がデカデカと。

 

 

(ストーンズの面々には全く場違いに映るゴルフ場でのフォト・セッション)

同年末に出たTheir Satanic Majesties Request世界統一規格のアルバムが出てこの手の混乱は治るかにみえたものの、そうは問屋が卸さない。

 

ストーンズの場合はベスト・アルバムに関しては自由度が高くそれ以降も各国で独自編集され多くの種類が出されたのである。 

ビートルズの現役時代は、サージャント・ペパーズ以降はアメリカ編集のマジカル・ミステリー・ツアーが後年オリジナル盤として認識されたこともあって、発売形態はベスト盤も含めて割と統一があった。ただし、アメリカ編集のヘイジュードは禁じ手破りだった様な… 

それでは代表的な各ベスト盤でも眺めてみよう〜

ストーンズ最初のベストアルバム、Big Hits(High Tide And Green Grass)。アメリカでは66年3月に発売、イギリスでは66年11月にジャケ違いかつ収録曲も変更されて発売。

日本でも英盤の収録曲で発売されたが、表ジャケのデザインは英盤だけど裏はアメリカ盤を採用するサービス度は満点。

(英盤の表ジャケ・デザインを使用) 

(裏はアメリカ盤の表ジャケ・デザインを使用) 

しかしそれよりも先の同年の8月にザ・ローリング・ストーンズ・ゴールデン・アルバムなる日本独自編集のベスト盤が発売された。

(ブライアンのティアドロップ型ヴォックス・マークIVがユニーク) 

(アメリカ編集のFlowersが1967年7月に突如登場!)

(これが当時ロンドンでの最先端のファッション?)


(1969年に出たブライアン追悼のベスト・アルバム、Through The Past, Darkly。ジャケのデザインは英米日共通、しかしアメリカ盤は選曲が少し異なる)

これ以外にも各国でベスト盤がバンバン発売され、日本でもファンによるリクエストを参考に制作されたアルバムもあるみたい。

 

てな事で、程度の良い初回帯付き盤のレコード収集の完クリ目指すコレクターにとっては中々ハードルの高い作業となり、大量の諭吉さん緊急出動になるのは間違いない。


年末の暇つぶし、その4

2019年12月19日 | ROLLING STONES関連

ビートルズの初期の日本盤は東芝音工が販売の窓口独自にオデオン・レーベルを立ち上げ英パーロフォンや米キャピトルとは異なった独自の編集で売り出された。 

特に、デビュー・アルバムのMeet The Beatles、Second AlbumとNo.5はジャケ表の写真はキャピトル盤のそれを使っていたものの、選曲は日本独自とかなり攻めたし、レトロチックなハード・デイズ・ナイトのジャケも個性が感じられコレクターを喜ばせることに。 

しかしストーンズの場合は英米日独自の編集盤が巷に入り乱れさらに複雑なことになっていた。

アメリカ編集第4弾のアルバム、Out Of Our Headsは1965年の7月にロンドン・レーベルから発売。


オリジナル英盤のOut Of Our Headsは1965年の9月に発売された。


一方日本では、アメリカ編集盤に準拠した4枚目のアルバム、ステレオ・ザ・ローリング・ストーンズ 第4集(副題はアウト・オブ・アワーヘッズ) が1966年なって登場。

日本盤の場合は、ジャケに使用された写真が英米盤より結構優等生ぶったポートレイトが使用されたのが印象的だった。収録曲はアメリカ盤と同じ12曲だが曲順は少し異なり、大ヒット・シングル、Satisfactionがアルバムのオープナーに採用されているのがいかにも日本編集らしさと言うか... 


さらにアメリカでは第5弾としてアルバム、December's Childrenが1965年11月に出たが、そのアルバムに関連する日本盤は発売されなかった。

 

そして1966年4月英編集のアルバム、Aftermathが発売された。

 


続いて1966年6月アメリカ編集の第6弾としてアルバム、Aftermathも発売。


 

真打の日本盤の5枚目のアルバムは、ステレオ・ザ・ローリング・ストーンズ 第5集(副題はアフターマス、余波) が登場したのだが、このアルバム、アメリカ編集のアルバム、Aftermathではなく不思議なことに英盤のAftermathと同じ曲目を採用し1966年7月に発売された。

 

ハッキリ言ってもう何が何だかという不規則な編集スタイルが各国で取られたので、当時のファンも一体どれのアルバムを買えば良いのか混乱したのではないかと…

 


年末の暇つぶし、その3

2019年12月16日 | ROLLING STONES関連

第二弾のアルバム、12x5からわずか5ヶ月のインターバルで3枚目のアルバム、The Rolling Stones,Now!!が1965年の2月にロンドン・レーベルから発売。

 

まだR&Bのカバー曲が12曲中7曲とアルバムの半分以上を占めるのであるが、このアルバムからシングルカットされたジャガー・リチャードのオリジナル、Heart Of Stoneはそこそこヒットしストーンズのオリジナリティーが徐々に現れて来たというところであろう。 

一方日本では、アメリカ編集盤に準拠したサード・アルバム、The Rolling Stones, Vol.3が登場。即ち収録曲はアメリカ盤と同じ12曲で曲順も同じ。

 

 (タイトルは単にTHE ROLLING STONES Vol.3で帯には注目の最新アルバムはこれだぁ 〜!!と記載された) 

でもやっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。 

今回はストーンズのメンバーのガール・フレンド事情なる記事がライナーに。

女性週刊誌のゴシップ記事の様な内容に驚く。 

ただ60年代当時と言えば海外旅行は金持ちが利用するだけで、一般的には海外の情報は雑誌やテレビのニュースぐらいでしか知り得ない。 

若い女性ファンの関心を掴むには、音圧がどうとか使用ギターのモデルがこうとかではなく、バンド・メンバーに関するこの手の情報を書き込むことが必須であったと容易に考えられる。

 

ビルとチャーリーは既婚。

ミックのガールフレンドの正体は秘書、ブライアンのガール・フレンドはモデル。そして、ケイス、否!キース・リチャードもソフィア・ローレン似のどこかのお嬢さんと付き合っているらしいとの事。

まあ、はっきり言ってどうでもいいって気はするのだが...